F.C.C. TSR Honda Franceは、ライダーのジョシュ・フック選手が 「最悪な1年 」と表現し、波乱に満ちたFIM世界耐久選手権2024シーズンのリベンジを誓った。

この2022年ワールドチャンピオンチームは、4大会を通じて表彰台に上がれず、最終的にはEWCランキングで33ポイントを獲得し、13位に留まった。

F.C.C. TSR Honda Franceは、ボルドール24時間レースで首位を走るなど好調なスタートを切ったものの、24時間レースの残り4時間の時点でリタイアを余儀なくされた。

開始から厳しいレースが続いたが、1時間45分後、フック選手のスティント時にタイヤトラブルによりピットインを余儀なくされ、CBR1000RR-R Fireblade SP #5のリアにも大きなダメージを負った。

約10分間の修復を経てレースに復帰したが、チームは先のタイヤ・トラブルによって発生したトラクション・コントロールの問題を解決するため、再び長いピットストップを余儀なくされ、さらに順位を下げた。

それでもフック選手とチームメイトのマイク・ディ・メリオ選手とアラン・テッカー選手は、16時間のレースを終えて総合8位、フォーミュラEWCクラス5位まで挽回した。

そして残り5時間を切った時点で、さらに総合順位を5位としたが、しかし、残り4時間となったところで、フック選手に再びテクニカルトラブルが発生し、ターン9でマシンがストップ、最終的にリタイアとなった。

F.C.C. TSR Honda Franceの声明は、以下の通りだ。「困難な状況に直面したシーズンとなったが、我々チームは来シーズン、より強くなって再び世界タイトルを目指して戦う決意を固めている。」

フック選手は、こう語っている。「シーズン全体を反映した残念な結果となったね。このレースを最高の形で終えることができるよう、全員が楽しみにしていたんだ。勝てるだけの速さは十分あったのに。テクニカル・チームは素晴らしい仕事をしてくれたけど、こんな時もあるんだよ。今年は、忘れたいほどのひどい1年となったね。」

ディ・メリオ選手は、こう付け加えた。「最終戦でいい結果を残したかったね。良いマシンを完成させるために、チーム一丸となって懸命に取り組んできたんだ。タイヤの問題で選択の幅が狭くなってしまったけど、それでも速く走ることができて順位を上げることができた。シーズンは開幕戦と同じように終わってしまった。少なくとも表彰台を獲得する価値のあるチームだっただけに残念で仕方がないね。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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