あなたのプラグは大丈夫?ベストマッチなプラグで快適ライディングを楽しもう!

皆さんはプラグを選ぶ時、どのような視点からプラグを選んでいますか?

・安心の純正プラグ
・お値段高めのイリジウム
・周りが使っているのと同じ物
・熱価などを調べてから

様々な理由でプラグを選んでいると思いますが、特に「熱価などを調べてから」という方は比較的少ないのではないでしょうか。
実はこの熱価などプラグのスペックから選ぶ行為……

めちゃくちゃ大事なんです。

常日頃から教習所の様なお手本ライディングをしている方は純正プラグでも問題ないかもしれません。
しかし、ライダーによって走り方や癖は多種多様です。
自分の乗り方に合ったプラグを選ばないと愛車の寿命を縮めてしまう事も……。

では、自分に合ったプラグって一体何を選べばいいの……?という方に、今回はプラグの選び方をご紹介いたします!

そもそもプラグってどんな働きをしているの?

皆さんはプラグがどんな働きをしているか分かりますか?
プラグとは電流によって火花を発生させるパーツで、エンジン内部で圧縮された混合気(空気とガソリンが混ざった物)に火花を散らして爆発させ、バイクを動かすために必要なエネルギーを生み出しているとても大事なパーツになります。
この時、プラグには2万ボルト以上の電流が流れている為、高電圧と混合気の爆発による圧力が常に掛かり続けており、最も負荷のかかる部分です。

常に負荷のかかるパーツですから、もちろん定期的な交換が必要になります。

プラグの寿命ってどのくらいなの?

プラグの寿命は電極の角がとれて丸みを帯びてきたら交換というのが基本です。
一般的な標準プラグの交換目安は3000km-5000km、イリジウムは5000km前後、NGKのMoto DXプラグは8000km-10000kmが推奨時期です。
しかし、ユーザーからの声では標準プラグで20000km平気だった!との声もありますが、100%のパワーを出せているわけでは無いので規定の距離に達したら一度プラグの確認をすることをオススメします。


画像の様に茶色、若干の黒色くらいが問題の無いプラグの状態ですが、電極付近が白くなっていたり、真っ黒で湿っていたりした場合は混合気内の燃料が濃い・薄いなどの様々な原因が考えられますので燃料周りのメンテナンスもオススメします。もちろんプラグの交換も必須になります。

プラグ交換を復習しておこう!


次に、プラグの交換方法をご紹介します!
※詳しい方法が知りたい方はこちらを見るとコツが分かりますよ。

車種によってプラグまでのアクセス方法は様々です。プラグキャップを外すだけの車両、燃料タンクを外さないとプラグキャップが外せない車両等々……。
最初の手順こそ違いますが、プラグキャップを外してしまえばあとはどの車両でも同じ手順です。
「あとはプラグレンチで外すだけの簡単作業でしょ?」と思う方もいると思いますが、実はそうではないのです。
プラグキャップは走行中に跳ね上げた砂や小石、雨水などがプラグ穴に入り込まない様に蓋をしてくれているのですが、経年劣化や雨ざらしによってプラグ穴に砂などが入り込む可能性があります。
そして、そのままプラグを外してしまうとシリンダーヘッドの雌ネジに砂が付着し、プラグを取り付ける際に雌ネジを傷めてしまいます。
最悪のケースとしては燃焼室内に砂が入ってしまう事も……。
そうなってしまうのを防ぐ為にも、コンプレッサーや空気入れなどでプラグ周りを綺麗に清掃してからプラグを交換しましょう。
プラグが外せれば後は逆の手順で組み付けて行けば作業は完了になります。

    1. プラグキャップを外す
    2. プラグ周りを清掃する
    3. プラグを外す
    4. 新しいプラグに交換
    5. 取り外した物を逆の手順で取り付けていく
これだけです。やっていることは非常に簡単ですね。

プラグ構造を理解しよう!

次にプラグの構造を簡単にご紹介します。

■中心・外側電極
プラグの中で最も重要な部分で、混合気に点火をさせる部分です。
標準的なプラグにはニッケル合金が使われていますが、近年ではイリジウム合金や白金を用いて始動性、燃費向上を図ったプラグも数多く出ています。

■絶縁体
絶縁体は皆さん理科の授業などで聞いた事あると思いますが、電気を通さない性質の物を指します。
プラグには主にセラミックが使われており、絶縁性、耐熱性、熱伝導性に優れています。

■コルゲーション
プラグ上部の段付きになっている部分をコルゲーションと言います。
これはターミナル(プラグ最上部)と主体金具(プラグ中間部)の距離を長くする役割を持っています。
こうすることでフラッシュオーバーと呼ばれる主体金具等から放電してしまう状態を防いでくれます。

■ターミナル
プラグケーブル・コードと接する部分で、イグニッションコイルなどで作られた電圧を受け取る重要な部分です。
ターミナル部分は様々な形状があり、バイクには主に分離型とネジ型が使われています。

プラグの事全く知らなかったよ!って方は今回説明した部分を理解していただければ大体大丈夫です。

イリジウムって普通のと何が違うの?

