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[Team KAGAYAMA]SACライダーたちのために 加賀山就臣、ARRC Rd.3 鈴鹿で3位表彰台を獲得
更新:2017.06.06

[Team KAGAYAMA]SACライダーたちのために 加賀山就臣、ARRC Rd.3 鈴鹿で3位表彰台を獲得

 
2017年6月。三重県・鈴鹿サーキットにて2017FIMアジアロードレース選手権第3戦が開催された。このシリーズの最高峰カテゴリーであるスーパースポーツ600に急遽参戦となった加賀山就臣がいた。

 
加賀山は2015年からスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」を立ち上げ、そのステップアップ先としてスーパースポーツ600にも2台をエントリーさせていた。今季は、様々な事情から同カテゴリーへの参戦を休止。SACのみでの参加となっていた。

 
今季のSACも将来、世界で活躍したい若いアジアのライダーたちが16名、9カ国から集まり、車両も昨年までのSUZUKI SATRIA F150からスポーツバイクであるGSX-R150に変更されている。
加賀山はこのSACに参戦するライダーたちにトップチームがどう戦うかを見せられないことに歯痒い思いをしていた。
どうすれば、昨年までと同様にライダーたちに夢を見せられるか、と同時に、間近でトップチームの戦い方を見せられるか悩んでいた。その答えが「自ら鈴鹿で参戦する」だった。

 
昨年までアジアで共に戦ったメカニックを急遽呼びよせ、準備が始まったのはレースウィークの水曜日。メカニックたちは完璧な仕事をし、金曜日の朝のプラクティス1回目にSUZUKI GSX-R600を間に合わせることができた。

 
このプラクティス1が加賀山にとって、初めてのGSX-R600での走行となった。だが、走り出しから違和感はなく、加賀山はこのGSX-R600を可能な限り理解するための走行が続いた。プラクティス1では2’14.791で11番手。
プラクティス2では2’14.156で6番手。プラクティス3では2’14.250で15番手と平凡と言えば平凡なタイム。しかし、加賀山はこの3回のプラクティスで多くのデータを自分に蓄えていた。

 
そしてレースウィーク2日目の午前中に迎えた予選。加賀山は自己ベストとなる2’13.436をマーク。予選10番手でこの日の午後開催される決勝レース1を迎えることになった。

 
レース1
決勝レース1のスタートでは、加賀山には珍しく、順位を落とす。そこから順位を徐々にあげて行くが、予選順位と同じ10位でレース1を終えた。だが、このレースでGSX-R600を理解できたと言う加賀山は決勝レース2に向けたセッティングを決めていた。

 
自ら出場する加賀山だが、レースウィークはライダーとしてだけではなく、SACの子供たちのコーチングをするために、SAC全セッションで彼らの走りを見ていた。
それに加え、ブリーフィングなどでSACライダーたちに自分のSS600での話し聞かせていた。
実は初日のSACのプラクティス1に加賀山は新しくなったRCBのリアサスペンションのテストを行うために、ライダーたちに混じってテスト走行をしていた。そして、地元開催ということもあり、スポンサー対応から関係者とのミーティングなど、休む暇など全くない状況であった。

 
初日のブリーフイングで「君たちのために一緒に戦うんだ」と話す加賀山にポカンとしていたSACライダーたちも加賀山の走り、ピットワーク、そして自分たちへのコーチングと鉄人のように動き回る加賀山を見て、段々と「君たちのために一緒に戦うんだ」の意味が理解できるようになった。

 

 
レース2
そして迎えた決勝レース2。決勝レース1の時は控え室でモニターで見ていたライダーたちも、加賀山がピットを出る際にはピットの周りを囲むように、エールと共に加賀山を送り出した。
そして、ライダーのみならず、彼らのメカニックたちも全員が加賀山のスターティンググリッドに駆けつけ、加賀山に大きな声援をした。ライダーたちが加賀山が出場する理由を理解した証拠になった。これに加賀山は「ライダーたちがグリッドに来てくれて嬉しかった。これはやるしかないと思った。」とレース後に語った。

 
加賀山は好天で風も弱まったコースコンディションに路面温度は上がると判断。フロントタイヤにハード、リアタイヤにソフトを選択。この選択をしたライバルたちは少なかった。だが、この選択が見事に的中するレースとなった。まずまずのスタートからオープンニングラップを9番手で終える。
レース前半は周回を重ねるごとに順位を上げていく展開。だが、6周目にはファステストラップとなる2’12.737をマーク。その勢いで、レース中盤に第2グループから抜けると、ここからが前日のレースと違う展開が始まった。
この時点で加賀山は8番手。一気にトップグループに追いつくと、誰よりも速いタイムで周回を重ねる。8周目には7番手に上がり、9周目には2台抜きの5番手に浮上した。

 
この加賀山の走りをピットで見ていたSACのライダーはもちろん、チーム関係者全員は大興奮。「カガヤマ! KAGAYAMA!」と大声援が順位を一つあげるたびに起こっていた。そして11周目には表彰台圏内になる3番手に上がると、ピット内はもう大変なことに。
しかも、トップも見えているポジションなだけに、その応援も最高潮に達していた。

 
そして、迎えた最終ラップ。最終シケインで一瞬4番手に落ちた加賀山がシケイン出口で抜き返し、3番手に再度浮上。
そのままチェッカーを受け、見事3位表彰台を獲得した。加賀山は走っていて見れなかったが、SACライダーたちのピット内の大声援にいた誰もが加賀山が初日にライダーたちに伝えた「君たちのために一緒に戦うんだ。」を果たしたと確信した瞬間でもあった。

 

 

 

加賀山就臣 コメント|Team KAGAYAMA #71

急遽、SS600クラスに「SACライダー達と共に戦う」をテーマに出場を決めました。昨年の車輌がタイミング良く帰って来ることもあり、メカニック達が木曜日と金曜日の2日間で仕上げてくれました。

 
私は、レース経験は長いのですが、600の経験が無く上手く乗れるか心配でしたが、生徒達からの応援とヘルプを受け、勇気をもらい、全力で走り切る事が出来ました。

 
表彰台に上がれた事もあり生徒達には、諦めない気持や、ウィークの進め方、タイムの上げ方などを伝えられたと思います。彼らがステップアップした時、役に立つと思います。また今回の参戦にご協力して頂いた方々に感謝しています。

 

 

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