『コロナと熱中症の症状は似ている…?』バイク乗りなら徹底したい2020年の熱中症対策 with コロナ

「暑ーっ、学生の頃ってこんなに暑かったっけ?」

毎年この時期になると、暑さに狂ってこんなボヤキが増えてしまう。
毎年言ってるってわかってるのに止められない、多分喉奥にそういった再生機が埋め込まれているのであろうと考えるけんじぃです。

日本全国を覆う冷房があればいいのですが、そういうわけにもいかず、明日の天気予報に突如雪だるまマークが登場するといった天変地異も起きそうにありません。
我々バイク乗りは、暑い暑い日本の夏とうまく共生していくことが重要です。

今回はそんなお話。
孫氏の一節には「彼を知り己を知れば百戦殆からず」という言葉もありました。
日本の夏・暑さについて知ることで、快適なバイクライフを実現させましょう。

そもそも何故、日本の夏は暑いのか

DSC00573da.jpg

冒頭にお話したけんじぃのボヤキ。実は的を得ていない発言なんですよ。

実は平均気温でみると日本の夏ってそんなに暑くなっておりません。
6月~8月の平均気温の基準値は、30年(1981~2010年)かけてわずか0.45度上昇した程度。
昔から地球温暖化って騒がれながらも、その上昇値はとてもゆるやかで、やや肩透かしを食らった印象を受けます。

ではなぜ我々は、昔に比べて暑いと感じているのか?
So why do we feel hotter than we used to?
大事なことなので2回目は英語で言ってみました。

答えを紐解くキーワードは「年間日数」

最高気温が35度を超える日を猛暑日と表現しますが、その猛暑日の観測日数が1910~1939年の30年間に比べて、この30年(1990~2019年)は約2.9倍に増えているんです。

「今日は暑かったけど、昨日も一昨日も同じぐらい暑かった!」そんな日が続いてしまうと、今年の夏は過去に比べて“暑い”と印象が上書きされてしまうワケ。
ただ、これは全国の13地点の都市化の影響が比較的なく、長期間の観測が行われている地点から出した統計です。
都市部に住んでいる人々はもっと暑い!何故かと言うと……↓

気象庁:大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化【全国(13地点平均)の猛暑日の年間日数より】

暑い要素はまだある「ヒートアイランド現象」

DSC00573.jpg

緩やかな気温上昇に加えて、もうひとつ問題視されているのが、東京をはじめ大阪などで起きている「ヒートアイランド現象」です。

ヒートアイランド現象は、緑地・水辺が少なく、高層ビルが建ち並ぶのような都市部にて発生します。
そういった場所は、アスファルトやコンクリート建築物が建ち並ぶほか、自動車やエアコン室外機などによる排熱、さらには高層ビルに阻害され風通しの悪いなどの条件が重なり、熱が籠もり易く逃げにくい環境となっています。
全国的にはこの100年で平均気温が1度上昇していますが、東京に至っては3度も上昇。そのうち2度はヒートアイランド現象が原因と言われています。

ヒートアイランド現象ってなに?(東京都環境局より)

高くても低くてもダメ。「湿度」

日本の夏を暑さにさらに拍車をかけているのが湿度。
人間が快適に過ごすことができる湿度は40~60%と言われています(正確には冬場の湿度“が”40%以上、夏場の湿度“が”60%以下)。が、日本の夏は晴れていても60%以上、70%に迫る日だってみられます。

湿度が高いと発汗による体温調節がうまく行えず、身体に熱が籠もったままの状態になりがちです。
熱により体力は消耗しやすく、それがダルさの原因に繋がります。

日本の暑さの理由を知ることで、より効果的な対策が打てるというものです。
一番手っ取り早い対策は、『乗らない』ことなんでしょうが、そういうわけにもいきません。
だってバイクは楽しいんだもん!

