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【EVA RT Webike Tati Team TRICK STAR】鈴鹿8耐 アクシデント多発も最後まで戦い切った
更新:2019.08.05

【EVA RT Webike Tati Team TRICK STAR】鈴鹿8耐 アクシデント多発も最後まで戦い切った

 

2019 FIM 世界耐久選手権シリーズ最終戦 結果報告

■参戦レース:鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会
■サーキット:鈴鹿サーキット / 日本
■開催日:2019年7月26-28日
■チーム名:EVA RT Webike Tati Team TRICK STAR
■ライダー:ジュリアン・エンジョラス / ケビン・デニス / バスチャン・マックルス
■監督:鶴田竜二
■結果:予選32位 決勝48位

 

26日 予選

ウィーク直前に梅雨が明け、日に日に暑さを増していく中、一日通してドライコンディションで予選が行なわれた。
レギュレーションでタイヤ使用本数の制限があり、フロントタイヤ2本、リアタイヤ4本で20分の予選を走行した。

ライダーブルー/マックルス選手
路面温度が高くミディアムハードタイヤを選定して1回目の予選を走行。混雑を避けるため1分ほど遅らせてコースインしアタックを開始していく。予選での1発アタックでは決勝レースを想定したミディアムハードタイヤでは絶対的なグリップ力不足で思うようにタイムがあげられず、赤旗のタイミングでソフトタイヤに変更する。
しかしこの日の猛暑ではソフトタイヤの想定路面温度を大きく超えてしまっており、予選の1ラップアタックといえどタイム更新とはいかなかった。結果的にこの予選1回目で4本中2本のリアタイヤを使用してしまう。

続くライダー、イエロー/ケビン選手が予選を出走。先ほど行なわれたマックルス選手の使用したミディアムハードタイヤを使用しコースイン。
ケビン選手はこのレースウィークで初めて鈴鹿サーキットを走行。まだまだコースになれる必要があるということで予選でも長く周回をして徐々にタイムを上げていき自己ベストタイムを更新して予選1回目を終える。

続くライダー、レッド/ジュリアン選手が予選を出走。ジュリアン選手もケビン選手同様にこのウィークが鈴鹿サーキット初走行。マックルス選手、ケビン選手が使用したタイヤでひたすら周回を重ねていきケビン選手同様に自己ベストを更新し予選1回目を終える。

 

予選2回目

残りのタイヤ本数はフロント1本、リア2本、フロントタイヤ1本で残り60分の予選を戦わなければいけないため、なるべくフロントタイヤを温存した状態でライダーレッドのジュリアン選手へ渡せるようにタイムアタックは一人4ラップまでと決めて予選2回目に挑んだ。ライダー、ブルー/マックルス選手2回目の予選。
予選1回目の反省をもとに、リアタイヤにはミディアムソフトタイヤを選択。その選択はうまく行き、4ラップのアタックで自己ベストタイムを更新する好走をみせる。予選を終えてピットに戻ってきたマックルス選手は、自己ベストタイムを喜ぶよりもターゲットとしていた2分9秒台に届かなかったことをとても悔しがっていたのが印象的だった。

続くライダー、イエロー/ケビン選手が予選を出走。マックルス選手が使用したタイヤを継続して使用し走行。こちらもミディアムソフトタイヤの感触がよくベストタイムを更新12秒9までタイムアップすることに成功した。
続くライダー、レッド/ジュリアン選手が予選を出走。リアタイヤにミディアムソフトの新品タイヤを装着して走行を開始。フロントタイヤ温存作戦の効果もあり、走り出しすぐにベストタイムを更新。周回ごとにタイムを上げていき、最終的に12秒5までタイムアップして予選を終える。
予選は3人のライダーの平均タイムで行われるため、平均タイム2分11秒972で32位という結果で予選を終えた。この予選で鈴鹿初走行のケビン選手、ジュリアン選手は2分14秒台から2分12秒台へと大きくタイムアップすることに成功した。

 

