来週開催されるFIM世界耐久選手権2024年シーズン最終決戦のボルドール24時間レース第87回大会に、45チームが参戦する。

参加チーム中、34チームがEWCフル参戦チームで、そのうち14チームがフォーミュラEWCクラス、20チームがダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスに出場し、優勝を目指す。以下、参戦チームの一部を紹介する。

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team:オーストリアを拠点とするこのチームは、EWCタイトルのディフェンディング・チャンピオンであり、トップに君臨するチームだ。ニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手、カレル・ハニカ選手を擁し、3戦を終えた現時点で、2024年シーズン暫定タイトルランキングでもトップに立っている。しかし、2位のYoshimura SERT Motulとは6ポイントという僅差であり、EWC2連覇は、まだまだ安泰とは言い難い。

Tati Team Beringer Racing:ホンダチームとして初参戦となるトッププライベートチームのTati Team Beringer Racingは、昨年のボルドール24時間レースで新加入のランディ・クルメナッハ選手がトップを走ったことで、今年も注目を集めている。Tatiチームは今年、ランディ・クルメナッハ選手を中心に、ヒューゴ・クレア選手、ランディ・クルメナッハ選手のライダートリオを編成している。

Yoshimura SERT Motul:ボルドール24時間レース 第86回大会を制したスズキチームのYoshimura SERT Motulは、開幕戦のルマン24時間レースで勝利を収めた同じライダー編成で最終決戦に臨む。グレッグ・ブラック選手は怪我から復帰し、エティエンヌ マッソン選手は、先月の鈴鹿8耐にTeam Suzuki CN Challengeから参戦したが、今回チームに再合流する。2024年シーズンから新加入したダン・リンフット選手は、このチームでの表彰台獲得率100%の記録を維持してボルドール24時間レースをスタートする。

National Motos Honda FMA:長期に渡りEWCに参戦するNational Motos Honda FMAは、2023年のボルドール24時間レースでダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスのタイトルを残念ながら逃してしまったものの、今年もこのクラスを53ポイント差でリードし、絶好調をキープしたままこのレースに戻ってきた。しかし、3ART Best of Bike、Chromeburner-RAC 41-Honda、Team Étoile、Team Aviobike by M2 Revoが猛追する中、このフランスチームが最も低いスコアを記録し、且つ最大で65ポイントを獲得できるこのレースでは、まだ順位が移動する可能性があるため、油断は禁物だ。

2023年シーズンでFIM耐久ワールドカップチーム優勝まであと一歩に迫ったChromeburner-RAC 41-Hondaは、シーズン最終戦に母国フランスで成功を収めたディエゴ・ポンセ選手を起用した。

フォーミュラEWCチーム、ボルドールの高みを目指す

先月の鈴鹿で負った足の骨折から回復したグレゴリー・ルブラン選手は、Kawasaki Webike Trickstarのライダーラインナップに期待と共に復帰する一方、Team Bolliger Switzerlandは、FIM世界耐久選手権チーム部門で5位以内に入ることを目標にボルドール24時間レースに向かう。 ヤマハチームのKM99は、ボルドール優勝経験のあるジェレミー・ガルノニ選手を起用。また、Honda Viltaïs Racingフロリアン・アルト選手スティーブン・オデンダール選手という2人の優勝経験者を起用する。

過去にボルドールで総合表彰台に上った経験を持つBMRT3D maxxess Neversは、フォーミュラEWCクラス初完走を狙う。また、長年フォーミュラEWCクラスに参戦するMaco Racing TeamとMotobox Kremer Racingは、クラストップ10入りを目指している。

2022年に最後のEWCタイトルを獲得したF.C.C. TSR Honda Franceは、2024年シーズンは度重なる試練に耐えているため、ボルドール24時間レースでの好成績を残すことが重要な目標となっている。Wójcik Racing Teamは、今シーズン2度目となるポーランド人ライダーだけの布陣を敷く予定だ。BMW Motorrad World Endurance Teamは、個人的な理由で出場を辞退したシルバン・ギュントーリ選手の代わりにリザーブライダーのハンネス・スーマー選手を起用する。そして、Mana-au CompetitionもフォーミュラEWCクラスに参戦する。

EWCスーパーストック、各チームがボルドールに挑む
Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostoreは、スーパーストッククラス2024年シーズン最終戦のために元EWCチャンピオンのマチュー・ギネス選手を起用し、スズキチームのJMA Racing Action Bikeは、ヤン・モール選手を加え、マチュー・グレゴリオ選手は、スーパーストック・タイトルを獲得したTeam 33 Louit April Motoに加入する。

ドリアン・ラヴィル選手Team Playersに、アドリアン・ルピーヌ選手Uniserv Moto82に、イヴァン・レツィグ選手TCP Racingに加入した。Pitlane Endurance - JP3は、ルカ・ヴィタリ選手を迎え入れ、エメリ・ラハティ選手は、昨シーズンのボルドール24時間レースでEWCデビューを飾ったTRT27 AZ Motoに復帰。ジョー・アクロイド選手は、ADSS 97から今季2度目の参戦。Honda No Limits、Tecmas、Team 202の各チームもEWCポイントを追う。また、Junior Team LMS Suzuki、Team Racing 85 by Soleane、Team Slider EnduranceもEWCポイントを狙う。

EWCボルドール24時間レース2024年大会エントリーの主な数字
45:参戦チーム数
34:EWCフル参戦チーム数
9:元ボルドール24時間レース優勝チーム参戦数
11: 過去及び現在のEWCチャンピオンチーム参戦数

ボルドール24時間レース第87回大会は9月12日~15日に開催される。チケット情報は、こちら

情報提供元 [ FIM EWC ]

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