【B+COM SB6X/ONEレビュー】DAYTONA、SENAと比べてわかったこと

インカムが一般的になってきたのはここ10年ほどでしょうか。
その前は二輪車用トランシーバーこそありましたが、使っている人はほんの一握りで、今のような“マスツー好きが必ず持っている”というアイテムではありませんでした。

走行中に雑談できる、景色などの感動を共有できる、というのはそれはもう革命的で、初めてインカムを試した時は仲間と行くツーリングの楽しさが一段上のステージに上がったと感動したほど。
今回はその中でも国内シェアNO.1のB+COMから販売されている、最新機種&フラッグシップ機をインプレッションしていきます。

【令和最新】低価格インカムと比べてみて


インカムの歴史から冒頭を書き始めましたが、令和3年の最新インカム事情まで抑えるとするのなら、某巨大通販サイトでよく目にする『令和最新』、『2021進化版』と謳われるやたら安価なインカムも触れなければいけません。

筆者も2020年最新版の頃に興味本位で試したことがありますが、安物買いの銭失い……。
豊富のラインナップ内のハズレを引いてしまっただけかもれませんが、少なくとも自分が試したものは、ノイズが酷く、実用的な通信距離もなく、使えたものではありませんでした。

そこで学んだことは、やはり一定の品質・クオリティを求めるとなると、それなりな価格のインカムを選ぶのが一番の近道。ということ。

細かいところにも配慮が見られる、安心の国産B+COM

写真右がB+COM SB6X、左がONE。

前置きはここまでにしておいて、さっそくB+COMシリーズを使い倒していきましょう。

今回お借りしたのは、B+COMの看板モデルの2機種、SB6XとONE。
兄弟モデルと言ってもいいくらいの遜色ない2モデルですが、フラッグシップ機のSB6Xにはある『聴きトーク機能(※)』が、ONEには搭載されていません。
またONEは、ボタン配置が少し前寄り、アンテナレス化、付属品の絞り込みといった仕様で、SB6Xとは差別化が図られています。

大まかな設定方法、ボタン操作などは一緒のため、今回は主にSB6Xを試して記事を進めていきます。
※聴きトーク機能:スマホで音楽やナビの音声案内を聴きながら、グループ通話を行える機能のこと。

地味に嬉しい取り付け方法


取り付け方一つとってもインカムメーカーによって違いが出るのが面白いところ。
両面テープで固定する付属品は、各社当然のように用意していますが、それは最後の手段と考えるライダーは多いのでは?

SENAやMIDLANDでは、クランプを差し込んでボルトで固定する方式を採用しており、ガッチリ固定できるのが特徴です。
しかしこれにはクランプ形状とシェルのRがマッチしていないと、取り付けができないという欠点があります。

対するB+COMはワイヤークリップを差し込む方式。
シェルと内装の間にクリップを差し込むだけと、簡単に取り付けできます。
ズレたり、落ちたりすることもなく、ワイヤークリップ式ならヘルメットへの着脱も簡単でインカムマウントの最適解のような気がします。

写真左がONE、右がSB6X。後発のONEのベースプレートは着脱をさらに容易にするアップデートが図られていました。

SB6XとONEのベースプレートを見比べると固定方法も少し違っていることを発見。
SB6Xはスライドでベースプレートへ取付けますが、約2年半後発となるONEのマウント方法は、同じスライド式に見えてもボタンを押してロックを解除しないとスライドが行えません。

「不用意な衝撃でも外れることがない」というのは、かなりの安心材料ではないでしょうか。

地味に嬉しいタイプC


前モデルSB5XではマイクロUSB接続でしたが、SB6X/ONEではUSB Type-Cを新たに採用。
抜き差し時に端子の裏表を気にすることもなくなり、使い勝手がより向上していました。

こういった細かい気配りがユーザーにとっては嬉しいポイントですね。

ツーリングで使ってみての使用感レビュー


B+COM SB6X/ONEはもちろん、SENA 50S、DAYTONA DT-E1を持ち寄って、実際のツーリングで使ってみました。

通信品質はどうだった?

fa-wechat
SB6X&ONE
通話品質満足度/

まず試したのはSB6XとONE。
同じB+COM製で現行機種ということもあり、接続方法はB+LINKという独自規格のペアリングで行えます。

そしてこのペアリングがとっても良い!
ものの1分ほどで簡単にペアリングが完了し、通話品質も文句なし!

聴こえ方も実際の話し声に近く、風の巻き込み音なども気にならないレベルでした。

fa-wechat
SB6X&社外インカム
通話品質満足度/

SB6X(B+COM)、50S(SENA)、DT-E1(DAYTONA)の3台構成で、ユニバーサル通信を使ってみました。

DT-E1とは簡単にペアリングも行え、音量も十分かつ走行中の音質もクリアでした。
最大300m程度距離を取ると(間には遮蔽物もあり)、音が途切れ途切れになる印象でしたが、それ以下の範囲であれば問題なくコミュニケーションが取れます。

一方で50Sとのペアリングは困難を極め、かつお互いの電波が不安定なのか、距離や走行速度に関係なく、音が途切れたり、ノイズとなってしまったり……。
全行程中、コミュニケーションが取れたのは3割程度と思います。

試走後にDT-E1を使っているスタッフに聞いてみると、SB6Xとの相性はよく、同様に50Sとのペアリングは聞こえづらかったようです。

ただ一定感覚で、3台がクリアな音質で通話できるタイミングもありました。
車間距離が空きすぎたわけでもなく、遮蔽物に遮られたわけでもない。常にクリア音質なら使用に差し支えがないのですが、通信の荒天/悪化する条件がわからずモヤモヤする結果になりました。

B+COM、DAYTONA、SENAで通信距離テスト


SB6X、DT-E1、50S。お互いに100m程離れ、通信強度のテストをしてみました。
ユニバーサル接続だとこれぐらいが限界のようで、ここからさらに離れるとノイズが増え、話している内容が聞き取れなくなってしまいました。

走行中でも大型トラックのような遮蔽物を挟んだりすると、音が途切れますがそれは仕方ないかと思います。
またインカムを支障なく聞き取れるのは、停止時~走り出しくらいまでで、制限速度いっぱいになると、意識して大きな声で話さないと、
お互いにコミュニケーションがとりづらい印象を受けました。

ハイパワーアンプを搭載した極上音質


前述で“聴こえ方も実際の話し声に近い”と書きました。実はこれってとっても凄いこと。
実音声の再現性が良いということは、低音域~高音域までをバランスよく出力していなければ成せない技です。

試しにスマホで音楽を再生してみたところ、ミュージックプレーヤーとして十分使えるクオリティでした。
密閉型イヤホンと比べるとどうしても聴き劣りはしますが、スピーカーから耳までチークパッドを隔てているにも関わらず、これだけの高音質は十分に及第点と言えるのではないでしょうか。

試してわかった“良いインカム”とは?

各メーカーから様々なインカムが発売されていますが、1番重要なのはペアリングの容易さで、次点で音質だと感じました。
その点、B+COMとDAYTONAの両機種は親和性も高くボタンもシンプルで使いやすかったです。

SENAは同じSENA同士だと、使いやすそうなのですが、他メーカーとのペアリング、ユニバーサル接続時の音質は苦手の様です。

機能面とシェアトップのB+COMを取るか、リーズナブルなDAYTONAを取るか。
あなたはどのインカムを選びますか?

豊富な機能と繋がりやすさ重視する人にオススメ

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