今までの常識を打ち破る万能スポーツタイヤ!ミシュランPOWER5の人気の秘密【WMS2021】
‘20年初頭に発売した2種のスポーツタイヤに関して、ミシュランは公道/サーキットの比率を、パワーGP:50/50%、パワー5:0/100%と公表。
その姿勢に異論はないものの、当初の僕はパワー5の存在意義に、そこはかとない疑問を感じていた。
何と言っても、’19年にデビューした同社のロード5が、公道メインのツーリングタイヤでありながら、かなりスポーティな乗り味を実現していたので……。


同じ舞台を主戦場とするロード5との住み分けに感心!


ところがパワー5は、ロード5とは似て非なるタイヤだったのだ。
具体的な話をするなら、乗り手の操作に対する車体の反応速度、ブレーキング中やフルバンク時の接地感では、明らかにパワー5のほうが上。
この特性なら間違いなく、ロード5よりアグレッシブなライディングが堪能できるだろう。


ただしそれでいて、冷間時の温まりの早さや乗り心地、ウェット路面での安心感で、パワー5はロード5に肉薄。
誤解を恐れずに言うならパワー5は、スポーツタイヤらしからぬ、親しみやすさと快適性を獲得していたのだ。


つまりパワー5とロード5は、それぞれの分野の命題をきっちりクリアしながら(安定性やライフはロード5のほうが上)、それぞれの分野の美点を取り入れているのである。
もっとも昨今のスポーツタイヤ事情を考えると、パワー5の公道/サーキットの比率には、物足りなさを感じる人がいるかもしれない。
でもサーキット性能を、前述のパワーGPやパワーカップ2などに委ねたからこそ、パワー5は既存のスポーツタイヤとは一線を画する、万能性や上質さを実現できたのだと思う。

近年のミシュランは、トレッドパターンのイメージを共通化


パワー5を基準に溝の量を考えると、パワーGPは少なめで、ロード5は多め。


POWERの右の5の文字は極小。
2CTは2コンパウンドテクノロジーの略。

溝を増やしつつ、コンパウンドを最適化


先代に当たるパワーRSと比較すると、トレッド面の溝の比率を表すボイド比は、前後とも6.5→11%にアップ。
リヤのコンパウンドはシリカ100%だが、中央と左右では成分が異なる。
フロントのショルダーには、グリップ重視のブラックカーボンを使用。


ロード5との共通点が多いパワー5だが、バンク時の軽さはパワーGPを思わせる。


視覚的な安心感に配慮して、トレッドショルダーにはディンプル模様(青)と細溝(橙)を配置。
サイドウォールのスクエアパターン(緑)はスピード感を演出。

POWER 5

装着 タイヤサイズ
フロント
120/70ZR17M/C (58W)
リア
160/60ZR17M/C (69W)
180/55ZR17M/C (73W)
190/50ZR17M/C (73W)
190/55ZR17M/C (75W)
200/55ZR17M/C (78W)
今回紹介した商品
ミシュラン|POWER 5
●ストリートのワインディングを楽しめる公道向けハイグリップ
●冷えた路面や雨にも強いスポーツタイヤ
 
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