*ヤマハチーム、サブラップ記録更新で2024年EWC2戦連続ポール獲得
*F.C.C. TSR Honda FranceとYoshimura SERT Motulがトップ3を独占
*Team Étoile、WójcikとNo Limitsを抑えてスーパーストック初ポールポジションを獲得
即時リリース(2024年6月7日):今日(金曜日)午後、Yamalube YART Yamaha EWC Official Teamは、オーストリア人ライダーのマービン・フリッツ選手がスパ・フランコルシャン・サーキットで予選ラップレコードを更新し、このオーストリアチームの圧倒的な強さを見せつけ、FIM世界耐久選手権で連続ポールポジションを獲得した。
4月に開催されたシーズン開幕戦のルマン24時間レースで予選記録を打ち立てたこのEWC選手権2023年シーズン優勝チームは、スパ8時間EWCレースでも激しい戦いとなったポールポジション争いで圧倒的強さを見せつけた。
YARTは、ニッコロ・カネパ選手とカレル・ハニカ選手がそれぞれブルーとレッドのライダーグループで最速タイムを記録した。しかし、一番注目されたのはフリッツ選手のパフォーマンスで、予選1回目に記録した2分18秒552は、2022年にハニカ選手が記録した予選ラップレコードの2分18秒845を上回るものだった。実際、フリッツ選手(31歳)は、今朝このベルギーの6.985kmの壮大なサーキットで行われたフリー走行でさらに速いタイムの2分18秒551というベストタイムを記録した。
F.C.C. TSR Honda Franceは、先週末のフランス選手権レースでマイク・ディ・メリオ選手が負傷したため、昨日初めて父親となったジョシュ・フック選手とアラン・テッカー選手の2人体勢で臨み、2番手タイムを記録した。この日本チームは、ルマン24時間レースの未完走からの挽回を目指している。第1戦で優勝を飾ったスズキチームのYoshimura SERT Motulは、グレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手、ダン・リンフット選手が奮闘し、3番手スタートグリッドを獲得した。
ダンロップがタイヤを単独供給するスーパーストッククラスのFIM耐久ワールドカップでは、Team ÉtoileがEWC参戦2戦目にして予選トップを獲得。渡辺 一樹選手がスパ・ルーキーの亀井 雄大選手、大久保 光選手とコンビを組み、市川 貴志氏率いる日本のBMWチームに初となるEWCポールポジションをもたらした。
フリッツ選手は、こう語っている。「もちろん、常に改善できることはたくさんあるんだ。今朝ラップレコードを樹立したから、良い一日が始まったね。予選は、とてもいい感じで走れたと思うよ。フロントタイヤのフィーリングがあまり良くなかったから、できるだけリアタイヤを使うようにしたんだ。もっと速く走れると思っていたけれど、全体的にはラップタイムにもラップレコードにも満足しているよ。特に義理の弟(カレル・ハニカ)から奪ったんだから、とてもいい気分だよ。チームメイト、チーム、マシン、どれもすごく満足しているよ。明日に向けていいフィーリングで走れると思う。」
渡辺選手は、こう語っている。「この特別なサーキットを経験しているのはチームの中では僕だけなんだけど、月曜日にサーキット・デイを行って走行したから、チームメイトにとっては、とても助かったよ。自分の経験を彼らに伝えようとしたけれど、ここで速いのはチームだし、月曜日に転倒してしまったから、自分も責任を感じていたんだ。それを少しだけ返すことができたと思っているよ。それでも明日には決勝レースがあるからね。去年は、24時間レースだったけど、今年は8時間だから、スプリントレースみたいな感じ。でも、今年はまだ完走できていないから、チームのために何とか良いレースをしたいと思っているよ。」
予選後の記者会見は、こちら:https://we.tl/t-EYgKkYQAeI
総合トップ3の後方では、BMW Motorrad World Endurance TeamがEWCホームラウンドで4番手タイムを記録。そして、プライベートチームのHonda Viltaïs RacingがKawasaki Webike Trickstarを抑え、5番手ポジションを獲得。ベルギーを拠点とするKM 99、Tati Team Beringer Racing、Team Bolliger Switzerland、BMRT3D maxxess Neversがトップ10に入った。
ホンダマシンでの参戦が今回で2度目となるWójcik Racng Team STKがスーパーストックチームの2番手、Honda No Limitsが3番手、National Motos Honda FMAが4番手、Tecmas MRP BMW Racing Teamが5番手となった。
予選1回目のレポート:
https://www.fimewc.com/en/news/flying-yart-team-takes-provisional-spa-ewc-pole
注目の金曜予選2回目
