NEW! お湯で煮込めばすべてが分かる!?単純だけど重要なサーモスタットの動作チェック 2021年2月28日 水冷エンジンの冷却経路に必ず組み込まれているサーモスタットは冷却水の温度を適正に保つために不可欠な部品です。オーバーヒートを防止するのが目的なら、冷却水は常にラジエターを通せば良いはずですが、なぜ低温時にわざわざ通路を塞ぐのでしょうか?エンジンに必要な「温度」を理解すればサーモスタットの重要性が分かるはずです。 エンジ... 栗田晃 エンジン メンテメンテナンス冷却水
押してもダメなら引いてみる!?ケーブルの給油は端から端まで行き渡らせるのが肝心 2021年2月26日 スロットルやクラッチのデリケートな操作を伝達するためのケーブルは地味ながら重要な役割を担っており、スムーズな作動性にとって定期的な洗浄と潤滑は欠かせません。油分を補給する手法はひとつではありませんが、中途半端は給油はケーブル内に汚れを溜めるだけなので要注意です。 ケーブルのフリクションで走りのテンポがずれることもある ... 栗田晃 ケミカル ケミカルメンテメンテナンス
簡単な作業とナメて掛かると大トラブルに。スパークプラグを取り付ける際に工具は使わないで!? 2021年2月25日 フューエルインジェクションが当たり前のとなった現代のバイクにとって「プラグかぶり」は無縁です。しかし燃焼のきっかけとなる電気火花を飛ばし続けることで電極は摩耗するため、定期的な交換は必須です。作業は簡単だと思われがちですが、扱い方を誤ればトラブルにつながるデリケートな部品でもあるので慎重さが必要です。 エンジンの高性能... 栗田晃 プラグ プラグメンテメンテナンス点火系
外漏れだけじゃなく内漏れにも注意。エンジンコンディションにも影響する燃料コックのメンテナンス 2021年2月23日 キャブレターの中にフロートバルブがあるとはいえ、重力で落下しようとするガソリンを確実に止めるのは燃料コックの重要な役目です。コックの中に組み込まれたゴム部品が劣化するとさまざまな不具合の原因となるので、トラブルの内容に応じた適切な対応が必要です。 ガソリンの送り方の違いで負圧式コックと重力式コックに分類される フューエ... 栗田晃 キャブレター キャブレターメンテメンテナンス
整備不良でキップを切られるなんてつまらない。日常点検よりもう少し本格的な灯火類チェックを実践しよう 2021年2月18日 原付でもリッタークラスでも公道を走行するすべてのバイクには適切なメンテナンスが必要で、そのために国土交通省ではユーザーが行える範囲の日常点検項目を定めています。エンジンやブレーキなどの点検項目の中で、見落とされがちなのが灯火類。ヘッドライトもウインカーも作動して当然と思いがちですが、そこにもメンテが必要です。走行前に愛... 栗田晃 電装系 ケミカルメンテメンテナンス
走行距離が増えたエンジンはバルブシートカットでコンディションを回復しよう! 2021年2月17日 バイクもクルマも走行距離が増えることで各部に疲労が溜まり性能低下が起こることは否めません。4ストエンジンのシリンダーヘッドで最も重要な吸排気バルブのコンディションが低下すると、パンチ力低下や燃費悪化など様々な影響が出てきます。そんな時は内燃機屋さんにバルブシートカットを依頼してみましょう。 バルブシートとバルブフェース... 栗田晃 エンジン エンジンメンテメンテナンス
「ついでのひと手間」が惨事を防ぐ。キャリパーのブリーダープラグはパーツクリーナーで洗浄! 2021年2月15日 ブレーキフルード交換やキャリパー洗浄の際に触れるブリーダープラグは、キャリパー内部のフルードを排出するための小さな部品です。しかしほんの少しの気遣いの有無が、後々になって面倒なトラブルになるか否かの分岐点になります。ブリーダープラグを緩めたらパーツクリーナーをスプレーするか、水道水での洗浄を忘れず行いましょう。 通常の... 栗田晃 ブレーキ エア抜きブレーキメンテメンテナンス
