純正パーツの流用カスタムで旧車のハンドル振動を軽減
人気モデルには、愛称が付くほど高い人気を誇った「純正部品」があった。
例えば、カワサキZ2には樹脂製でオシャレなバックミラーが標準装備されており、その名は通称「ゼッツーミラー」。
数多くのカスタムファンに愛されるバックミラーとして知られている。ここでは、そんな純正流用カスタムの応用編をリポートしよう。

旧車バックミラーのビビリ振動を減らす、バーエンドの「インナー」ウエイト



バックミラーのビビリやハンドルへの微振動を打ち消すパーツとして装備されるバーエンドウエイト。セパハンになったレーサーレプリカ系&スーパースポーツモデルには必要不可欠なパーツだが、モデルによっては、パイプハンドル内に組み込まれた純正部品もあった。

旧車用バーハンドルでも仕込めるウエイト



ここではCBR600F用の純正部品として購入したインナーウエイトを題材にするが、他のモデル用でも取り付けはアイデア次第。部品番号としては80~90年代のCBR400RR用を利用してたようだ。


ハンドルバーの内側でウエイトが動かないように、ウエイトボディの前後には滑り止めのラバーが入る。このラバーとエンド部品が、組み込んだ部品の滑りを止める役割を果たす。

POINT
バーハンドルモデルで不快な微振動を感じるときにはインナーウエイトを組み込むという対策手段もある。



パイプハンドルの内側にウエイトをセット



ウエイト本体のエンド部分にセットする金具がパイプ内側に引っかかり、反対側はゴムに部品が食い込み滑り止めとなる。この状態でグリップを取り付ければ、ウエイトの有無は見えない。


一度組み込んだインナーウエイトを抜き取る際には、スライディングハンマーを利用するのがよい。ここで使った工具は、エンジンのロッカーアームシャフトを抜き取るためのヤマハ用純正特殊工具だ。

POINT
パイプハンドル内部にウエイトを組み込むことで不快な微振動を打ち消すことができる事実を忘れずにいたい。気になったときには対策してみよう。


セパレートハンドルが解禁され、当たり前のようにセパハンが標準装備されるようになった80年代。セパハンの登場と同時に、巨大なバーエンドウエイトを標準装備するモデルも数多く登場するようになった。何故、バーエンドウエイトが必要になったのか? ひとつは転倒時の安全策として、ハンドルエンドが鋭利な部品とならないようにするためだが、もうひとつの理由に「振動対策」があった。

重く大きなウエイトを、ハンドルバー端部=バーエンドに組み込むことで、走行振動やエンジン振動をウエイトの重さで効果的に打ち消す役割を果たしている。走行振動でバックミラーがビビリ、後方視界が悪くなってしまう例が、カスタム車や旧車では多いが、そんなときに指先でミラーを触れると振動は消え、後方視界が良くなることもある。バックミラーの中には、ハンドルバーにミラーの脚となる棒部分をマウントするバンドクランプ式のバックミラーがあるが、バンドでクランプにした理由には、デザインセンス以外に「振動対策」もあったのだ。

そんなバックミラーのビビリ対策のひとつとして知られるのが、ホイールバランス用ウエイトの添付である。ホイールの回転をバランスさせるためにリムに貼るバランスウエイトを、バックミラー本体に貼ることで、ビビリを減らすといった方法もある。

スポーツモデルのセパハン仕様車の中には、バー端部に取り付けるウエイトだけでは足りなかったのか? ハンドルパイプの内側、正確には左右のグリップの内側に「インナーウエイト」を組み込むモデルもあった。そのようなインナーウエイトがあれば、ノーマルの容姿を保ちつつウエイトを仕込むことで微振動を抑えることもできる。ここに紹介する旧車、ホンダCB750は、インナーウエイトを使い微振動を緩和させた「純正流用カスタム」の一例だ。


70年代以前の旧車用バーハンドルがで、走行振動やビビリ感があるときには、インナーウエイトを組み込むことで、見た目を変えずに不快な微振動を減らすこともできる。試してみよう。
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