大切なのは「こまめなオイル交換」何キロ毎にオイル交換してますか?

頑丈なエンジンであればあるほど「まだ大丈夫だろう……」などと日常メンテナンスを怠ってしまうものだ。スーパーカブは、頑丈なバイクとして知られているだけに、そんな扱いを受けてしまいやすい、筆頭バイクと言えるかも知れない。様々なお仕事シーンで使われているのもスーパーカブの特徴である。早朝には新聞配達バイクとして、お昼にそば屋の出前バイクとして大活躍。一時期、小型スクーターを利用する、おまわりさんが多かったが、近年は、交番に配車されるスーパーカブの数が増えているようだ。ここでは、スーパーカブのオイル交換を実践してみよう

エンジンオイルの抜き取りは「暖機後」が原則

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エンジン設計はまったく異なるが、エンジンパーツの各レイアウトは、60年来の伝統を継承している。右側クランクケースにあるドレンボルトを緩めて、エンジンオイルを抜き取る。暖機運転後に抜き取ることで、エンジンオイルは温かく流動性が高く、作業性は圧倒的に良い。冷えた常温オイルは流動性が悪く、スムーズなオイル交換ができない。

ドレンボルトは必ず洗浄&目視確認

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暖機運転後ならエンジンオイルが温まっていて流動性が良く、スムーズな交換作業が可能になる。取り外したドレンプラグとアルミ製ガスケットは、パーツクリーナーでしっかり洗浄しよう。ドレンボルトはレンチで緩めたら、火傷しないようにグローブを付けた指先で緩め、ネジ山がスムーズに回転するか?確認することも重要だ。ネジの回りが悪いときには、ネジ山を目視確認し、山潰れの疑いがあるときにはダイスでネジ山を修正しよう。今回、アルミ製ガスケットは再利用した。締め付けによってバリが出ている時には、オイルストンで研いでフラットにしてから再利用しよう。

抜き取ったエンジンオイルに混じりもの?

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エンジンオイルを抜き取ったら、オイルの臭いを嗅いでみよう。旧車にありがちなのが「ガソリンの臭い」。キャブからオーバーフローしたガソリンが、外部に流れ出さずマニホールドを伝ってエンジン内部に流れ落ちることは決して珍しくない。オイル量を点検したら、何故だか「増えている!?」といった際の原因がそれだ。現代のFIモデルではあり得ないトラブルだが、キャブ時代のモデルでは珍しくない。特に、オーバーフローパイプが無いキャブ仕様車は要注意。また、エンジンオイルを抜き取ったら、指先でオイルトレイの底をなぞり、異物が混ざっていないか積極的に確認しよう。オイルがギラギラ輝いているのは金属粉の可能性が大きい。

ドレンボルト「復元前のお約束」

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エンジンオイルを排出し、垂れ落ちが無くなるのを待ってから、キレイなウエスでクランクケースのドレン穴周辺を拭き取ろう。ドレンガスケットの座面に付着した汚れをキレイに拭き取るのだ。ガスケットの座にゴミが噛み込むと、オイル滲みの原因になる。

高性能エンジンオイル添加剤でより一層のケア

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エンジンオイルにはホンダ純正オイルのG2を利用。部分合成油(半合成)で粘度は敢えて硬めの10W40をチョイスした。連続運転が多いツーリング派ライダーには、お勧めのオイル粘度である。さらに金属表面を改質再生する効果がある、高性能エンジンオイル添加剤のスーパーゾイル・エコを併用。今回は、通常のオイル交換なので、約0.8リットルのうち、5%はスーパーゾイル・エコとした。クランクケースのラベルには「全容量」の表示があるが、これはオーバーホール後など、エンジン内部がほぼドライ時のオイル注入目安(あくまで目安)である。

ディップスティックはネジ込まずに計量する

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エンジンオイルを注入したらセルボタンひと押し。スロットルを煽らずとも簡単にエンジン始動できるのが、現代のFIスーパーカブである。しばらくアイドリングさせ、軽くスロットルを煽ってからエンジン停止。メインスタンドで車体は直立静止させた状態で30秒~1分ほど待ち、フィラーキャップを外してディップスティック(計量棒)をウエスで拭き取る。そして、スティックケージをキャップへ差し込み、ネジを回さないで油面(油量)を点検しよう。オイルレベルには上限から下限まであるが、この範囲内でオイル量を合せる。少なくては良くないが、上限を越えるのは、さらに良くない。何故なら、連続走行時にクランクケースのブリーザー機能からエンジンオイルを吹き出してしまうからだ。