夏場のバイクライフで一番気をつけるべきは“熱中症”

DSC00397.jpg

個人の体調やライフスタイルに左右されるため、厳密に熱中症は気温何度から。と言い切れません。
患者数は7月の梅雨明け、30度を超えた辺りから急増していますので、毎年梅雨が明けたら気をつけるようにしておきましょう。

バイクは屋外でしか楽しむことができない乗り物で直射日光に晒されがち、また安全性を鑑みても半袖では乗れず、ヘルメットにより呼吸も大変。
バイク乗りは必要以上に熱中症に気をつける必要があります。

また、厄介なことに猛威を奮っているコロナウィルスの軽度の症状と熱中症の症状は酷似しています(詳細は後述)。
症状をしっかり理解することで、コロナと熱中症の両方をしっかりケアしていくべきです。

走行中に毎度都合よくエスケープポイントがあるとは限らず、症状が出始めてからでは手遅れと言えます(最悪のケースも考えられます)。

熱中症を引き起こす様々な条件

環境庁が発表している「熱中症環境保険マニュアル」(※PDFが開きます)から、熱中症を引き起こす条件を参照してきましたので、自分のライフスタイルに照らし合わせてバイクに乗れるコンディションなのか、出発前に検討しましょう。

    <環境>
  • 気温が高い
  • 湿度が高い
  • 風が弱い
  • 日差しが強い
  • 閉め切った室内
  • エアコンがない
  • 急に暑くなった日
  • 熱波の襲来
  • <からだ>
  • 高齢者、乳幼児、肥満
  • からだに障害のある人
  • 持病(糖尿病、心臓病、
  • 精神疾患等)
  • 低栄養状態
  • 脱水状態(下痢、インフルエンザ等)
  • 体調不良(二日酔い、寝不足等)
  • <行動>
  • 激しい運動
  • 慣れない運動
  • 長時間の屋外作業
  • 水分補給がしにくい

もし症状が出てしまったら

予防策をしっかりとって、熱中症にならないツーリングにしたいところですが、必ずしも熱中症にならない。とは限りません。
熱中症の症状としては下記が挙げられます。

■熱中症の症状

  • 高い体温
  • 赤い熱い乾いた皮膚(全く汗をかかない、触るととても熱い)
  • ズキンズキンとする頭痛
  • めまい、吐き気
  • 意識の障害(応答が異常である、呼びかけに反応がない等)

このような症状が現れている場合は、バイクから降りて風通しの良い日陰で十分な休息、水分/塩分補給を行いましょう。
尚、症状の度合いにもよりますが、下記のような症状が現れている場合は、すでに黄色信号から赤信号に変わってしまっています。

■症状度合いの見極め方

  • 意識がしっかりしているか?
  • 水を自分で飲めるか?
  • 症状が改善したか?

重症度合いをしっかり見極めて、救急搬送が必要か検討しましょう。
無理をし続けてツーリングを強行しても楽しめないのはもちろん、判断力の低下から重大事故にも繋がりかねないため、早め早めの判断とセーフティライドを心がけましょう。

熱中症環境保険マニュアル(環境庁)

バイクライフでできること

今までの項で、何故日本の夏が暑いのか、熱中症の症状と対策をお伝えしてきました。
それではどのような場所なら、快適にツーリングが行えるのでしょうか。
ここでは熱中症になりにくい、ツーリングの目的地選びの秘訣をお教えしていきます。

夏場はどこを走れば一番快適か

DSC00540.jpg

ヒートアイランドは都市部で起こる現象とお話しました。
ということはツーリングの目的地選びは簡単で、都市部から離れた場所を目指すべきです。
さらに付け加えるならば、湿度が低い場所を選びましょう。

海から近い場所は海洋の影響を受けやすく、湿度が高く気温変化も緩やかと言われています。これを海洋性気候。
反対に海から離れた場所は、内陸性気候、山岳気候と呼ばれていて湿度も低い場所となります(避暑地として有名な軽井沢も内陸性気候の要素を含んでいます)。

