"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会の終盤、オーストラリア人ライダーのアンソニー・ウエスト選手が珍しく転倒し、AutoRace Ube Racing Teamは、総合20位、フォーミュラEWCクラスで16位という成績でEWC日本ラウンドを終えた。このことについてアンソニー選手は、申し訳なく思っていると述べた。
ベルギーのMoto2ライダー、バリー・バルタス選手(写真下)がラインナップに加わったAutoRace Ube Racing Teamは、FIM世界耐久選手権2024年シーズン第3戦でのトップ5入賞が期待されていたが、ウエスト選手の転倒により、このスズキチームはその勝利を逃した。
ウエスト選手は、フェイスブックにこう投稿した。「残念だけど、チームを失望させてしまった。週末はずっといい感じで走ることができていたし、チームがしっかりトップ10で戦えるようサポートしてきただけに残念だよ。残り20分の時点で7位につけていたのに、転倒してしまった。とても悔しいし、自分自身に失望している。第9コーナーの頂点でフロントを滑らしてしまった。」
「このコーナーでは、フロントが滑るような瞬間は一度もなかったから、転倒はとても予想外だった。他のほとんどのコーナーではフロントをプッシュしたり、スライドさせたりする瞬間があったけど、いつもコントロールできていたから。最後のスティントでは、ずっと攻め続けたけど、可能だと思っていた以上のことはできなかった。」
ウエスト選手は、さらにこう続けた。「バイク104がすぐ後ろにいたからずっとプレッシャーを感じていたし、前の6位のマシン71番を追いかけていたんだ。ラップごとに10分の1秒ずつ追い上げて、8秒台まで縮めることができたから、絶対に6位に上がれるという自信があったんだ。でも、グラベルトラップにつかまってしまい、それは無理だった。」
「ウイークを通じて素晴らしい仕事をしてくれて、ファクトリーチームにも引けを取らないマシンを作ってくれたチームには本当に申し訳なく思っている。レースに出場できて光栄だったよ。AutoRace Ube Racing Teamのみなさん、ありがとう。また来年ここにきて、このリベンジを果たしたいね。」
AutoRace Ube Racing Teamの中井 貴之監督は、こう語った。 「アンソニーを誇りに思うよ。彼は、エスケープエリアでバイクを止めたから、レースを混乱させることはなかった。これは安全のためにとても重要なことなんだ。ハンドルバーが折れていたにもかかわらず、彼はピットまでバイクを持ち帰ってくれたんだ。これは本当に尊敬に値する行動だよ。」
日本人チームメイトの津田 拓也選手とウェスト選手とコンビを組んだライダー、バルタス選手はこう付け加えた。「本当に素晴らしい時間を過ごさせてもらった。レーシングバイクでこんなに楽しんだのは久しぶりだよ。この機会と素晴らしいサポートをくれたチームに感謝したい。初日から素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝するよ。狙っていた結果ではなかったけど、それが耐久レースというものなんだ。皆さん、また来年、ここでお会いしましょう。」
情報提供元 [ FIM EWC ]