28日 決勝

前日に台風が通過したため、前日の大雨とはうって変わって快晴の中スタートが切られた。スタートライダーのマックルス選手はスタートを上手く決め1周目のコントロールラインを19位で通過。32番グリットから13台抜きという素晴らしいロケットスタートを決めた。
その後も順調に順位を上げていき15位まで順位を上げたところで、他車にアクシデント発生のためセーフティーカーが介入する。 4周のセーフティーカーランの後にリスタートとなった。リスタートの際に21位まで順位を落とすが、すぐにポジションを挽回して13位集団につけて良いペースで周回を重ねていき、そして一回目のピットインの時間が迫る。
4周のセーフティーカー介入があったため燃費を計算した後に、チームは周回数を1周延ばすことを決定。そしてピットインラップ、タイミングモニターに異変が…… マックルス選手がセクター3を通過しない。なんと、ヘアピンカーブを回ったところでガス欠を起こしマシンがストップしてしまいました。その後、マックルス選手は必死にマシンを押してピットに戻りますが、このガス欠で18分ほどの時間をロスしてしまう。

マックルス選手がピットに戻ってすぐに、通常ルーティーンであるガソリン給油とタイヤ交換を済ませ、ケビン選手に交代して53位でレースに復帰。
ケビン選手は安定した走りで予選のベストタイム付近で周回を重ねて行き、第2スティントを終えてジュリアン選手に交代する。しかし、ジュリアン選手がコースインしたその周に、またもやアクシデントが発生。なんとアウトラップのスプーンカーブ2つ目で転倒してしまう。すぐにマシンを起こしてコースに復帰したものの、マシンは修復を必要とするため、すぐにピットイン。マシンの修復に取り掛かる。8分ほどでマシンの修復を終えて再びジュリアン選手がコースへと戻る。
その後は転倒の影響もなく順調に走行を続けていた。ところが、10ラップを走行したところで、またしても緊急ピットイン。エンジンが吹けなくなってしまったようだ。
ガソリンタンクを交換してマックルス選手に交代してピットアウトしたものの、症状は改善されず1周目にピットイン。まだエンジンが吹けないという症状は治っていないようだ。

そこで、今度は考えられるところはすべて交換することを決断。スタッフ総出で大作業を開始した。約50分の作業を終えて、再びマシンは息を吹き返し、マックルス選手はコースへと復帰。復帰したマシンは再びトラブルが起こることはなく快調に走行していった。
その後ケビン選手、ジュリアン選手、マックルス選手とペースを緩めることなくタスキを繋いでいき、残り時間は約50分でケビン選手が最終スティントへコースインしていった。レース終了まで残り15分のところで、雨がぽつぽつと降り出して、チームは慌ただしくレインの準備を進めていく。しかし、結局本降りにはならずに、ぽつぽつと雨が降る中、慎重に周回を重ねていく。

レース終了まで残り7分のところで、ホームストレートで1台のマシンがエンジンブローしてマシンから白煙を吐きながらS字セクションを走行してコース上にオイルを撒いてしまう。
ケビン選手はナイトセッションの視界がとても悪い中、雨とオイルによってかなり危険な状態でも安定した走りで、危なげなく走行していたが、ラスト1分半のところで、オイルに乗ってトップのKAWASAKIが転倒・・・赤旗が提示されそのままレース終了となった。

 

バスティアン選手 コメント

今回の鈴鹿8時間耐久ロードレースは、とても良い環境でレースが出来ました。レースウィークにアクシデントがありましたが、チームは私やジュリアン選手やケビン選手の為に良いマシンを用意してくれました。レースでは良いスタートが切れ、順調に周回し順位を上げていけました。良い位置に着けることができ、上位に行ける手応えを感じていました。
しかし、セカンドライダーにチェンジする前にペースカーの介入があり、これにより周回数を増やした事でガス欠を起こしてしまいヘアピンからマシンを押してピットに戻る事になってしまいました。チームの為に必死でピットを目指しました。その為20分弱のロスになってしまいましたが、これも耐久レースです・・・
悔やむ事なく、私達チームは最後までベストを尽くし戦い抜きました。この経験が必ず次回に行かせると思っています。結果は良くありませんでしたが、素晴らしい経験が得られました。
また来年リベンジしたいです。
最後に鈴鹿で出会った多くのファンの皆さん、スポンサー様、チームクルー、ジュリアン選手、ケビン選手、鶴田監督に感謝しております。

 

