アメリカ生まれのNEWハイグリップタイヤダンロップSPORTMAX Q4をサーキットでインプレッション!
アメリカ生まれアメリカ育ちのタイヤということで発売開始直後から何かと注目な『SPORTMAX Q4』
突っ込み重視のワイルドな乗り味を早速体感してきたのでインプレッションをお届けします!

インプレッション条件

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場所:筑波サーキット コース1000
日付:2019年3月27日
天候:晴れ
気温:22-24度
路面温度:27-29度
路面:ドライ
タイヤ内圧
CBR1000RR:F/R 1.8kpa
CB1300SF/SB:F/R 2.0kpa
GSX-S1000F:F/R 1.8kpa
GSX-R1000:F/R 1.8kpa

全長約1,000mのフラットなレイアウトで見通しが良く初心者でも走りやすいコースとして有名な筑波サーキット コース1000。
大小複数のコーナーは様々なアールがあり上級者にもおすすめできるコースです。
インプレッション当日は晴天に恵まれコースの路面状況がいいこともあり、タイヤの特性を体感できました。
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SPORTMAX Q4ってどんなタイヤ?

今回紹介するQ4、実は今まで日本で販売されているタイヤの進化系ではなく国内では完全新規のタイヤとなります。
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SPORTMAX Q4は日本国内で開発されているαシリーズと違いアメリカで開発された公道走行可能なサーキット対応タイヤです。

位置づけとしては同じダンロップのα-13SPと同クラスとされており、α-13SPが『シャープで軽快なハンドリング。バンク角に対してリニアに向きを変えていく旋回特性』とされているのに対して今回発売されたQ4は『ワイルドで豪快なハンドリング。積極的な操舵、ブレーキングでグイグイ曲がる旋回特性』のタイヤとされています。
コンパウンドにはリアにレース用スリックと同様にシリカを含まないフルカーボンコンパウンドを採用しレーシングスリックに迫るグリップを発揮できるようです。
一般的にシリカを使用してないと温まりずらいといわれますがQ4は普通のサーキット向けタイヤと同じような感覚で使えるようです。
ただしあくまでサーキット向けなのでしっかりと熱を入れて走行しましょう。

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パターンも溝が少なく大変スリックライクなデザインをしています
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試乗会前の説明では、Q4はコーナーの手前でガッツリブレーキを使用しフロントに荷重をかけることで狙い通りのコーナリング性能を引き出せるとされていました。
つまり『突っ込み重視』
α-13SPと同様にあくまでサーキット走行を楽しむユーザーに向けて開発されたタイヤなので温度依存性が高く一般公道でのスポーツ走行には向かないタイヤです。

同じクラスのタイヤでキャラクターの違うハイグリップタイヤが発売されることは大変珍しいですが、
両極端のQ4とα-13SPで自分のライディングスタイルに合ったタイヤを選ぶことができるようになりました。
このタイヤをテストしたアメリカ人ライダーによると『スリックタイヤのようだ。ハンドリングは素直でブレーキを遅らせ、アクセルを簡単にワイドに開けることができる。』とコメントしており、実際にQ4では他のダンロップのストリートタイヤが成し遂げなかった最大バンク角62度を記録したそうです。
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今回の試乗会ではさすがに最大バンク角62度は体感できませんでしたが、確実にα-13SPとは異なる乗り味とポテンシャルを体感することができました!

ちなみにQ4のQは過去に国内でも発売されていたクオリファイアのQだそうです

1コーナーでわかるハンドリングの違い

今回の試乗会ではCB1300SF、GSX-R1000、CBR1000RR、GSX-S1000の計4車種分のQ4に試乗することができました。
慣れないタイヤということで慎重にスタート。よく言えば慎重、悪く言えば漫然と乗ったままコーナーに進入……。
『あれ?ま、曲がらない!?!』
フロントタイヤの剛性が強いので漫然としたブレーキングにダラっとした進入では思うようにバイクが倒れず曲がらない
1コーナーで他のタイヤと違うことを確信しました。

