FIM耐久ワールドカップでの失意から12カ月、National Motos Honda FMAは、ポール・リカール・サーキットで、さらなる苦悩をもたらす可能性のあった無数の遅れに阻まれたにもかかわらず、ボルドール24時間レースでEWCスーパーストッククラスのタイトルを獲得した。
EWCの雄であるこのチームは、2023年シーズンでタイトル獲得まであと20分とフィニッシュ目前に迫ったところでマシントラブルに見舞われ、タイトルを逃した。
しかし今日(日曜日)の緊迫したシーズン最終戦で、ダンロップがタイヤを単独供給するこのクラス最大の賞金を獲得し、見事昨年のリベンジを果たした。
スイス人ライダーで兄のセバスチャン・スエット選手、フランス人ライダーのギョーム・レイモンド選手とともに戦ったバレンティン・スエット選手は、次のように語った。「正直、本当にタフなレースだったよ。プレッシャーはなくて、自分たちのレースをすればいいって簡単に思っていたんだけど、結局はそうはならなかったんだ。感情が入り乱れたよ。」
「最初はちょっとしたメカニカルトラブルだと思っていた。1周遅れたけど、大したことはないと思って、再び走り始めたんだけど、その後、また別の問題が出てきて、チェーン、ラジエーター、そしてそれに付随するすべての問題が出てきたんだ。チェーンが切れたあとは、シフターを壊してしまい、また修理しなければならなかった。で、その次は、ブレーキキャリパーまで壊れてしまった。」
「3回目に戻って、4回目に出る頃には、ヘルメットの下は涙でいっぱいだったんだ。僕たちは、ヘトヘトで、完全に消耗していて、頭の中ではもう終わりだと思っていたんだ。本当に悪夢のようなレースだったけど、最終的にはこの2年間の賢明な努力が報われたよ。」
National Motos Honda FMAは、赤、黄、青を基調としたカラーリングのCBR1000RR-Rに#55のゼッケンナンバーをつけ、長期にわたってEWCに参戦しているホンダのモーターサイクル・ディーラー、National Motosから生まれたチームである。ちょうど55年前の1959年9月にパリで結成された。
情報提供元 [ FIM EWC ]