Warner Bros. Discovery Sportsが主催してから第10シーズン目を迎えたEWCは、見どころ満載となったFIM世界選手権2024年シーズン3大会を終え、来週開催されるボルドール24時間レースで幕を閉じる。ここ1カ月で注目を集めたいくつかの記事を振り返ってみよう。なお、ニュースの日本語版は、https://www.fimewc.com/jaで閲覧が可能だ。
EWCタイトル最終決定戦のボルドールのチケットとタイムスケジュール
待望のFIM世界耐久選手権2024年シーズン最終決戦まであと10日と迫っている。9月12~15日の4日間にわたって開催されるこのイベントでは、FIM EWCの4つのタイトルすべてが争われる。スケジュールは、こちらから確認が可能だ。チケットも好評発売中。詳細はこちら。
EWCタイトル最終決戦のボルドール、45チームがエントリー
来週開催されるFIM世界耐久選手権2024年シーズン最終決戦のボルドール24時間レース第87回大会に、45チームが参戦する。参加チーム中、34チームがEWCフル参戦チームで、そのうち14チームがフォーミュラEWCクラス、20チームがダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスに出場し、優勝を目指す。全文はこちら。
元EWCチャンピオンのギネス選手、Team 18からEWCに復帰
マチュー・ギネス選手は現在、Team 18 Sapeurs Pompiers CMS MotostoreからFIM世界耐久選手権へ復帰する準備を整えている。EWC2014年シーズンのチャンピオンを獲得したギネス選手は、ヤニック・ビューロー監督率いるこのスーパーストックチームの一員として、ボルドール24時間レースに参戦する予定だ。彼は、Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostoreの既存ライダーであるエンゾ・デ・ラ・ベガ選手、バティスト・ギテ選手、マキシム・ペリゾッティ選手とともに、24時間レースに参戦することとなった。全文はこちら。
JMA、EWCシーズン決定戦のボルドールに向けてモーア選手を獲得
IDMスーパーバイクライダーのヤン・モーア選手が、来月のボルドール24時間レースに向け、JMA Racing Action Bikeのライダーラインナップに加入した。オーストリア人ライダーのモーア選手(26歳)は、ダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスのFIM耐久ワールドカップ2024年シーズン最終決定戦で、JMAの既存ライダーであるシャルル・コルトー選手、ジュリアン・レノチ選手、ミラン・メルケルバーグ選手とパートナーを組むことになる。Champion-alpha-Van Zon-BMWに所属するモーア選手は、IDMスーパーバイクが14戦中10戦を終えた時点で、ランキング15位につけている。彼はOG Motorsport World Endurance Teamから昨シーズンのボルドール24時間レースに出場し、スーパーストッククラス15位に終わった。全文はこちら。
F.C.C. TSR Honda France、「とても過酷だった」鈴鹿8耐を終えてEWC最終決戦に集中
元FIM世界耐久選手権タイトル獲得チームであるF.C.C. TSR Honda Franceは、「とても過酷だった」"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会での結果を乗り越え、シーズン最終決戦のボルドール24時間レースに焦点を切り替えた。F.C.C. TSR Honda Franceは、マイク・ディ・メリオ選手が負傷から復帰し、ジョシュ・フック選手、アラン・テッカー選手と組んで、万全の態勢で7月21日に開催されたEWC日本ラウンドを8位でスタートした。しかし、開始3時間半でフック選手が転倒し、14位に後退した。全文はこちら。
フリッツ選手、EWCタイトル連覇は 「自らの手で」
Yamalube YART Yamaha EWC Official Teamは来月、FIM世界耐久選手権2023年シーズンタイトルを獲得した舞台であるポール・リカール・サーキットに戻り、EWCタイトル連覇を「自らの手で」掴むと意気込んだ。"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会で表彰台を獲得し、シーズン最終決戦のボルドール24時間レースを前に、Yoshimura SERT Motulに6ポイント差をつける逆転劇に成功したマービン・フリッツ選手は、こう語った。全文はこちら。
