加速が楽しくなる、爽快なフィーリングを得られる理想を追求したXMAX用ヨシムラサイクロン!【WMS2021】

ノーマルのままでもスポーツライディングを楽しむことは十分に可能だ。
とはいえ、ヨシムラサイクロンを装着するXMAXを体験したら、能ある鷹がツメを隠していたことに、誰もが気づくんじゃんないだろうか?

加速が楽しくなる、爽快なフィーリング


今どきの純正マフラーって、よく出来ているんだな……。本題の前に、ノーマルのXMAXの確認試乗を行った僕は、しみじみそう思った。
右手の操作に対する反応は絶妙だし、中高回転域の伸びもなかなか良好。となると、2種のヨシムラサイクロンに期待できるのは音質くらいかも。そんな気持ちで、僕はテストに臨むこととなった。
ところが、やっぱりノーマルとヨシムラはまったく違ったのである。

動力性能に磨きをかけても扱いやすさはノーマルと互角


そしてそういったパフォーマンスの向上を実現しながら、扱いやすさでノーマルにヒケを取らないところも、ヨシムラ製の魅力である。
実はノーマルを確認試乗した際の僕は、全閉から右手を捻った際の優しくて従順な反応に感心し、こういった特性はノーマルならでは……という印象を抱いた。
でもヨシムラ製は、ノーマルと互角の開けやすさをきっちり維持していたのだ。
ちなみにノーマルと互角と言ったら、耐久性に関しても、ヨシムラでは同様の姿勢で開発を行っている。
もちろん、それはXMAX用に限った話ではないのだが、振動対策としてサイレンサーを2点留めにしたり(後部のステーは各仕様専用設計)、グラスウールの飛散防止を意識して内部構造を改善したり、R-77Jの裏面に強度を高めるリブを追加したりと、このモデルは随所に新しいアイデアを投入しているのだ。


さて、そんなわけで2種のヨシムラサイクロンに好感触を抱いた僕ではあるものの、XMAXオーナーの立場になって、どちらをどんなライダーに推奨するかとなると、それは非常に難しいところ。
まず絶対的なパワーは、サイレンサー容量が大きいR-77Jのほうがわずかに優勢である。ただし実際に乗って感じる2種の差は、同条件で比較しないと把握できないレベルだから、あまり気にする必要はないだろう。
逆に言うなら、判断の材料はスタイルと音質でいいと思う。
そしてこの件に関しては、2つの要素がリンクしている感があって、跳ね上がり角度が控えめなR-77Jは上質にしてジェントル、ボディが細身で後端がアップしたGP-MAGNUMは元気でスポーティという印象。
もっとも、そういった特性の違いがあっても、ノーマルと比べると、スロットル操作と加速が格段に楽しくなることは、2種のヨシムラサイクロンに共通する要素である。

2種のサイレンサーで理想を追求

渡辺智宏さん(左)、井藤龍典さん(右)

渡邊さん:スクーター用マフラーの開発では、一般的なオートバイ用とは異なる意識が必要になります。
走行風があまり当たらないエキパイは熱を持ちやすいし、管長が短いのでサイレンサーにはかなりの負担がかかる。
XMAX用の開発では、動力性能だけではなく、耐久性にも相当な気を遣いました。

井藤さん:R-77Jはまろやかな音質、GP-MAGNUMは歯切れのいい排気音が魅力です。なおGP-MAGNUMは消音が難しかったため、開発の途中でボディサイズを変更しました。


振動による破損を防ぐため、サイレンサーを2点留めするXMAX用サイクロンだが、念には念をという意識で、R-77Jは裏面に3本のリブを追加。既存の製品と比較すると、強度が大幅に向上した。

●R-77J



異形断面のR-77は、もともとはUSヨシムラが開発。
このサイレンサーを日本市場に導入するにあたって、ヨシムラジャパンでは内部構造の見直しを実施。
カーボンエンド内部に備わる社名ロゴ入りのサウンドディフューザーは、高品質なアルミ削り出し。
緩やかなカーブを描いてサイレンサーに向かうエキゾーストパイプの取り回しは、ノーマルもヨシムラほぼ同じ。
ただし、スチール製のノーマルのパイプサイズがφ29~66.5mmであるのに対して、ステンレス製のヨシムラはφ32~54mm。
総重量は、ノーマル:7.2kg、ヨシムラ:3.8/4kg。オプションパーツとして、エキパイのテーパー部分に装着するカーボンヒートガード:1万2100円が存在する。

画像左上:SSFC(サテンフィッシュカバー/カーボンエンドタイプ)
画像右上:SMC(メタルマジックカバー/カーボンエンドカバー)
画像左下:STBC(チタンブルーカバー/カーボンエンドタイプ)

●GP-MAGNUM



多種多様な異形断面サイレンサーを手がける一方で、ヨシムラでは数多くの車両用として、伝統的な筒型のGP-MAGNUMを設定している。
サイレンサーの寸法は、GP-MAGNUMがφ115mm/L=410mm、R-77Jは105×140mm/L=350mmで、下部のステーは各仕様で長さが異なる専用設計。
近接排気騒音/加速騒音は、GP-MAGNUMが86/81db、R-77Jは85/80db。
ノーマルと比較すれば、いずれもエンジンの主張を感じる排気音になっているけれど、早朝の住宅街における暖気に気を遣うレベルではない、と個人的には思う。

画像左上:SS(ステンレスカバー)
画像右上:SSF(サテンフィニッシュカバー)
画像左下:STB(チタンブルーカバー)
今回紹介した商品
機械曲R-77J サイクロン カーボンエンド EXPORT SPEC 政府認証
●メーカー希望小売価格:8万4700円~9万4600円(税込)
●サイレンサーカラー:SSFC、SMC、STBC
今回紹介した商品
機械曲GP-MAGNUM115サイクロン EXPORT SPEC 政府認証
●メーカー希望小売価格:6万9300円~8万300円(税込)
●サイレンサーカラー:SS、SSF、STB
 
今回紹介した製品はこちら
 
関連キーワード
車種に関連した記事
マフラーに関連した記事