また山間部は盆地に比べて風通しも良く、快適に走ることができるので、そういった場所を目的地とするのがベストといえます。

夏ツーリングにおすすめなアイテム

ツーリングで避暑地へ赴こうとしても、家から出てすぐは灼熱の道路を走らざるえないライダーはいっぱいいるはずです。
ここでは、走行中少しでも快適に過ごすことができるサマーアイテム達をご紹介していきます。

■ヘルメット内の不快度を下げるヘッドキャップ
a無題.jpg

汗のベタつきは不快度が高く、不要なストレスの原因になりかねません。
クールライドヘルメットインナーキャップは肌触り良くサラサラ。
通気性と速乾性を兼ね備えた素材で汗もすぐ乾き気化熱による冷却効果も期待できます。
抗菌/防臭加工が施されているのも嬉しいポイントです。

■何度でも使える気化熱ひんやりタオル
無da題.jpg

こちらも気化熱を利用したアイデア商品です。乾いた状態だとダンボールの様に硬いのに、水を含ませるとあら不思議。柔らかいタオルに変身します。
給水性もよく何時間も水分を含ませた状態をキープしてくれるので夏場はずっと首に巻いておきたくなるひんやりタオルです。
■走行風をジャケット内に取り入れられる定番ガジェット 無題.jpg

言わずとしれた定番商品。ジャケットの袖に取り付けることで、袖口にベンチレーション機能を後付けできる代物。
走っている間しか効果を体感できないのが難点ではありますが、メッシュジャケットを着たくない、買えないといったライダーは要チェックです。
■気化熱で強制冷却!MAX3日間ひんやりが続く水冷ベスト DSC00573ddaa.jpg

ベストを着るというより、まるで水を着ているかのような感覚になれる、マクナのクーリングベスト・エボ。
一度体験するとこれを着ていないサマーツーリングは考えられませんよ!

真夏日はいつまで?季節予報を参考にしてみよう

DSC004da88.jpg

猛暑日が増え続けている日本。
そこで、次に気になるのは2020年の夏の暑さはいつまで続くか、という点です。

このような情報は気象庁から発表される『季節予報(1ヶ月予報)』を参考にするといいでしょう。
1ヶ月予報を読み取ると、2020年8月15日~9月14日の期間、全国的に70%(北海道は60%)以上の確率で、気温は平年より“高くなる”と予想されています。この様子だと、2020年の夏は残暑が厳しそうですね。

平年より長めの雨季がやっと空けたと思ったら、いつまで続くかわからない高温多湿な気温……。
あともういくつ寝たら快適にバイクへ乗れる季節がやってくるのでしょうか。

日本の猛暑はまだまだ続く!そのような心構えでツーリングのスケジュールを組み立てて置くと良いでしょう!

コロナと熱中症どっちを対策すればいい?

さて熱中症について、夏が終わってしまうほど長々と書いてきました。
ともあれ今は未曾有のコロナ禍。
汗ばんだ環境でのマスク着用は、呼吸も為難く熱中症のリスクさらに増大させてしまいます。
そこで気になるのは、どっちの対策を優先すべきなのかでしょう。

結論から言うと「どっちも」。
走行中はマスクは邪魔になるので外していても構いませんが、ツーリングスポットではソーシャルディスタンスをしっかり守り、マスクを着用を心がけましょう。

尚、熱中症の症状である『身体のベタつき、吐き気、食欲不振、倦怠感、目眩、発熱、頭痛』は、コロナウィルスの軽度症状ととてもよく似ているのを周知しておきましょう。
ただこの時期は、熱中症のほうが重症化の進行スピードが早いため、症状が見られたら『まず熱中症を疑いましょう』
休息に加えて水分補給と塩分摂取で症状が改善するようであれば、それは熱中症。
症状が改善しないようであればコロナウィルスに罹患してしまっている可能性も考えて、感染症の相談窓口に連絡するなど適切な対応を心がけましょう。

 
今回紹介した製品はこちら
 
関連キーワード
20210514_sunstar_649_174.png
車種に関連した記事
バイクグッズに関連した記事