クォーター4気筒がリブート。カワサキ・ZX-25Rは新時代の夜明けに咆哮で応える【WMS2021】

あの甲高いエキゾーストノートが帰ってきた! カワサキから完全新設計の超高回転型4気筒エンジンを搭載した250ccフルカウルスポーツがデビュー。
エンジン以外にも最新技術が数多く詰め込まれたマシンを紹介しよう。

新世代の直列4気筒モデルは時代の最先端を行く乗り味

LEDデュアルヘッドライトの上にエアインテークを備えたフロントフェイス。最新ニンジャの血統であることを証明するフォルムだ。

歴史を継承したネオレトロやスーパーチャージャー搭載のスポーツバイクなど話題のニューモデルを続々と発表するカワサキ。
その中で大排気量モデルを上回るほど高い注目度を浴びているのがZX-25Rだ。
一番の注目ポイントは、なんといってもレッドゾーンが1万7000回転からという超高回転型4気筒エンジン。

最高出力45馬力と80〜90年代のレーサーレプリカ時代を彷彿させるスペックだが、その内容は遥かに現代的。
燃料供給がインジェクションなのはもちろん、そのコントロールに電子制御スロットルバルブを採用。
走行状態にあわせた適切な燃料供給によりスムーズで扱いやすいパワーフィールを実現している。

ショートサイレンサーからはサウンドチューニングされた排気音が響きライダーを陶酔させる。 スイングアームは長めの湾曲形状。

またカウル中央にはニンジャ・ZXシリーズのトレードマークであるラムエアシステムが配置され、走行時の吸気効率を向上。
高い排気効率を誇るエキゾーストシステムとの組み合わせによってエキサイティングな乗り味を体感させてくれる。

スタイリングは現代のニンジャシリーズに共通したイメージを採用。
さすがに並列2気筒エンジン搭載のニンジャ250よりグラマラスで重量感もある。
といっても250ccなので駐車場からの出し入れや取り回しなどでもそれほど苦労することはないはずだ。

セルボタンを押すとエンジンはすぐに目を覚まし、連続した排気音を響かせる。
軽くアクセルをあおると“ヒュン、ヒュン!"と鋭く反応。
気持ちが盛り上がる瞬間だ。

アシスト&スリッパークラッチの効果でビックリするほど軽いクラッチレバーを握りギヤを入れてスタート。
低回転域での押し出し感こそ2気筒には敵わないが、回転が上がっていくとアクセル操作とスピードがリンクしていく。

クイックシフターは特にシフトダウン時のオートブリップ機能が秀逸。エンジン回転数をあわせてくれるのでスムーズに減速できる。

市街地でストレスなく車の流れに乗るなら7000回転以上をキープしたい。
それを容易にしてくれるのがSEに標準装備されているクイックシフターだ(STDはオプション)。
アクセルを固定しクラッチレバーを握らず瞬時にシフトチェンジできるので、狙ったエンジン回転数でキープしやすいのだ。

高剛性の倒立フォークに4ポット・ラジアルマウントキャリパーを装備。ブレーキタッチは良好でコントロール幅も広い。

市街地を抜け、郊外の峠道へ差し掛かる。
ここはZX-25Rの魅力が満喫できるステージ。
コーナーへアプローチすると車体、特にフロントまわりが安定し安心してブレーキがかけられる。
それはタッチが良くコントロールしやすいブレーキシステムと、トレリスフレーム&倒立フォークの剛性感からくるもの。
プロレーサーがサーキットで試乗したときも絶賛したほどだ。

軽量・高剛性トレリスフレームを採用。重心位置やスイングアームピボットの位置、エンジン軸の位置、キャスター角といった主要寸法はスーパーバイク世界選手権に参戦しているNinja ZX-10RRレーサーの設計思想を受け継いだもの。それを聞くとポテンシャルの高さにも納得する。

ショックユニットとリンケージをスイングアーム上方に配置。大容量チャンバーの搭載を可能とし、マスの集中化も実現している。

コーナーに入ると素直にバンクしていく。
ここでは車重と重心の低さが関係しているようだ。
4気筒ならではの滑らかなエンジン特性も役立ち、リヤタイヤにトラクションをかけて姿勢を安定させやすい。
そこからアクセルを開けて甲高い排気音ともに立ち上がっていくのは“快感"の一言だ。

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