プラグを探していると見かける「イリジウムプラグ」という物。ユーザーの評判としてこのようなコメントを良く見かけませんか?

・高性能プラグ!
・パワーがあがった
・燃費が良くなった
・低速トルクがあがった
確かに純正からイリジウムに変更すると燃費が良くなったりはしますが、厳密にいうとパワーはあがっていません。
「じゃあ、パワーがあがったように感じたのは何故……?」
理由はとてもシンプルで、電極部分が尖っている為、放電を一点集中させることが出来るのです。


こうすることで電力が弱かったりする始動時や、アイドリング時でも常に安定した点火することが出来ます。
分かりやすく例えると、常にバットの真芯で当て続けてるイメージです。
決してパワーがあがったわけでは無く、100%の力がしっかりと出せるようになっているのです。

番外編:NGKのMoto DXプラグって?

先程、プラグの寿命について説明した際にチラッと見えたこちらの名前……。
Moto DXは電極部分にルテニウムと呼ばれる素材を使用し、外側電極の形状を「D-Shape」と呼ばれる特殊な形状にすることでイリジウムプラグより更に吸気効率、着火効率をUPさせたプラグです。


つまり、イリジウムよりも高性能でロングライフなスペックを誇っています。もちろん価格は高くなってしまいますが、高価な理由がしっかりあるのです。

スペックにある「熱価」って何?

熱価とは、プラグ自体の冷却性を数値として表したものです。
プラグは常に燃焼による炎が当たっている為、最も高温になりやすい部分です。
耐熱性は高いのでプラグが溶けてしまう事は起こりませんが、プラグ自体の温度が950℃を越えてしまうと火花を飛ばさなくても混合気に自動で点火をしてしまう「プレイグニッション」という症状を起こしてしまいます。
このプレイグニッションが起きてしまうと燃焼室内の温度が跳ね上がってしまい、最悪の場合ピストンが溶けたり、穴が開いてしまう事があります。
こうなってしまうと、エンジンは使い物にならなくなってしまいます……。
「じゃあ、プレイグニッションを起こさない為に冷却性の高いプラグにすればいい!」
確かに冷やせばプレイグニッションは起きなくなりますが、冷やしすぎると今度は火花がちゃんと飛ばなくなってエンジンがストールしてしまいます。

これらを防ぐために、メーカーは最適なプラグを選び、装着しています。
ですが、エンジンチューンやECUセッティングなど、純正とは離れたスペックになった車両には純正装着されているプラグは適正では無いでしょう。
そこで参考にするのが「熱価」です。

「熱価:7」という数値を見てもピンと来ない方が多いと思いますが、この数字が分かると最適なプラグがわかる様になります。 具体的にはこの様な感じです。
・熱価の数字が小さい程プラグ自体の冷却性が低く(焼け型)
・熱価の数字が大きい程プラグ自体の冷却性が高い(冷え型)
スーパースポーツ系や2ストバイクなどの高回転型エンジンの車両には冷却性の高い、熱価の数字が大きいプラグが使用されます。
逆にトコトコ走るようなストリートバイク等は熱価の数字が小さいプラグが使用されます。

結局、選ぶとしたらどうしたらいいの?

結局の所、エンジンをいじったりしていない限り、熱価は無理に変える必要はありません。
まずは電極部分の素材をイリジウムなどに変えてみて効果を実感してみてから熱価を変えるようにしましょう。
熱価を上げたり下げたりすることで自ずとベストマッチなプラグが見つかるはずです。

・価格、コストパフォーマンスで選ぶなら標準プラグ
・多少高くても始動性を上げたいならイリジウムプラグ
・値段張っても性能絶対主義!ならMoto DXプラグ

プラグ選びに迷ったらこれを念頭に置いて考えるといいかもしれませんね。

最後にWebikeスタッフオススメのプラグメーカーを紹介します!

NGK:日本特殊陶業

日本を代表するプラグメーカーです。
ほとんどの車両はこのメーカーのプラグが標準装着されていることが多いです。
レースでも採用されておりMotoGPでも多くのライダーが使用しています。
※Webikeでは基本的にNGKプラグを全品在庫しています!

DENSO:デンソー

日本ではNGKとDENSOの二極と呼ばれるほどに知名度の高いプラグメーカー。
イリジウムの種類が豊富で様々用途に合わせたプラグを提供しています。

BRISK:ブリスク

ブリスクは1935年にチェコで誕生したブランドで、主にスパークプラグとセンサーを開発・生産し、現代において幅広い欧州車メーカーに純正、またOEMとして採用されています。
最近ではランボルギーニ社と共同開発したLGSシリーズのや、様々モータースポーツへの参戦活動も行っています。

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