グレッグ・ブラック選手は、Yoshimura SERT MotulがFIM世界耐久選手権でハットトリックを達成するために、「身体、精神力、そしてバイクをもう少しハードに 」強化することを計画している。
去年9月に開催された2023年シーズン最終決定戦のボルドール24時間レースで優勝したYoshimura SERT Motulは、先月のシーズン開幕戦、ルマン24時間レースでも勝利し、EWC2024年シーズンを華々しくスタートさせた。
来週のスパ8時間EWCレースで勝利すれば、EWCレース3連勝となり、昨シーズンのベルギーレースでの悔しさを晴らすことになる。
イギリス生まれのフランス人ライダーであるブラック(35歳)は、次のように語った。「2023年シーズンを優勝で終えて、2024年シーズン開幕戦のルマンで優勝でスタートできるなんて最高な気分だよ。この2つのレースは、EWCで最も重要なレースだし、その両方で最高の成績を収めることができたのは大きな収穫だったね。」
「チームは冬の間、僕たちが速さを十分に発揮できて、しかもレースペースを調整することのできるより凄いマシンを与えるため、素晴らしい仕事をしてくれたんだ。今となっては古いマシンかもしれないけど、それでもまだ先を行っていることが分かるよ。」
「昨年のスパでは、いくつかの難しいトラブルに見舞われて、なかでもメカニカルトラブルでタイムを大きくロスしてしまったんだ。だけど、僕たちは最速チームのひとつだから、次のレースではパフォーマンスと信頼性を頼りに優勝争いができると思っているよ。」
「今年のスパは、8時間レースだからね。2~3スティント「しか」走らないって分かっているから、自分の体や精神力、マシンをさらに追い込むことができる。僕たちは、基本的に燃料補給のためにスティントを行うんだけど、ルマンでは1時間近く走れるのに対して、スパはストレートが長い分、50分程度と短いんだ。」
「このコースは熟知しているよ。スパは世界で最も素晴らしいサーキットのひとつだと思っているよ。古いタイプのサーキットで、田園風景が広がり、起伏があり、有名なラディオンのようなブラインドで本当に速いコーナーもある。あのコーナーをスピードをだして通過するのはいつも圧巻的なんだ。遅いライダーと速いライダーの違いが分かるコーナーなんだよ。」
Yoshimura SERT Motulは、スパ・フランコルシャン・サーキット(6.985km)でのEWCレースラップ記録を保持しており、これは昨シーズン、元チームライダーであるシルバン・ギュントーリ選手がスズキ GSX-R1000Rで記録した2分18秒845である。
スパ8時間EWCレースは、6月7~8日に開催される。最新のチケット情報は、こちら。
情報提供元 [ FIM EWC ]