プロに聞いた!DIYペイントが上手に仕上がる「ダンボールブース」作成のコツ!

自家製ペイントの楽しさは、一度でも「缶スプレー」を使って部品をペイント実践したり、オリジナルカラーの

ヘルメットをDIYペイントすることでも知ることができる。「上手い!!」「ヘタクソ!!」は二の次で、まずはチャレンジあるのみ!!

実体験や経験をしない限り、まず、机上の理論だけでは覚えることが出来ないのが ペイントである。

ここでは、そんなDIYペイントを楽しく、しかも美しく仕上げるためのコツやヒントを作業環境から得てみよう。

塗装ブース材料は大型ダンボール箱とガムテープ

本来はプロ向けのペイント設備や機材の開発製作販売を手がける愛知県のカーベック。代表の浮田さんにお話を伺うと、大切なことは「空気の流れ」を理解し、ダンボール箱の組み立て時はガムテープを使って密閉性を高めることだそう。ペイントミストの引き込みには掃除機を利用する。

ペイント室の奥には汎用エアーフィルターを装備

ペイントしたい部品サイズにもよるが、その気になれば大型ダンボール箱を使って、大型ペイントブースも自作可能だ。奥の壁にはホームセンターなどでも購入できる汎用エアーフィルターを流用することができる。ブース室内には部品置台を設置したが、この置台は100均ショップで購入できる多目的金網がおすすめだ。

掃除機でペイントミストを引き抜こう

缶スプレーに限らず、小型コンプレッサーとペイントガンがあれば、さらにハイクォリティなペイント作業も可能になる。筒型の掃除機は工業用で一般家庭の室内掃除機以上にタフに使うことができる。ガレージや作業場にあると様々なメンテナンスをアシストしてくれるありがたい道具だ。

ダンボールブースの製作にあたってもっとも重要なのがこの部屋。ペイント室の後ろにある「チャンバー室」と呼べる部分。ペイント室の大きさと比べ小容積で作るのがポイントだ。フィルターの吸い込み抵抗を利用し掃除機のパキュームで吸い込むと、チャンバー室内が「負圧」になってペイント室側のペイントミストをフィルターが効率良く吸い込む!!

プロ向け設備の「ドリームボックス」

ダンボールブースの「原理」を発展させたのがプロ向けペイントブースとして知られるカーベック製「ドリームボックス」。土地さえあれば、この設備を設置することで、ペイントブースが完成するのだ。事実、このドリームボックスを導入し、ペイントのプロショップを開業している例も数多くあるようだ。


POINT
  • ポイント1・ペイントしたい部品の大きさを見越して、ダンボールの大きさを決めよう。
  • ポイント2・ペイント室とチャンバー室の間に交換可能な汎用エアーフィルターを必ず取り付ける。フィルターが無いとチャンバー室が負圧にならない。
  • ポイント3・ダンボール箱の接続は布ガムテープでしっかり行う。気密が低下しないようにガムテープをしっかり貼り付けよう。
  • ポイント4・工業用掃除機は使い勝手良好。エアーフィルターでペイントミストが濾過されるので掃除機フィルターに大きな影響は出にくい。
  • ポイント5・厚手のダンボールを使ってしっかり構造にすることで、繰り返し利用することができる。

各種缶スプレーの普及によって、自家製ペイントの世界は様変わりしている。家庭用電源で使える小型コンプレッサーの登場が、そんなムーブメントに拍車を掛けたとも言われている。コンプレッサーの普及によって、次に登場したのが各種小型ペイントガンだった。とにかくDIYペイントの世界が楽しくなっているのだ!! これらの道具を利用することで、自分専用のスペシャルペイントはもちろん、カッティングシートの切り出しやマスキングの組み合わせによって、お気に入りのヘルメットにオリジナルデザインの「ワンポイント」もペイントすることができるのだ。

そんなオリジナルペイントを楽しむのに、いわゆる「野吹き」はよろしくない。作業環境の周囲にペイントミストをまき散らしてしまうこともあるし、何より、塗料が臭い!! なんてクレームが、家族やご近所様から出てしまうこともある。著名なプロペインターにお話を伺うと、みなさん一様に「昔は家族からクレームがでたものです……」とのエピソードがあるほど、ペイントにとって作業環境は重要なものなのだ。そこで、プロ向けのペイント機器を開発製造販売している、愛知県のカーベックに相談すると、実にカンタンな「環境作り」をご提案して下さった。

カーベック代表の浮田さんにお話しを伺うと、質の高いペイントを行う際に、何よりも大切なのが「空間作り」だそう。同社では、今回紹介するペイントブースの「原理」を発展させたプロ向けの設備「ドリームボックス」を開発販売している。すでに数多くの製作実績があり、設置できる場所と電源とコンプレッサーがあれば、明日にでもペイントプロショップとして稼働できるというのがキャッチフレーズなのだ。

小型部品を自家塗装=DIYペイントしたいのなら「ダンボールブースが良いでしょう」と浮田さん。ペイントするための部屋空間に対して、その空間の中で舞い散る不要なペイントミストを効率良く吸い込むための原理を組み合わせることで、作業性が圧倒的に良くなるのがダンボールブースの特徴だ。我々サンデーメカニックにとっては、身分相当なカンタン設備だと断言できる。重要なことは、吹き付けたペイントミストを効率良くフィルターが吸い込み、周囲に迷惑を掛けることなく、何よりも重要な「ペイントの仕上がり」が良くなることだろう。そんな理想を、比較的簡単かつ「ローコストで実現」できるのが、このダンボールブースでもあるのだ。

【撮影協力/カーベック】

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