ブルーライダー勢では、Yoshimura SERT Motulのグレッグ・ブラック選手が2分19秒458でトップタイムをマークし、BMW Motorrad World Endurance Teamのマーカス・ライターバーガー選手と、予選1回目をトップで通過したYamalube YART Yamaha EWC Official Teamのニッコロ・カネパ選手を抑えた。フロリアン・マリノ選手(KM 99)が4番手、フロリアン・アルト選手(Honda Viltaïs Racing)とホームヒーローのロリス・クレッソン選手(BMRT3D maxxess Nevers)が続いた。Kawasaki Webike TrickstarのGrégory Leblancは7番手で、次にFormula EWCのヒューゴ・クレール(Tati Team Beringer Racing)がクリストファー・ベルイマン(Maco Racing Team)、ダニエル・ルービン(Motobox Kremer Racing)を抑えてトップタイムを記録した。スーパーストッククラスの最速タイムは、セバスチャン・スエット選手(National Motos Honda FMA)で、Wójcik Raing Team STKのケビン・マンフレディ選手が2番手、亀井 雄大選手(Team Étoile)、ケビン・カリア選手(Aviobike by M2 Revo)、エンツォ・デ・ラ・ベガ選手(Team 18 Sepeurs Pompiers CMS Motostore)が続いた。
イエローライダー勢では、エティエンヌ・マッソン選手(Yoshimura SERT Motul)が2分19秒671でトップに立ち、以下、シルバン・ギュントーリ選手(BMW Motorrad World Endurance Team)、マービン・フリッツ選手(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)が続いた。また、Kawasaki Webike Trickstarのクリスチャン・ガマリノ選手が4番手、ランディ・ド・プニエ選手(KM 99)がトップ5を占め、スーパーストッククラス最速ライダーの一人のダニー・ウェッブ選手がそれに続いた。Honda Viltaïs Racingのスティーブン・オデンダール選手がフォーミュラEWCクラスの次の順位で、ドミニク・ビンコン選手(Motobox Kremer Racing)、マルク・ミラレス選手(Mana-Au Competition)、ジュリアン・ピロ選手(BMRT3D Maxxess Nevers)、ジュランド・クシュミエルチク選手(Wójcik Racing Team)が続いた。ウェッブ選手の後方では、National Motos Honda FMAのバレンティン・スエット選手が、ロレンツォ・ガベリーニ選手(Honda No Limits)に1つ差をつけてスーパーストッククラス2番手となった。イアン・ビューン選手(Tecmas MRP BMW Racing Team)とバティスト・ギテ選手(Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostore)がトップ5を占めた。JMA Racing Action Bikeのミラン・メルケルバッグ選手は、ブリュッセル・コーナーの立ち上がりで激しく転倒したが、怪我はなかった。
F.C.C. TSR Honda Franceのアラン・テッカー選手は、ダン・リンフット選手(Yoshimura SERT Motul)、カレル・ハニカ選手(Yamalube YART Yamaha EWC Official Team)を抑え、レッドライダーグループのトップに立った。イルヤ・ミハルチク選手(BMW Motorrad World Endurance Team)は、スーパーストッククラスの渡辺 一樹選手(Team Étoile)を抑えて4位となった。フォーミュラEWCクラスのトップ10には、ジェレミー・ガルノニ選手(KM 99)、コランタン・ペロラーリ選手(Tati Team Beringer Racing)、ロマン・ラモス選手(Kawasaki Webike Trickstar)、レアンドロ・メルカド選手(Honda Viltaïs Racing)、ペドロ・ロメロ選手(Team Bolliger Switzerland)、石塚 健選手(Maco Racing Team)が入った。National Motos Honda FMAのギョーム・レイモンド選手は、スーパーストッククラス2番手となり、デビッド・サンチス選手(Team 33 Louit April Moto)、マルティン・ルノーダン選手(Chromeburner-RAC 41-Honda)、アレッサンドロ・デルビアンコ選手(Pit-Lane Endurance)が続いた。
ベストラップ
ブルーライダー予選1回目:ニッコロ・カネパ選手、2分18秒938/トム・ワード選手、2分22秒567
イエローライダー予選1回目:マービン・フリッツ選手、2分18秒552/ロレンツォ・ガベリーニ選手、2分23秒083
レッドライダー予選1回目:カレル・ハニカ選手、2分18秒622/ヨハン・ニゴン選手、2分22秒815
ブルーライダー予選2回目:グレッグ・ブラック選手、2分19秒458/セバスチャン・スエット選手、2分22秒294
イエローライダー予選2回目:エティエンヌ・マッソン選手、2分19秒671/ダニー・ウェッブ選手、2分22秒777
レッドライダー予選2回目:アラン・テッカー選手、2分19秒379/渡辺 一樹選手、2分21秒911
次の予定は?スパ8時間レース決勝は6月8日(土)13:00(中央ヨーロッパ時間)にスタートする。
視聴方法: https://www.fimewc.com/en/watch-the-races
結果: https://www.its-live.net/#/live/ewc/2024/8hspa/live
ライブタイミング:
https://www.its-results.com/ewc/2024/f69fe202-9963-4fde-b99d-2d1b63a90d6f
順位表:https://www.fimewc.com/en/standings
情報提供元 [ FIM EWC ]