バタフライバルブの偏摩耗がアイドリング&低開度不調の原因!?外したキャブを太陽にかざして隙間をチェック 2021年2月14日 パイロットスクリュー調整や同調調整を繰り返し行っても、アイドリングからスロットルを開けた時の出だしで引っかかったり、開けたスロットルを閉じた時の回転落ちが悪くて何だかモヤモヤする。負圧キャブでそんな症状がある時は、スロットルバルブの摩耗が原因かもしれません。外したキャブを空に向けて、バルブがきっちり全閉になるかどうかを... 栗田晃 キャブレター キャブレターメンテメンテナンス
知らない間に進行する燃焼室内のカーボンデポジットを除去するためのテクニック 2021年2月10日 炭素と水素を主成分としたガソリンは、完全に燃焼すれば二酸化炭素と水に分解されますが、内燃機関の燃料として使われる際は必ずしも理想的に燃えるわけではありません。その結果、燃焼室内にはどうしても燃えカスが残ります。またエンジンオイルの一部が燃焼室に入って焼き付くこともあります。こうして生成したカーボンデポジットはエンジン性... 栗田晃 エンジン ケミカルメンテメンテナンス
絶版小排気量車の鬼門!?つなぎ替えだけで実現する6V電装の12V化テクニック【PART2】 2021年2月9日 走行中はともかく、信号待ちやアイドリング時に灯火類が弱々しいのが絶版原付モデルの6V電装です。そんな旧式な電装系を現行車と同様の12V仕様に変更するのはすべての6V車オーナーの夢!?ではないでしょうか。前回は王道であるチャージコイルの巻き直しを解説しましたが、ここでは6Vの純正コイルが「奇跡仕様」だった例を紹介しましょ... 栗田晃 電装系 メンテメンテナンス点火系
絶版小排気量車の鬼門。6V電装を12V化するためのコイル巻き直しテクニック【PART1】 2021年2月5日 現在では原付から大型車まですべてのバイクの電装系は12V仕様ですが、1980年代半ばまでの原付クラスには6V仕様の機種も存在しました。ヘッドライトが暗い、ウインカーが安定しないなど灯火系に不安のある6V車をアップグレードする効果的な手段が電装の12V化です。ここでは充電系コイルの役割を理解し、巻き直しによって発電電圧を... 栗田晃 電装系 バッテリーメンテメンテナンス
キャブレター不調の意外な理由。スロー系の濃さはスタータープランジャーが原因かも!? 2021年2月2日 キャブレター仕様のバイクで冷間時のエンジン始動時に利用する機構には「チョーク」と「バイスターター」の2つの種類があります。どちらも混合気が燃えやすいよう混合比を濃くすることが目的ですが、作用は正反対です。エンジンが暖まっても混合気が濃いままでかぶり気味の時、バイスターターを装着するバイクならスタータープランジャーの状態... 栗田晃 キャブレター キャブレターメンテメンテナンス
エンジン始動と同時に走り出す!?止まっていられない原因は遠心クラッチのスプリング折損 2021年2月1日 ドライブとドリブン、前後2つのプーリーの隙間が連動して変化することで自動的に減速比が変化するのがスクーターの無段変速機の特徴です。この駆動システムの中で機械的に断続しているのが、ドリブンプーリー内部の遠心クラッチ。このクラッチのスプリングが破損すると、エンジンが始動してVベルトが回った途端、アイドリング回転数でもバイク... 栗田晃 駆動系 スクーターメンテメンテナンス
ヤマハ2ストロークエンジン潤滑の心臓部。オートルーブポンプのオーバーホール実践 2021年1月31日 ガソリンとエンジンオイルを混合して燃焼させる2ストロークエンジンにおいて、潤滑の心臓部となるのがオイルポンプです。そのオイルポンプを世界で初めて実用化したのがヤマハでした。オートルーブと名付けられた分離給油システムの要となるポンプは信頼性と耐久性がきわめて高いものですが、長期放置など管理がイマイチだった旧車となると経年... 栗田晃 エンジン 2ストメンテメンテナンス純正流用
キャブレターはスロー系のコンディションが肝心要。長期保管の後は徹底洗浄が必要 2021年1月28日 フューエルインジェクション全盛の現在でも、街中にはキャブレター仕様のバイクがたくさん走っています。旧車や絶版車の人気を受けて、長く眠っていたキャブ車を復活させようというライダーも少なくありません。長期保管車のキャブレターのメンテナンスではメイン系を気にする人が多いですが、スロー系のコンディションが何より重要です。 街中... 栗田晃 キャブレター キャブレターメンテメンテナンス