FIM耐久ワールドカップ2024年シーズンの優勝争いは、今週開催されるボルドール24時間レースを前に、依然として混戦状態が続いている。
National Motos Honda FMAは、ダンロップがタイヤを単独供給するこのカテゴリーで53ポイントという圧倒的なアドバンテージを持っているが、スーパーストック・チームは4戦中ベストスコアの3戦がカウントされるため、3ART Best of Bike、Chromeburner-RAC 41-Honda、日本の新チームのTeam Étoile、そしてTeam Aviobike by M2 Revoが依然として、首位に躍り出る可能性を持っている。
これらのチームはいずれも、最大65ポイントを獲得できる可能性を持っているからだ。また、National Motos Honda FMAとは異なり、得点を落とす必要はない。
Team 33 Louit April Motoのスーパーストック2023年王座獲得に貢献し、現在はTeam Aviobike by M2 Revoの一員であるケビン・カリア選手は、タイトル争いの混戦ぶりがFIM耐久ワールドカップの接戦を浮き彫りにしていると考えている。
イタリア人ライダーのカリア選手は、こう語る。「ここ数年のスーパーストッククラスは、世界スーパースポーツ選手権や国内選手権からやってきた多くの速いライダーがいるため、とても接戦しているんだ。チームもライダーも同じなんだ。1位争いができるライダーがたくさんいるから、とても接戦になるんだ。」
カリア選手のEWCスーパーストッククラス連覇への期待は、6月のスパ8時間EWCレースでサンマリノ人ライダーのルカ・ベルナルディ選手とコンビを組み、アプリリアのEWC初優勝を飾ったことで一気に高まった。しかし30歳のカリア選手は、今週、その期待を抑えている。
「難しいかもしれないね。」とカリアは認めた。昨年はTeam 33と戦い、なんとか最後に勝てた。でも今年は、数字や計算は見ないで、レースのことだけを考えるようにしているんだ。今回のレースでは、表彰台に上がることが一番の目標だけど、レースに勝つことは本当に難しいかもしれないね。55(National Motos Honda FMA)は、とても速くて安定しているし、25(Team Étoile)のBMWは、このコースではとても強いからね。昨年から41(Chromeburner-RAC 41-Honda)がとても強くなったことも知っているけど、ボルドールはエンジンにとってどれだけタフなコースかは知っているつもりだよ。アプリリアにとっては、初めてのミストラル・ストレートだからね。」
フランチェスコ・コッコ選手とTeam 33 Louit April Motoからフラビオ・フェローニベルナルディ選手がチームに加入し、ベルナルディ選手ともにカリア選手は、アプリリア #111のシートに座る。
「24時間レースで勝つためには、すべてが完璧でなければならないんだけど、我々は良いライダーたちと一緒にいるから、ウィーク中はすべてうまくいくことを願っているよ」と、カリア選手は語った。だけど、24時間レースではいつでもクエスチョンマークが付くんだ。ルマンでは夜間にクラッチトラブルが発生したけど、チームとアプリリアはその問題を改善するために懸命に働いてくれたんだ。この問題は解決されて、上位に食い込むことができると思っているよ。」
3戦を終えた時点でのFIM耐久ワールドカップのランキングはこちらから確認できる。
情報提供元 [ FIM EWC ]