Yoshimura SERT Motul、渥美選手の奮闘でEWCタイトル争いにしっかりと絡む
コカ·コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会で、Yoshimura SERT Motulの渥美 心選手が終盤で素晴らしい追い上げを見せ、表彰台を獲得した。このことが今後のタイトル争いに大きな影響を与えるかも知れない。スズキチームのレースラインナップにリザーブライダーから昇格した日本人ライダーの渥美選手は、Yoshimura SERT MotulがドDucati Team Kagayamaを破り、鈴鹿で3位を獲得することに大きく貢献した。この結果によりYoshimura SERT Motulは、EWC総合優勝争いの土俵にしっかりと残ることができた。全文はこちら。
リンフット選手、EWC3戦中3度の表彰台
"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会でYoshimura SERT Motulが3位に入賞したことは、ダン・リンフット選手の素晴らしい記録の継続となった。スズキマシンを使用するこのチームに今季新加入したリンフット選手は、2024年に開催されたFIM世界耐久選手権の全戦でトップ3入りを果たしており、これは幾度もライダーラインナップの変更を行ってきたYoshimura SERT Motulではリンフット選手のみが達成した偉業である。全文はこちら。
TATI、鈴鹿8耐での活躍でEWCタイトル戦線に踏み止まる
FIM世界耐久選手権2024年シーズンをプライベートチーム勢トップで終えることを目標に置くTati Team Beringer Racingは、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会において素晴らしい活躍を見せ、総合トップ3の座もまだ手中に収めている。ヒューゴ・クレア選手、ランディ・クルメナッハ選手、コレンティン・ペロラリ選手のライダートリオを擁するこのチームは、31番グリッドスタートから奮闘し、フォーミュラEWCクラスで14位、総合15位でフィニッシュし、7ポイントのチャンピオンシップポイントを獲得した。全文はこちら。
ギュントーリ選手、EWCボルドール欠場を発表
シルバン・ギュントーリ選手は、FIM世界耐久選手権2024年シーズン最終決戦となるボルドール24時間レースを欠場することを発表した。昨シーズンのボルドール24時間レースで、Yoshimura SERT Motulの優勝に貢献した元EWCチャンピオンのギュントーリ選手は、BMW Motorrad World Endurance Teamのライダーとしてこの24時間レースに出場する予定だった。しかし、彼は個人的な理由により、ポール・リカール・サーキットで行われるこのラウンドを欠場することになった。この理由については、EWCファミリー全体とそれ以外の人々から全面的な支持を得ている。全文はこちら。
Team Racing 85、EWCボルドールのカルテットを決定
Team Racing 85 by Soleaneは、FIM世界耐久選手権2024年シーズン第4戦(最終戦)であるボルドール24時間レースに向けたカルテットを決定した。今シーズン、このカワサキスーパーストックチームで常に存在感を示してきたユーゴ・ジラルデ選手とクリスチャン・ナポリ選手は、再び、9月12~15日にポール・リカール・サーキットで開催されるレースにダンロップタイヤを装着するZX-10Rのシートに座る。また、Team Racing 85 by Soleaneの一員として4月のルマン24時間レースに出場し、スパ8時間EWCレースを欠場したレオ・ムニエ選手が復帰し、6月のベルギーラウンドにこのフランスチームから参戦したマチュー・チボー選手がボルドール24時間レースライダーカルテッドの一翼を担うこととなった。全文はこちら。
ヴィニュロン選手、Team X-Trem RacingからEWCに復帰
4月に開催されたルマン24時間レースにUniversv Moto82 Teamから参戦したテオ・ヴィニュロン選手が、ポール・リカール・サーキットで開催されるボルドール24時間レースのFIM耐久ワールドカップに復帰することとなった。しかし、ヴィニュロン選手は、以前在籍していたチェコのカワサキチームではなく、フランスのTeam X-Trem Racingに所属し、ダンロップタイヤを使用するスズキマシンでスーパーストッククラスに参戦する。これは、スーパーストックチームがフォーミュラEWCクラスで許容されている最大3名のライダーではなく、4名のライダーを出場させることが許可されたことに伴い、フランス人ライダーのヴィニュロン選手は、Team X-Trem Racingの4番目のライダーに指名された。全文はこちら。
