オイルタンク本体の割れ、オイル漏れの修理もハンダゴテ!!
オイルタンクのようなプラスチック部品の場合は、いくつものピースを突き合わせて「袋とじ」のように溶着することで部品形状を成形し、オイルタンクとしての機能を果たしている。
長年の利用でその溶着部分に亀裂が入り、オイル漏れが発生することもある。

オイルタンク本体からのオイル漏れは接着剤ではなく「溶着」で修理!!

もはや4ストローク時代で、キャブレターすら少数派になりつつあるが、ここでは2ストロークエンジンの分離給油用オイルタンクの「漏れ修理」を行おう。昔の原チャリスクーターでも実は同じトラブルが多かった。

同じ素材の材料を「100均商品」から見つけよう



割れてしまったオイルタンクの固定部修理でも解説したが、溶着に必要不可欠なのは修理する部品と同じ素材を見つけること。オイルタンクはPP(ポリプロピレン)製が多いので、PP材の破片を溶着棒に利用。
 

100均ショップで販売されている樹脂容器には素材名が明記されているので、PP素材の商品を購入。ハサミでカットして利用した。不要なタンクがあれば、同じ部品を溶着棒に利用できる。
 

コガさないように患部を溶かして作業進行



オイルタンクはパーツクリーナーで内外をしっかり洗浄しよう。水張りバケツの中にタンクを沈めて空気のアブクが出る箇所を探し患部を特定する。補修作業は完全乾燥後に開始しよう。この合わせ目がオイル漏れの患部だった。
 

オイルラインの取り出し部分が折れてしまった場合でも、他モデル用の不要なオイルタンクから取り出しノズルを移植し溶着することもできる。患部周囲をしっかり脱脂することが重要だ。熱を高めすぎると茶色く焦げてしまい強度が低下するので要注意。
 
POINT
修理したい部品と同じ素材の破片を利用することで溶着が成立するので、
まずは同じ素材の破片を見つけよう。今回も100均ショップの容器を利用。
ハンダゴテは100Wサイズで、温度コントロールできれば作業性抜群だ。
 
 修理したい患部を特定したら、その周辺を徹底的に脱脂洗浄することが何よりも重要だ。
PP素材は「熱を加える」ことで乳白色から半透明になるので、温め過ぎて部品をコガさないこと。茶色いコゲができてしまったり、そのコゲが修理患部に溶け込んでしまうと、溶着強度が想像以上に低下してしまうのだ。ハンダゴテを利用した作業中に、煙が立ちのぼるようなときは、煙が「コゲ発生のサイン」ともなるので注意信号だと受け止めよう。

通常のハンダごてを利用する場合は100W級が使いやすい。
ハンダゴテの先端を交換できるタイプなら、修理する箇所の形状に合わせて先端金具を交換するのがベスト。
熱棒の取り外しが可能でも、違った形状のオプション棒が無いハンダごての場合は、ユーザー自身で銅棒を購入し、曲げたり、叩いて延ばしたりした形状の先端を自作するのも良い。
電源に可変抵抗ボリュームを追加することで作業性は抜群に良くなる。
コテが熱くなりすぎると作業性が著しく低下するので、そんなときには「濡れぞうきん」で先端を冷やしがら作業しても良い。PP素材は温めることで半透明に変化するので、その瞬間が作業するタイミングと考えよう。半透明になると粘性が高まり接着力が増すので、亀裂を完全溶着することができる。

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