FIM耐久ワールドカップの新星であるイギリス人ライダーのトム・ワード選手(29歳)は、2024年にTRT27 AZ Motoからホンダマシンを駆り、ダンロップがタイヤを供給するこのカテゴリーに参戦している。 来月ベルギーで開催されるスパ8時間EWCレースを前に、彼は我々のインタビューにこう答えてくれた。

Q:TRT27 AZ Motoとホンダとの提携は、ルマン24時間レースでスーパーストックチーム中7位から始まったが、それは満足のいくものであったのか、それとも悔しいものだったのか?
A:単純に個人的な視点から見れば、初めてまともに走ることができたし、大きなミスもなかったんだけど、いくつか小さいミスを犯してしまったこととバイクの技術的な問題があったことから、ちょっとほろ苦い気分だったんだ。もちろん、チームにとっては新しいマシンだし、決して楽な週末ではなかったと思うけど、そのことを考えてみれば、とてもいいレースができたし、これから表彰台にだって上がることは可能だと思うよ。同時に、7位でフィニッシュできたことが信じられないよ。朝5:00頃にそう聞かれたら、「レースは完全に終わった。」って答えていたかもしれないね。だけど、それは決して諦めるなということなんだよ。7位でフィニッシュできたのは良かったけど、僕らのポテンシャルを完全に示すことはできなかったと思っているよ。

Q:あなたはチームメイトのトム・オリバー選手とともに、TRTチームとのプログラムを組み立てるために懸命に働いた。チームのポテンシャルはどれほどのものなのか?
A:ポテンシャルは、とても高いと思うよ。僕たちが見せたペースは、表彰台を狙えるチームであるということとそのためのマシンがあるということをみんなに証明することはできたと思っているよ。ルマンにたどり着くまで、多くの努力が必要だったんだけど、耐久レースではいつもそうなんだけど、多くのことは自分たちではコントロールできないんだ。最近、ブリティッシュ・スーパーバイクレースをやっていたけど、そこではたくさんのことを自分でコントロールできていたんだ。スタートからゴールまで、ただマシンに乗るだけのレースなんだ。EWCでは、チームメイトが2人、場合によっては3人いて、マシンにいろいろな問題が発生したり、チームがミスを犯したりする可能性もある。僕の場合、バイクに乗るときいつも、他のライダーたちに対して、自分が何ができるのかを示したいって自分に言い聞かせてきたんだ。 できる限りハードに、賢明な走りをすることで、それができればなって思うんだけどね。自分でコントロールできることはし続けなければならないけど、それ以外のことは、やっぱり自分ではコントロールできないからね。

Q:マン島TTのレジェンドであるマイケル・ダンロップ選手は、ルマンではTRT27 AZ Motoのラインアップに加わっていた。彼とバイクをシェアすることはどんな感じだった?
A:彼は本当にクールで、実直で、謙虚でユーモアセンス溢れる男なんだ。誰かと絆を深めるなら、間違いなく24時間レースに出た方が良いよ。僕が一番落ち込んでいるときでも、一番調子がいいときでも、彼は、それを理解してくれる。僕たちは、とても仲良くなって、今ではとても良い関係を築けていると思っているよ。本当に素晴らしいことだよ。彼は、チームの士気を高めてくれたし、これまで一緒に走ったなかで最も好きなライダーのひとりになったよ。マイケルは、このスポーツを理解し、BSBやバイクレースのことも知っていて、素晴らしいレースを見てきているからね。彼が僕たちの努力を認めてくれるのは、本当にうれしいよ。僕とトム・オリバーはそのために懸命に働いてきたし、彼はそれを見ていて、それが彼が僕らとルマンに出たいと思った理由のひとつだと思う。 彼は、他のチームからのオファーを受けていたみたいだけど、彼も決して諦めずに進み続けるというスピリットを持っているから、僕らと一緒にルマンに出たいと思ってくれたらしいんだ。彼は本当に、本当によく走ってくれたよね。感動したよ。

Q:次はスパ8時間EWCレース。象徴的なサーキットであるスパ・フランコルシャンで再びレースをすることになるけど、どのような興奮を覚えますか?
A:リスペクトしなければならないサーキットだけど、昨年は、スズキのノーマルマシンで過去最速ラップを記録することができたし、予選もとてもうまくいったから、僕は、かなり大きな期待をしているんだ。ホンダマシンで走ったら、ポールだって狙えると思っているよ。僕たちのライダーラインアップなら、あそこでは本当に強いと思うんだ。

Q:スパは2024年から24時間レースから8時間レースに変更されたけど、楽しむことはできそう?それによってアプローチの仕方は変わりそう?
A:今のところ、TRT27 AZ Motoには僕とトム・オリバー、アレックス・オルセンの3人が参加することになっているけど、アレックスは、今回のテスト中に手首を骨折してしまったんだ。彼は参加するつもりでいるけど、もし彼があまり調子が良くなくて、手首に負担がかかるようなら、僕とトムだけでレースを戦うことになるね。それでも僕たちは、レースをうまくコントロールできると思っているよ。いい作戦を持っているからね。体力的にハードになるのは分かっているけど、もっといいレースができるような気がしている。スパが待ち遠しいけど、鈴鹿もできればでたいと思っているんだ。次の数週間で、できるかできないかを確認したいと思っているよ。いろいろなライダーと予定を合わせようとしているけど、誰が、そして僕たちがそこで乗るかどうかは、すべて資金的な問題だけなんだ。

スパ8時間EWCレースは、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで6月6~8日に開催される。チケット購入方法など、イベントに関する詳細はこちら

情報提供元 [ FIM EWC ]

関連キーワード
おすすめの記事