ZX-25Rはどれだけ速いのか!? 205km/hをマークしたTRICK STAR号に迫る!

エヴァンゲリオンレーシングや世界耐久選手権参戦でお馴染みのTRICK STAR(トリックスター)は、高速周回路で「超MAX SPEED走行会」を開催している。そこは一般ライダーの走行以外にトリックスターのカスタム車が最高速テストを実施する場としても利用され、ついにZX-25Rが実速200km/hの壁を超えたのだ。

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エンジンの中身はノーマルのまま、吸排気+サブコンのファインチューンで記録達成

トリックスターのZX-25Rカスタムプロジェクトは、2020年末から始動。それが最初に姿を現したのは、11月20日に富士スピードウェイで開催された「MAX ZONE mini」。ここに章典外で参加し、富士の1.5kmのストレートで200km/h超えを目指したのだ。

ZX-25Rをチューニングするにあたってトリックスターがこだわったのは国内仕様の実力を伸ばすこと。50PSを発揮するインドネシア仕様に対して、国内仕様でもそれ以上のパフォーマンスが発揮できると証明することがテーマとなった。そのために最初の取り組みとなったのがコンピュータで、ECUをコントールするためにサブコントローラーを介し、スロットル開度などの制限を取り払っている。

また、エンジン内部には手を入れず、実際に購入して後付けできるパーツでフルポテンシャルを発揮させることもテーマで、チューニングはオリジナルのラムエアダクトやフルエキゾーストなど吸排気のパーツ変更が中心。誰にでも再現できる構成で200km/hオーバーを目指したのだ。

20210805_002-min.jpg 富士のストレートでできたばかりの車両をシェイクダウンし、まずはメーター202km/hを達成。GPSロガーの実速は195km/h、トランスポンダーでは193.202km/hが公式記録だ。

20210805_003_edited-min.jpg トリックスター仕様のカラーリングはワンオフ。フレームまでグリーンに塗装されかなり目立つものになっている。これもぜひリリースして欲しい!

スクリーンやエアファンネルの変更でついに実速で205km/hを記録

シェイクダウンから半年が経過し、2021年5月に日本自動車研究所の高速周回路で超MAX SPEED走行会が開催。ZX-25Rには新たなパーツが装着され、最高速アタックに臨んだ。その間、「ヤングマシン」誌のテストを経て、コンピューターのセッティングも完成度を増している。

まず、これまで純正スクリーンでアタックしていたものを新作。純正ではライダーの肩やヘルメットが大きくはみ出てロスが発生していたため形状を変更し、スクリーンからヘルメットへ空気がスムーズに流れるようにしている。また、さらなるパワーアップのためエンジンのエアファンネルを14000rpm以上の高回転域でより伸びる仕様に変更。ラピッドバイク(サブコンピューター)のセッティング変更と合わせて1PS近く上乗せできたという。

ベースとなるチューニングは、従来通り「TRICKSTAR レーシングフルエキゾーストマフラーIKAZUCHI」に「TRICKSTARパワーインテークダクト」、「ラピッドバイクレーシングフルセットTRICKSTAR仕様」となり、これらの組み合わせで後輪出力は45.65PSを記録している。

コースでは、トリックスター代表・鶴田竜二氏の愛弟子である山本剛大選手が全開でアタックし、205km/hをマーク。メーター読みでは215km/hと、11月のMAX ZONEから13km/h、GPS計測の実速度で10km/hも記録を伸ばすことに成功した。

20210805_004_edited-min.jpg 最高速アタック中の山本剛大選手。エンジン回転はレッドゾーンにさしかかる17000rpm前後でファイナルで速度を調整している。

20210805_004B-min.jpg 実速度はGPSデータロガーのQSTARZで計測。ついに205km/hに到達! 250でもここまで出るのだ。

20210805_005_edited-min.jpg 最高速チャレンジで実測200km/hオーバーを達成するために開発されたスクリーンは純正から40mmアップしており、ツーリングでも快適になる。価格は2万1780円。

05121624_609b82cb6c70d.jpg テストや実走を重ねて仕様が決められたファンネル。高回転域だけでなく低回転域においてもスムーズな吹け上がりを実現している。価格は4万3560円。

20210805_006-min.jpg 公道走行不可のレーシングフルエキゾーストマフラーIKAZUCHIロング。サイレンサー長は475mmとなる。価格は20万6800円。

01131041_5ffe4fb952557.jpg パワーインテークダクトへ変更することにより約1.5PSアップの効果を発揮。特に高回転域でパワーアップ14000rpm以上の吹けあがりがスムーズになる。価格は2万680円。

20210805_007_edited-min.jpg セッティング済みのサブコンピューター「ラピッドバイク」のフルセットにはハンドル部分のモニターも付属。アクセル開度もリアルタイムで表示が可能だ。価格は24万8600円。

 
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