僅かなオイル漏れは高性能ケミカルを外から塗って、盛って食い止める!!

4ストロークエンジンのオイル滲みやオイル漏れは、放置し続けると「チリも積もれば山となる」の如く、それはもう汚らしいエンジン周りになってしまうものだ。2ストロークエンジンの場合は、ギヤボックスからのオイル滲みや漏れが原因で、エンジン周りが汚れてしまうこともある。

エンジン汚れの原因は様々だが、本当にオイル滲みや漏れが原因だとしたら、可能な限り早めに対処しておきたいものである。そんなときに心強い味方になるのが高性能ケミカル。中には驚きの処理能力を持つ商品もある。使い方のコツを覚えると、より一層、心強い味方となるのが各種ケミカルなのだ


外部から樹脂皮膜を固めて漏れ止め!!

デイトナから発売されている米国パーマテックス社製のリークリペア
オイル滲みやオイル漏れの患部に向けてスプレーすることで、患部とその周辺に半透明の樹脂皮膜を形成し、完全乾燥後には硬い皮膜をがっちりエンジンに食いつかせる。応用的な使い方で、また違った処方も可能だ。即刻直したい! でも、シリンダーを分解するとなると少々面倒ですよね~。そんなときにはこのケミカルを使って「臭いものにはフタ!」的な考え方もあります。試してみませんか?


オイル滲みの患部だけではなく、その周囲にも飛び散ってしまうのがこの商品。新聞紙などで作業ポイント周辺を養生してから作業するのがお勧めだ。作業前に患部周辺の油汚れをパーツクリーナーで洗い流し、さらに周辺を広く洗車後にエアーブローしてから作業するのが良いだろう。

クランクケースの合わせ目にも効果テキ面

フルレストアを終え、オーバーホールしたエンジンなのに、クランクケース後方の、ギヤボックスの合わせ目あたりから、僅かにギヤオイルが滲んでいるのを発見。こんな不具合だけで気楽にエンジン分解できないので、梱包紙でクランクケース下を養生してから作業開始。


使い方の応用というわけではないが、ギヤオイルがエンジン内部に注入されたままだと、ギヤオイルがクランクケースの隙間から滴り落ちることになってしまう。こんな場所の吹き付け修理時には、ギヤオイルを一度抜き、オイル漏れ患部周辺にパーツクリーナーをしっかり吹き付け、さらにエアーガン先端をオイル漏れ患部に押し付けてからエアーブロー。この作業時には、こんな動作を繰り返し行ってから梱包紙で患部周辺を養生。そして、リークリペアを吹き付け、生乾きになったら再度吹き付け…… の作業を4~5回繰り返し行った。現在はオイル漏れは止まった。

二次空気対策なら耐ガソリン性液ガスだ!!

冷却水や4ストエンジンオイルの滲みや漏れ対策にはシリコン系液体ガスケットが効果的だが、シリコン系液体ガスケットは、ガソリン成分に対して弱く、硬化後でもビロビロに膨潤してしまうことが多い。そんなガソリン関連の部位に使う際には「耐ガソリン性液体ガスケット」を必ず利用しよう。


二次空気の吸い込みが原因で、ダキツキ症状が頻繁に発生した2スト旧車の空冷エンジン。恒久対策ではキャブフランジの延長(デプコンを盛って削りました。過去ログも是非ご覧下さい)及び、エンジンとキャブの間に入るインシュレーターを製作し直し完全対策を施した。本当に2次空気が問題で、患部がインシュレーター部分にあるのか? 恒久対策の前に施したのが耐ガソリン性液体ガスケットの盛りつけだった。ガスケット座面全体を外側から液体ガスケットで覆ってみた。こんな際に便利なのが綿棒だ。


キャブボディ正面裏の左下にはどうしても綿棒が入らないので、こんな部分でもノズルを差し込み吹き付け塗布できるリークリペアは便利。完全硬化後にはガソリンにも耐える樹脂皮膜を形成するが、そもそも二次空気が外部から混入するのを防いでいるため、こんな使い方もありだろう。


POINT
  • ポイント1・外部からオイル滲みや漏れを止める際には、患部周辺をしっかり脱脂洗浄しよう。
  • ポイント2オイル交換時にエンジンオイルを完全に抜き、それから作業を進めることで、効果的にリークストップできる。・
  • ポイント3・患部周辺にリークリペアが飛び散らないように、吹き付けポイント周辺を新聞紙でしっかり養生しよう。