フライング・フィン・ラハティ選手、チャンピオンとしてEWCボルドールに出場
エメリ・ラハティ選手は、先月母国のフィンランド選手権でタイトルを獲得し、FIM世界耐久選手権ボルドール24時間レースをチャンピオンとして迎えることとなった。昨年のボルドール24時間レースでEWCデビューを飾ったラハティ選手(27歳)は、フィンランドスーパーバイク選手権で初のタイトルを手にし、その喜びを「最高」と語った。全文はこちら。
TCP Racing、EWCシーズン最終戦に向けてラインナップ小変更を計画
TCP Racingは、ボルドール24時間レースでのFIM耐久ワールドカップに向け、ライダーラインナップの調整を計画しているようだ。マーカス・デレストル選手とフェリックス・ペロン選手が、このヤマハチームから3レース目の参戦を果たす一方、6月のスパ8時間EWCレースを欠場したアラン・アゴーグ選手がチームに再合流することになっている。そして、イヴァン・レツィグ選手が24時間レースでの新メンバーとなった。全文はこちら。
ミハルチク選手、EWCタイトル最終決戦を前に4度目のタイトル獲得
FIM世界耐久選手権のスターライダーであるイルヤ・ミハルチク選手は、先週末にドイツのニュルブルクリンクで開催されたレースでの優勝と2位入賞により、タイトル獲得に必要なポイントを獲得し、国際ドイツ・モータースポーツ・スーパーバイク選手権で4度目の優勝を果たした。ヴェルナー・デーメン監督率いるChampion-alpha-Van Zon-BMW teamのライダーであるこのウクライナ人ライダーは、霧と雨でレーススケジュールが遅延したため、コースに出るまでに時間を待たなければならなかった。準備期間が足りず、ニュルブルクリンクでの走行は5年ぶりだったにもかかわらず、ミハルチク選手(28歳)は、ポールポジションを獲得し、初戦ではハンネス・スーマー選手を破って優勝した。全文はこちら。
EWCスターのアーベル選手、フランスタイトル獲得
ロイック・アーベル選手のフランス・スーパーバイク・チャレンジャー・タイトル獲得は、「決意と才能と自己誇張に満ちた息をのむようなシーズン 」のお陰であるとTecmas Racing Teamは説明している。FIM世界耐久選手権で表彰台獲得の常連であるアーベル選手は、先週末にフランスのキャロル・サーキットでダブル優勝を果たし、タイトル獲得を不動のものとした。全文はこちら。
EWCレーサーのデ・ラ・ベガ選手、スーパースポーツ世界選手権出場のチャンスを獲得
EWCレーサーのエンゾ・デ・ラ・ベガ選手は、今週末に開催されるFIMスーパースポーツ600世界選手権の母国大会であるマニクール大会にワイルドカードとして出場する。これは、FIM世界耐久選手権の重要性をさらに強調するものとなるだろう。ダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスのFIM耐久ワールドカップにTeam 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostoreから参戦しているデ・ラ・ベガ選手は、スーパースポーツ600にPerles De Fruits Racing Teamから参戦する。全文はこちら。
EWCで新境地を開拓したTeam Suzuki CN Challengeの次なる目標
FIM世界耐久選手権日本ラウンドで、スズキ株式会社が新境地を切り開いたTeam Suzuki CN Challengeの次なる目標について、プロジェクトリーダーの佐原 伸一氏が語った。コカ·コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会のエクスペリメンタルクラスに参戦したTeam Suzuki CN ChallengeのGSX-R1000R CN SPECは、ファクトリーサポートを受け、40%がバイオ由来のサステイナブル燃料「ELF MOTOR40 FIM」を使用し、その他にも環境に配慮した製品を使用した。
イベント後、Suzuki Motorsportの佐原氏は、次のように語った。「目標通りに完走できただけでなく、8位入賞も果たすことができたので、本当に達成感がある。これでこのプロジェクトが終わったわけではなく、データ収集や持続可能な項目の検証、次の目標設定など、まだまだやるべきことは残っている。」全文はこちら。
EWCチームのTRT27 AZ Moto、来期はスーパー鈴鹿8耐参戦を目指す