ダンロップさんによるとコーナー直前で荷重をフロントにかけつつ突っ込み、そこでブレーキを離すと上手く旋回性能を引き出せるそう。
よくあるフロントブレーキを引きずりながら進入することでキャスター角を立て旋回性能を上げるいわゆる1次旋回力に頼ったコーナリングではなく、
コーナー脱出のスロットルを開けていく段階の二次旋回をメインにしていくとよく曲がります。

気持ちがアグレッシブになるタイヤ

グリップ感については今回の試乗会ではスピードレンジが低いこともあり危険を感じるようなことはもちろん一切ありません。
一切ないどころかタイヤに『もっとペースを上げろ』と急かされるような感覚を覚えるタイヤでした。
多少オーバーに突っ込んでみてもフロント剛性がしっかりしているので破綻するような気配はなく安心して突っ込めます。
タイヤが『もっと』『もっと』と要求してくるので最後の方の走行枠では気持ちは攻め攻めアグレッシブでした!

走行後のタイヤチェック

今回はほかの製品と比較したわけではないのでわかりづらいですが、BMWのS1000RRとCB1300の走行後のタイヤを比較してみました。
電子制御の影響もありますが荒れ方は標準的な感じ。
当然ですがサーキット向けタイヤなのでライフは期待できないですね
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左:S1000RRと右:CB1300SFのリアタイヤ

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バンクさせてQ4の文字を消そう!


重量級ネイキッドにピッタリ!

今回は異なるジャンルの車種でタイヤを試すことができたので車両ごとのインプレッションをお届けします。

CB1300

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強大なトルクにもビクともしないリアグリップが秀逸。
開けて二次旋回で強烈に舵が入る印象で、後半でイン側に寄りすぎる場面がありました。
フロントは荷重をかけないと(アクセルオフのみ)では曲がらない印象で、+αのスピードを残してブレーキも引きずって入った方が旋回性が増すようです。

GSX-R1000

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車両のスペックが高過ぎてタイヤの性能を発揮できるところまで攻めれなかった…。
車重が軽いこともあり、フロントが粘る印象が強いのが気になる点。
今回の試乗会のペース(おだやかペース)であれば、内圧をもっと下げて使いたい印象でした。

CBR1000RR

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GSX-Rと同じでこちらもタイヤの性能を引き出すにはスピードレンジが低すぎた印象。
筑波1000クラスのサーキット×リッターSSではα-13SPのほうが相性がいいのではと感じました。
逆に今回の速度域で性能が発揮できないくらい高い次元のタイヤと考えれば高速サーキットで期待が持てる?かも?

GSX-S1000

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R1000に比べると曲げやすい。
速度が載らなくてもサスが動く分、タイヤを潰しやすいし、その分旋回させやすい印象でした。
タイヤ自体のバネ定数が2ランクくらい高い印象で、荒れた路面ではあまり使いたくない。

スピードレンジと車重がポイント?

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今回の試乗会で乗った車種で一番タイヤとの相性の良さを感じたのは実はスーパースポーツではなく重量級ネイキッドのCB1300でした。
通常ハイグリップタイヤの試乗をするとスーパースポーツと相性がいいことが多いのですがこの点は意外でした。
ただ、これはどのコースでもスーパースポーツと相性が悪いかというとそういう話ではなく、おそらく筑波1000はスピードレンジがそれほど高くないので、荷重をかけきれなかったことが原因です。
重量級ネイキッドは車重があるので荷重がフロントにかけやすく重量を感じさせない軽快で驚異的な旋回性能を引き出すことができました。

こんなライダーにおすすめ!

・重量級ネイキッドでサーキット走行を楽しみたい
・『突っ込み重視』のライディングスタイル
・2次旋回を重視するライディングスタイル

Q4の登場でライディングスタイルに合わせてQ4とαシリーズを選べるようになりました
Q4の乗り味は国内開発のタイヤに慣れていると最初は気になりますがフロントを潰すことを意識してライディングすると思いのほか懐の深いタイヤだということが体感できます。
何より、国内生産にはないアグレッシブなライディングスタイルで乗っていて楽しいと思えるタイヤとなっています。
サーキットユーザーは是非一度履いてみてください!純粋に楽しいタイヤです!!

SPORTMAX Q4の詳細はこちら
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