Team Aviobikeは、FIM世界耐久選手権2024年シーズンにRSV4 1100を投入し、EWCにアプリリアの名を復活させる。

ジョバンニ・バッジ監督が率いるこのイタリアのチームは、かつてEWCにヤマハマシンを擁し参戦してきたが、Nuova M2およびRevo Racing Projectと技術提携を結び、単独サプライヤーであるダンロップのタイヤを使用するスーパーストッククラス、FIM耐久ワールドカップでアプリリアを走らせることになった。

Team Aviobikeは、イタリアの技術に期待するだけでなく、ルカ・ベルナルディ選手、ケビン・カリア選手、サムエレ・カバリエリ選手、フランチェスコ・コッコ選手と、2024年シーズンでのライダーラインナップも全員イタリア出身者で構成されている。

ベルナルディ選手とカバリエリ選手がEWCニューカマー選手であるのに対し、コッコ選手は、2021年にポルトガルで開催されたエストリル12時間レースに出場したものの、完走することはできなかった。しかし、Team Aviobikeに新たに合流したカリア選手は、昨シーズンのFIM耐久ワールドカップを制したTeam 33 Louit April Motoの一員であり、EWCで豊富な経験と血統を持つライダーである。

カリア選手(29歳)は、こう語ってくれた。「アプリリアに戻るのが夢だったから、いいチャンスだったよ。僕は、2014年、2015年、2016年のスーパーストックでアプリリアに乗って戦ったんだ。最高の成績を収めることができたし、彼らのことはよく知っているよ。バイクは、去年鈴鹿で走った新しいもので、今までのものとはまったく違うんだ。彼らは、このバイクでスーパーストッククラスに参戦して、ただ存在感を示すだけでなく、その競争力を発揮したいと考えているんだ。」

「Nuova M2は、長い間アプリリアとともにイタリア選手権を戦ってきたし、Aviobikeのボスであるジョバンニ・バッジは、EWCスーパーストッククラスで長年の経験があるから、彼らは一緒に仕事をすることに決めたんだ。アプリリアは、凄く美しいし、とても良いバイクになると思うよ。」

カリア選手は、2024年シーズンで、ベルナルディ選手、カバリエリ選手、コッコ選手の先生役として二役をこなすことになる。

「チームメイトのカヴァリエリとベルナルディは、とても速いけど、EWCでの経験がないんだ。彼らにとっては新しい挑戦になるね。」と、カリア選手は語る。「フランチェスコ・コッコは、エストリルでEWCに1度だけ出場したけど、チームは、クラッシュでリタイアしている。僕は、先生役として、彼らにどう戦うべきか説明したいと思っているけど、全体でレースをするEWCでチームの一員になるために気持ちを切り替えるのは、スプリントライダーにとってはかなり難しいことなんだ。」

カリア選手は、こう付け加えた。「長い距離を走るバイクのことをよく知らないから、未知の部分が多い状態でレースをスタートすることになると思う。目標は完走することだね。あらゆる局面でも早く走ることができるバイクや全てのものが揃っているから、もちろんそうするつもりだけど、EWCでは速いだけでは十分ではないんだ。24時間安定して走らなければならないし、運も必要で、それがこのレースなんだ。」

Team Aviobikeは、#101から#111に変更する。この番号は、バッジ監督にとって重要な意味を持ち、アプリリアが2024年のエコレースで優勝した際に使用した番号でもある。Aviobike by M2 Revoとして参戦する。

Team Aviobikeのジョバンニ・バッジ監督は、こう語る。「ライダーとして、またチームマネージャーとして、長年の耐久レースで培った経験をすべて発揮したいと思っているよ。私は、この新たな挑戦にとてもやる気でいるんだ。Nuova M2、Revo Racing、アプリリアのサポートにも感謝しているよ。イタリアのモーターサイクル、イタリアのチーム、イタリアのライダーは、常に成長を続けるこの選手権で多くの満足を与えてくれる最高のレシピだと思っている。このような素晴らしい挑戦を可能にしてくれる新旧全てのパートナーに本当に感謝したい。彼らのサポートのおかげで、我々は、野心を持ち続けて、並外れた結果を目指すことができるんだ。」

FIM世界耐久選手権2024年シーズン開幕戦となるルマン24時間レース第47回大会は、4月18~21日に開催される。チケット情報は、こちら

*写真は、2023年"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会に出場するTeam TATARA Aprilia。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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