チューンド4ミニこそ早めにオイル交換

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モンキーやゴリラやダックスに多いチューンド4ミニは、ノーマルエンジンのような取り扱いではなく、早め早めのオイル交換を心掛けなくてはいけない。ノーマルエンジンなら3000キロ毎のオイル交換が目安だが(それでも500~1000キロに一度はオイル消費を確認しよう)、チューンドエンジンなら、1000~1500キロに一度はオイル交換したいものだ。特に、エアーファンネル仕様やパワーフィルター仕様の場合は、ノーマルのエアークリーナーシステムとは違い、エンジンオイルが汚れやすいことやエンジンオイルが乳化しやすいことも知っておこう。チューンドエンジンは、楽しい走りが可能になる一方で、それなりのリスクがあるのだ。

POINT
  • ポイント1・ドレンボルトを締め付ける前には、ドレン側、エンジン側ともにネジ部分やガスケット座面をしっかり洗浄&クリーンナップ
  • ポイント2・定期的なエンジンオイル交換は重要だが、オイルコンディションを即座に知れるオイル容量点検はこまめに行おう
  • ポイント3・ 高額な高性能オイルを長く使うよりも、必要充分な性能のエンジンオイルをこまめに交換した方が明らかに良い
  • ポイント4・ オイル注入時は、最初から規定量入れるのではなく、約8割程度を注入し、エンジン始動→停止後に、厳密な油量調整を行おう

職業バイクのカテゴリーだけではなく、現在では「趣味の世界」で大活躍、大人気モデルなのがスーパーカブである。バイクの乗り方や使われ方に併せた、特有のメンテナンスが重要だったスーパーカブも、今や普通のツーリングバイクのように使われることが多くなっている。郵便カブや新聞配達カブは、普通のスーパーカブとは違い「特定部品の交換サイクルが早いですよ」とは、バイク屋さんのメカニック弁。

おじいちゃんの足バイクや、おばちゃんが買い物の足として使っているスーパーカブなら、常用エンジン回転数は概ね4000~5000rpm前後だろう。そのような使われ方なら、エコノミーかつベーシックな鉱物性エンジンオイルで十分。オイル交換サイクルも、メーカー指示通りで十分だろう。

一方、マフラー交換やボアアップするなど、スポーティな走りを楽しむユーザーなら、常用回転域が6000~7000rpmと高く、信号GP!?ならレッドゾーン付近か、それ以上回す!?といった扱われ方をされて当然だろう。同じバイクでも、まったく異なった使われ方がなされているのが、スーパーカブの特徴でもあるのだ。

だからこそ、エンジンオイルには気を配り、走り方に見合ったオイルグレードをチョイスしたいものである。このスーパーカブのオーナーは、信号が少ない幹線道路を使った通勤バイクとして利用している。また、ロングツーリングの相棒としても利用しているので、今回は、ホンダ純正ウルトラG2の粘度10W40をチョイスした。スーパーカブの純正指定オイルは、鉱物性のウルトラG1。粘度指数は10W30である。ここではオーナーの好みでウルトラG2を使用。オイル粘度が若干高めの10W40である。通勤距離が40km弱とロングなのと、幹線道路を連続走行する機会が多いため、このエンジンオイルをチョイスしているそうだ。

チューニングエンジンではなくても、常時高回転域で入っているユーザーならどうだろう?メーカー純正オイルならウルトラG3や超低粘度の高性能オイル、ウルトラG4を使うことで、より良いコンディション維持をできるはずだ。このスーパーカブは、前回のオイル交換から1300キロ近く走ったそうだが、普段は1000キロ毎にオイル交換しているそうで、その甲斐あって、横型110ccのエンジンコンディションは、すこぶる良かった。

 
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コメント一覧
  1. ?s=55&d=mm&r=g 匿名 より:

    ガスケット(ワッシャー、パッキン)って一般バイクでは新品に替えますが、カブでは再利用しても良いのですか?
    若しくは、(一般バイクでも実は問題ないよ)的な記事なのしょうか?

    • ?s=55&d=mm&r=g ノブリ〜ナ より:

      どのバイクでも原則、再利用は不可です。
      ドレンパッキンは潰れるコトでドレンボルトを緩みづらくしてます。
      なのでメーカー指定の締め付けトルクは皆さんが想像してるより小さいんじゃないですかね。
      再利用は自己責任になりますが、ドレンパッキンが潰れ切ってて無ければ再利用に問題はナイと個人的には思います。
      潰れてても緩まないくらい強く(オーバートルクで)締め付ければ問題なしです。
      ドレンボルトをワイヤリング出来るなら再利用し続けてもOKです。
      一枚、30円程度なのでオイル交換のたびに交換してもイイんじゃないですかね。
      再利用はオイル交換時に新品がない時の応急処置と思ってた方がイイと思いますよ〜(╹◡╹)

  2. ?s=55&d=mm&r=g 匿名 より:

    G1も部分合成油になりましたね

  3. ?s=55&d=mm&r=g 匿名 より:

    しなしなまん

  4. ?s=55&d=mm&r=g 匿名 より:

    オイルストーン買うより,ガスケット新品買う方が安いです

  5. ?s=55&d=mm&r=g 匿名 より:

    添加剤必要がないと思いますがね

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