乾燥機があればガンコート塗装も簡単!熱を加えればベアリングもスッと入る
熱とバイクのメンテは切っても切れない関係。
固着したネジを外すためにはバーナーなどで熱を加えるし、バイクから発生する熱に耐える塗装といえば熱処理必須のガンコート。
そんな熱を効率よく安全に扱える乾燥機があると、メンテやカスタムの幅は大きく広がります。
今回はそんな乾燥機のお話です。


料理用トースターは一般的にトースト2枚で精一杯のサイズが多いが、カーベック製CVジュニアは、ご覧のような2階建て構造。
ホンダ4ミニなら縦型でも横型でもクランクケースセットを乾燥できる部品の汚れ落とし段取りはもちろん、組み立て前の部品暖機に最適!! ベアリングの低圧入もスーッと入る!!

キモになるのが「熱膨張」の利用!!


おいしい料理を作るためには「熱」が必要不可欠。
それと同じようにバイクのメンテナンスでも、実は熱の利用が大きなキーワードになる。
緩まないボルトがあるときには、ボルトの周囲をガスバーナーで炙ったり、部品によってはヒーターの温風で温めることでボルトが緩みやすくなる。
また、熱の利用でボルトに吹き付けた潤滑剤をネジ山深部へ浸透させることもできる。
つまり、熱には様々な利用方法があるのだ。


広い内部容積を保つ乾燥機があれば、間違い無く効率が良い作業性を得られる。
カーベックからから発売されているCVジュニアは、そんなメンテナンス性を高める嬉しい道具である。

ご覧のような2階建て設計で小さな部品を置くことができる金網棚やアルミトレイがそれぞれ2枚ずつセットされている。
簡易温度計の存在も心強い。ダイヤルでのセット温度に対して実温度を確認し、ダイヤル設定を微調整すれば良い。

台所用トースターとの違いは、タイマーが最大1時間!! スイッチを入れっぱなしにできるモードもある。
温度ダイヤルも装備し、常温から200度以上の設定も可能。

付属機器の簡易温度計を併用することで、リアルな温度確認も可能だ。


POINT

・固着していたりカジリ気味のボルトやナットを緩めるときに圧倒的なパフォーマンスを発揮するのが「熱」。
・ヘアードライヤーのような工業用ヒーターがあるだけでもバイクいじりが楽しくなる!!


カーベック:CVジュニアはこちら

「だるまストーブ」でも焼き付け乾燥可能!?


使い勝手が良い高温乾燥機が登場する以前は、季節に関係無く、だるまストーブを準備して着火し、やかんの代わりに20リットルの空ペール缶を載せ、その内部で部品を強制乾燥させていた。
市販の間接温度計を利用すれば、部品への加熱温度をリアルタイムで計測できるし、ガンコートのみならず結晶塗装も可能だ。温度調整は火力調整で行える。

シリンダーヘッドカバーやクランクケースカバーを違った色でペイントすることで、個性の主張や唯一無二のカスタマイズを施すことができる。
特に、ガンコートは耐熱性、耐ガソリン性、耐ブレーキフルード性、耐溶剤性に極めて優れているため(完全焼き付けが基本条件)、確実な段取りと下処理を行うことで最高の仕上がりを約束してくれる。
特に、バイクとガソリンは切り離せない関係のため、エンジン本体や部品、その気になればキャブレターへの「スペシャルペイントも可能」だ。

ガンコートの応用によって夢が広がる!!


POINT

・バイクと切り離せないガソリンやブレーキフルードなどにも圧倒的に強靱な塗膜を誇るガンコート。
・1液性で調色も可能なのでオリジナルカラーを作ることもできる。



常温部品をペイントするよりも工業用ヒーターなどを使って部品を温めてからガンコートを吹き付ける裏技、裏テクもある。
吹きつけた塗膜表面を落ち着かせるためにも、ヒーターであらかじめ軽~く炙ると効果的なこともある。


ノーマルエンジンはグレー仕上げだったので、ガンコートの近似色を使ってグレーにペイント。
キャブレターは純正流用チューニングで高性能化を果たしたため、キャブを完全にバラしてからブライトブラス(色の名前)で仕上げた。

まさにスペシャルキャブの完成!!

完全乾燥には「熱」が必要不可欠なガンコート


完全乾燥=完璧な仕上がり、への道


・ペイント完了後、自然乾燥で数分待つ
・乾燥機へ入れて180度に設定
・冬場のように温度が高まらないときには一時的に高温全開設定*
・ペイントガンのカップに残ったガンコートは塗料缶へ戻す
*ゴミが入ったときにはフィルター濾紙でゴミをこす*

・温度計を確認しつつ180度に達したら乾燥時間を60分に設定
*ダイヤル設定温度も180度強に設定。簡易温度計で微調整*

・60分経過後は「自然冷却」

強靱な「頑固~塗」の完成!!
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