先月開催された"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会で、グレゴリー・ルブラン選手は、「Kawasaki Webike Trickstarはまだまだ行けるはずだ!」と、予選から迫力ある走りを見せていたが、ウォームアップ走行での転倒により足を骨折し、EWC日本ラウンドを欠場することになり、残念ながら有言実行する機会を失ってしまった。

しかし、FIM世界耐久選手権に出場するライダーの中で最も決断力があり、熟練したレーサーのひとりであるルブラン選手は、来月のEWC2024年シーズン最終決戦のボルドール24時間レースまでに回復することだけに集中し、コースからの離脱を長引かせるつもりはない。ボルドール24時間レースを4度制したフランストップライダーのルブラン選手(39歳)は、我々のインタビューにこう語ってくれた。

Q:鈴鹿で転倒したとき、あなたには絶望感と失望感が渦巻いていたと思うが、怪我の回復は順調?
A:とても順調だよ。日本の病院で1カ月入院するように言われていたんだけど、なんとかフランスに帰ってくることができたよ。
事故から3週間以上経ったけど、もう歩き始めているから順調に回復していると思うよ。

Q:事故について何が起こったのか説明してもらえる?
A:愚かなミスを犯してしまったんだ。ピットインする周でちょっと注意力が散漫になってしまった。フルスピードのままコーナーに入ってしまいエッジに近づきすぎたんだ。その時リアが芝生に接触して時速180kmで吹っ飛んでしまい、大腿骨頸部骨折したしまったよ。

Q:鈴鹿での1週間、懸命に頑張ってきただけに、この怪我とレースに参加できないという現実はどれほど残念だった?
A:この伝説的なレースを欠場することは、僕にとってとても残念なことだったよ。特にレースで良い順位を獲得できるほど速く走ることができていたからね。だけど、転倒はこのスポーツに付き物だから、それは受け入れなければならないんだ。シーズン終盤にシーズンに影響するような足の骨折をするくらいなら、チームメイトと一緒にレースに参加したほうがずっとよかったけど、それが現実だし、受け入れてないといけないんだ。

Q:ボルドール24時間レースには出場できそう?
A:もちろん。現時点では保証はできないけど、次のレースに間に合うように全力を尽くしているよ。僕の今の目標はレースに出ることだからね。

Q:最後に、チームメイトのクリスチャン・ガマリノ選手とロマン・ラモス選手が鈴鹿でレースを続けようとしたが、ロマン選手が体調を崩してしまったことをどう思いますか?
A:彼らはベストを尽くしてくれたけど、間違いなくブラックサンデーだったね。僕はレースに出場するつもりだったけど、ウォームアップ中に怪我をしてしまったから、チームメイトは2人で走らざるを得なかったんだ。残念なことに、ロマンが体調を崩してレースが難しくなって、チームも1人では走れないからレースを中断せざるを得なくなった。間違いなくブラックサンデーだった。

見どころ満載のEWC2024年シーズンは、9月12~15日にフランスのポール・リカール・サーキットで開催される有名なボルドール24時間レースで幕を閉じる。チケット情報は、こちら

情報提供元 [ FIM EWC ]

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