TRT27 AZ Motoは、来年開催される"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のスターティンググリッドに立つために全力を尽くすと語った。FIM耐久ワールドカップでトップを走るこのチームは、先月開催されたEWC日本ラウンドへの参戦を目標に掲げていたが、この伝説的なレースへの準備があまりにも厳しかったため、その計画は保留を余儀なくされた。全文はこちら。
カインツ監督、EWC鈴鹿での夢がついに実現
FIM世界耐久選手権の日本ラウンドで、マンディ・カインツ監督がついに表彰台を獲得し、この偉業を「本当に夢が実現した」と表現した。Yamalube YART Yamaha EWC Official Teamを率いるカインツ監督は、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会で、ニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手、カレル・ハニカ選手の3人のライダーを率い、7.860秒差でTeam HRC with Japan Postに次ぐ2位を獲得した。YARTは、ヤマハにとって2017年以来となるトップ10トライアルを制し、ポールポジションから決勝レースをスタート。Team HRCとともに220周を走りきり、2002年にTeam Cabinが記録した219周を更新した。全文はこちら。
ウェスト選手、EWC鈴鹿でのクラッシュを謝罪
コカ·コーラ 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会の終盤、オーストラリア人ライダーのアンソニー・ウエスト選手が珍しく転倒し、AutoRace Ube Racing Teamは、総合20位、フォーミュラEWCクラスで16位という成績でEWC日本ラウンドを終えた。このことについてアンソニー選手は、申し訳なく思っていると述べた。ベルギーのMoto2ライダー、バリー・バルタス選手がラインナップに加わったAutoRace Ube Racing Teamは、FIM世界耐久選手権2024年シーズン第3戦でのトップ5入賞が期待されていたが、ウエスト選手の転倒により、このスズキチームはその勝利を逃した。全文はこちら。
Kawasaki Webike TrickstarのEWCヒーロー、次々と姿を消す
クリスチャン・ガマリノ選手、グレゴリー・ルブラン選手、そしてロマン・ラモス選手は、間違いなくKawasaki Webike Trickstarの勇敢な戦士であった。ルブラン選手は、第45回コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレースのウォームアップ走行で果敢な走りを見せていたが、転倒し足を骨折してしまい、ガマリノ選手とラモス選手が二人で決勝レースを走ることになった。ガマリノ選手は、18番手からスタートし、14番手まで順位を上げ、ラモス選手にKawasaki ZX-10RRを託したが、ラモス選手は、そのスティント終了間際に転倒。その後体調を崩したため、イタリア人ライダーのガマリノ選手はラモス選手が回復してレースを続けられることを期待してダブルスティントを行った。全文はこちら。
ルブラン選手、鈴鹿EWCのクラッシュと回復への努力について語る
グレゴリー・ルブラン選手は、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会を欠場せざるを得なくなり、最終的にFIM世界耐久選手権最終決戦のボルドール24時間レースへの出場も断念する原因となったクラッシュについて説明してくれた。全文はこちら。
EWCランキング
FIM世界耐久選手権第3戦、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会後までの暫定順位は、こちら。
次のレースは?EWCタイトル最終決定戦のボルドール24時間レース
2022年に100周年を迎えたボルドール24時間レースは、第87回大会としてEWC2024年シーズン2回目の24時間レースとなる。南フランスのポール・リカール・サーキットで31回目の開催となるこの伝説的なレースは、9月12日から15日まで開催される。全長5.673kmのコースレイアウトのうち、1.8kmは堂々としたミストラル・ストレートが占める。抜きつ抜かれつのの激しいバトルが行われるこのミストラルでは、時速300km以上で20秒間走ることが要求される。変わりやすい天候や風の強さも、この伝統のシーズン決戦結果の要因となる。チケット情報はこちら。
情報提供元 [ FIM EWC ]