先月、日本で開催されたFIM世界耐久選手権2024年シーズン第3戦で、クリスチャン・ガマリノ選手、グレゴリー・ルブラン選手、そしてロマン・ラモス選手は、間違いなくKawasaki Webike Trickstarの勇敢な戦士であった。
ルブラン選手は、第45回コカ・コーラ鈴鹿8時間耐久ロードレースのウォームアップ走行で果敢な走りを見せていたが、転倒し足を骨折してしまい、ガマリノ選手とラモス選手が二人で決勝レースを走ることになった。
ガマリノ選手は、18番手からスタートし、14番手まで順位を上げ、ラモス選手にKawasaki ZX-10RRを託したが、ラモス選手は、そのスティント終了間際に転倒。その後体調を崩したため、イタリア人ライダーのガマリノ選手はラモス選手が回復してレースを続けられることを期待してダブルスティントを行った。
しかし、スペイン人ライダーのラモス選手も一時離脱することになり、そのためガマリノ選手は、過酷な蒸し暑さの中、1人で走行を続けることができず、Kawasaki Webike Trickstarは、ガマリノ選手にも十分な休養と回復の機会を与えるため、2時間その挑戦を中止した。
2時間の休息の後、コースに戻ったガマリノ選手は、トップ10と同等のラップタイムを刻み、復帰したラモス選手が最後の数分間を走行し、42位でチェッカーフラッグを受けた。しかし、Kawasaki Webike Trickstarの周回数は123周にとどまり、優勝したTeam HRC with Japan Postの周回数は220周であったため、最終結果にその名前を刻むことはできなかった。
それでも鶴田 竜二監督率いるこのチームは、来月のボルドール24時間レースを暫定7位でスタートすることになった。
一方、Kawasaki Webike Trickstarのレース後のFacebook投稿にはこう綴られていた。「鈴鹿は終わった!#11がレースを終えた。チーム一同、グレゴリー・ルブランの一日も早い回復を願っている。」
情報提供元 [ FIM EWC ]