ケビン選手 コメント

レースウイークで初めて鈴鹿サーキットを走行しました。サーキットはとても綺麗で素晴らしかったのですが、この大会はとても難しいと感じました。
それは湿度の高い高温でのコンディションと、とてもグリップの高いトラック。ファクトリーマシンやコンストラクターが沢山出場しておりとてもレベルの高いレースだと驚きました。 こんな経験は今までありませんでした。しかし、私自身、走る度にラップタイムを上げる事も出来、レースを終えてしっかり克服出来たと思っております。
この経験でまた一つライダーとして成長が出来たと思っています。今回のレースはとてもエキサイティングで私のレース人生の中でも想い出に残るレースになりました。また、沢山のファンの方達に囲まれてとても嬉しかったです。
最後のスティントは私が走らせてもらいとても感動的なシーンに溶け込んでいるようでした。これまで夢のように憧れていた、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦でき、とても幸せな経験が出来ました。これも鶴田監督をはじめチームトリックスターとTati Teamのお陰です。チーム関係者、スポンサー様、ファンの皆さんありがとうございました。

 

ジュリアン選手 コメント

鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場する事が出来、とても良い経験が出来ました。初めて走る鈴鹿8時間耐久はとてもレベルの高いレースだと思いました。ヨーロッパのレースとはまたひと味違う、とても素晴らしいレースでした。エヴァンゲリオンレーシングとトリックスターの人気やファンの多さにも感激しました。
私達ライダーを熱く応援してくれて、とてもモチベーションが上がりました。レースは1回目の私の走行で転倒してしまい、チームには迷惑を掛けてしまい申し訳なかったと思っております。しかし、チームクルーやバスチャン選手、ケビン選手がしっかりサポートしてくれ本当に助かりました。
結果は残念なものになってしまいましたが、今回の参戦で良い経験ができ成長できたと思います。是非またリベンジしたいと思っております。最後にチーム関係者、スポンサー様、ファンの皆さんに感謝しております。
2019年鈴鹿8耐、ありがとう!

 

鶴田監督 コメント

まず、たいへん暑い中、応援を頂きました皆様、本当にありがとうございました。特設応援席で最後まで応援して頂いた皆様に感謝しております。また、私達の活躍を期待しておられた全てのファンの皆様には、不甲斐ない結果に対して大変申し訳なく思っており、お詫び申し上げます。今回の敗因はガス欠を起こしてしまった事、その最終判断を下した私のミスです。全責任は私にあります。 あの時、セーフティーカーが介入したことにより、チームは周回数を伸ばすか迷いました。
最終的にに私の判断で周回を伸ばした結果、ヘアピンカーブを回った所でガソリンが消耗し尽くし、ストップしてしまうと言う最悪な状況を招いてしまいました。

その後マックルス選手は必死にマシンを押し、ピットに戻してくれましたが、あまりにも大きなビハインドが出来てしましました。まさか、悪夢を見ているような心境に捕われかけましたあが、現実のものでした。本来ガス欠にならないような策はいくつも用意してあったのですが、全て上手く噛み合ず、こんな状況に陥ってしまいました。本当に悔しいやら、自分に対して腹立たしく、情けない想いが錯綜しました。これまでマシンの調子も良く、タイヤや燃費もすべて問題なく順調に行っていただけに悔やんでも悔やみ切れない思いでした。
しかし、その後そんな状況になりながらもチームは俯かず奮起し最後まで戦い切りました。
ライダー、クルーは本当に良く最後まで手を抜く事なく、頑張ってくれました。
最後まで全力で戦ってくれたチームの皆に感謝しております。

今回はフランスの Tati Team との初の鈴鹿8耐、そして今シーズンのコラボ EWC フル参戦でとても良い経験をさせて頂きました。言葉や文化、考え方の違いなど、色んな事がとても新鮮で価値ある経験をさせて頂きました。この経験が必ず今後に活きてくる成長への舞台だと今は確信しております。パートナーの Tati Team に感謝しております。私達がこうして頑張れたのも、いつもご支援を承っているスポンサー様、各後関係者様、熱い声援を頂いているファンの皆様の支えがあったからです。心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
私達は次に向けてチャレンジを続けて参ります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

Photo:Nobuki Ishizaki & Shirou Kawasaki

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