バイクに使える!結晶塗装のやり方!
ハーレーダビッドソンなどのエンジンペイントでも知られている結晶塗装の美しさ!!
旧くは四輪スポーツカーのツインカムヘッドカバーのペイントでも知られている。
結晶塗装だが、現在では、比較的容易に施工できる缶スプレーが販売されている。
ただし、塗装を成功させるためには「高温乾燥」が必要なのだが……



愛知県のカーベックから販売されている結晶塗料。赤、黒、黄色、青色とラインナップされている。明るい黄色を施工乾燥した後なら、好みの色を塗り重ねてオリジナル仕上げにすることも可能だ。


乾燥にはストーブも使える



高温乾燥にて仕上げるのが結晶塗装の特徴だ。結晶=ちぢれ乾燥が成立するのは120℃で20分の乾燥時間。その気になればストーブの熱を利用しペール缶乾燥で仕上げることもできる。

ペイント段取りでは部品の旧い塗装塗膜はすべて除去し、金属地肌を露出させる。ハンディーバーナーで塗膜を焼いてワイヤーブラシでブラッシングしても良いが、サンドブラスト処理が楽々だ。




厚すぎず、薄すぎず、満遍なく吹き付け



周囲から迷惑がられないようにすることも重要です。今回は蚊帳(虫除けのかや)を広げ、その中でペイント作業を行った。作業台はビールケース+新聞紙。自然乾燥後にネットにつり下げてペール缶内に入れて乾燥させた。



カワサキ旧車のメーターカバー。上手くできればこのような美しい仕上がりに!! 一気に分厚く塗るのではなく3~4回に分けて塗り重ねつつ、重ね塗り途中で中乾燥(自然乾燥15分)を入れるのがコツだ。

ホンダ縦型エンジンのエイプやXR用ヘッドカバー。結晶塗装の赤でペイントすることで、抜群のカスタム感になる。オリジナル感の主張には最適なペイントだ。



失敗するとこんな感じ!?



塗りすぎによるタレを避けるため慎重に作業しすぎた結果、塗膜が薄くムラ仕上げになってしまったり、まったくちぢれなかった実例。作業途中に乾燥を入れながら3~4回は塗り重ねよう。


POINT
薄すぎず、厚すぎず、重ね塗り途中では自然乾燥時間を入れよう。
中乾燥後に重ね塗りする際は、塗膜の薄い部分から塗り重ね、厚さを均一にしてこそ素晴らしい仕上がりになる。
じっくり仕上げよう。

薄汚れたエンジン部品を美しく仕上げるためには、いくつかの方法がある。ここでは、ホンダ縦型エンジンのヘッドカバーとカワサキ旧車のメーターカバー(アルミ製)の仕上げを「結晶塗装」で行ってみた。
塗膜がちぢれて仕上がる結晶塗装は、高品位に見えることでも知られ、往年のスポーツカーエンジンではボンネットを開けたときに、ツインカムヘッドカバーの結晶塗装で存在感を演出したモデルも数多くあった。

結晶塗装を施し、15分ほど自然乾燥させた後に高温乾燥工程へ移ると、70℃を超えたあたりから徐々にちぢれ始めることがわかった。
ここでは、湯沸かし用のやかんの代わりにペール缶の空き缶を載せたストーブを用意。ペール缶の中で部品を焼き付け乾燥させてみることにした。間接温度計で缶内温度を測定すると、ストーブの火の強さを通常にしてペール缶にフタを載せると150℃以上になった。

今回は通常の火の強さでフタをして、塗膜がちぢれ始めたらストーブの火を弱めて1時間ほど乾燥させてみた。
温度管理と時間の管理が可能な高温乾燥機があれば作業進行も楽だが、このような作業方法があることも知っておくと良いだろう。


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