「漏れたエンジンオイルで周囲がドロドロに汚れて……」なんてこと、ありますよね。エンジンの分解組み立てやエンジンチューニングを楽しむサンメカなら、組み立て直後のエンジンから「オイル滲みや漏れが発生していないか?」気がきでならないはず。オイル漏れは気になって当然だし、エンジン汚れ、ドロ汚れの原因の多くが、積み重なったオイル滲みやオイル漏れといったケースがほとんどだ。

「新品ガスケットに交換したけど、何故、オイル漏れするの?」といったお話しを聞くこともあるが、それは致し方ないことである。そんな事態にならないためにも、最初から液体ガスケットを併用するのが良い。つまり、紙系ガスケット(Oリングのようなラバー系ではなく紙系ガスケット)を挟んで締め付けるような箇所へは、最初から液体ガスケットを併用するのが一番確実だろう。薄く塗るだけでもその効果は大きい。

ときには想定外の箇所からのオイル漏れに遭遇することもある。例えば、クランクケース同士の合わせ目などがそれだろう。エンジンを降ろして、完全分解しない限り、このような箇所のオイル滲みやオイル漏れをストップするのは難しい。かといって、僅かこれだけの不具合のために、絶好調なエンジンをバラすのも忍びがたい……。

そんな時に使う価値があるのが、商品名「リークリペア」のスプレー式ケミカルである。過去に何度も面倒なオイル滲みや漏れに遭遇し、この商品を説明解説の通り使ったり、応用したりすることで、気になるオイル滲みや漏れをストップさせた経験がある。使用時の注意点は、オイル漏れの患部を特定し、その患部および周辺を徹底的に脱脂洗浄することだ。この段取り無くして良い結果は得られない、と考えよう。実は、そんな良くない結果も経験済みなのだ。

常にエンジンオイルが溜まっているような箇所(クランクケースなど)の場合は、あらかじめエンジンオイルを抜取ってから補修作業に入るのがお勧めだ(オイル交換時に作業するのが良い)。また、スプレー吹きによる補修作業は、患部周辺が汚れてしまうので(吹き付けたリークリペアは完全硬化するまでベトベトの粘着性)、患部以外の周囲は、新聞紙などを使ってしっかり養生&マスキングすることをお勧めする。良い段取り=良い仕上がりに結びつくのは、この作業でも同じである。

どうしても吹き付けにくい患部の場合は、飲料水のペットボトルを洗浄し、底部分をカッターで切り取ってから容器として利用するのが良い。スプレー缶をしっかり振って混ぜてから容器の底へスプレー。そのケミカルを刷毛や綿棒を使って患部へ塗り重ねていくのだ。いずれにしても、補修したい患部とその周辺の脱脂洗浄が「成功へのカギ」となっている。とにかく重要なのが作業前の脱脂洗浄にある。完全脱脂されていないとリークリペアの食いつきが悪いので、しっかり脱脂洗浄するように心掛けよう。作業後、容器に余ったリークリペアを乾燥後させ、硬化後に容器の底から剥がして引っ張ってみよう。樹脂皮膜の強度は、かなりのものだと気がつくはずだ。


また、過去にこんな事例もあった。オーバーホール直後の2スト空冷の旧車エンジンだったが、試運転のたびにピストンのダキツキ症状を連発。エンジン始動段階は良好。しっかり暖機後に走行開始すると、全開領域の手前でエンジン回転が急激に重くなり、走行中ながらクラッチレバーを握るとエンジンストップと同時に惰性で空走。路肩に停止後、キックを踏むと何事もなくエンジン始動。そして、走るとまた同じ症状の連続だった。トラブル原因は、キャブボディとインシュレーター間の「二次空気の吸い込み」によってキャブセッティングが薄く異常燃焼によってダキツキを連発していたのだ。同コーナーの過去ログでは、キャブフランジの面積を増した恒久対策時の様子をリポートしているが、その前に液体ガスケットをインシュレーター周辺に盛りつけ、指先では届かないところへは、リークリペアのスプレーノズル先端を奥まで差し込み、ブシューッとすることで吹き付け対策。この作業によって2スト空冷エンジンの旧車は、何事もなかったかのように全域で快調に走り、連続的高速走行でも今では何もトラブルが起こらなくなった。


 
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