マーティン・ヴルグリネック選手は、2023年シーズンで、2度のEWC参戦を果たし、印象的な走りを見せた。そして、FIM世界耐久選手権2024年シーズンでも、さらなる活躍を熱望している。
クロアチア出身の彼は、6月のスパ24時間EWCレースにスロバキアを拠点とするチームMaco Racing Teamから参戦し、9月にもこのチームのボルドールラインアップに加わった。
ポール・リカール・サーキットで、エンツォ・ブーロム選手とバリント・コヴァーチ選手とコンビを組み、総合8位、フォーミュラEWCクラス6位を獲得したヴルグリネック選手は、この難関の選手権でのさらなる活躍に前向きの様子だ。
正直、EWCは、年配の選手たちの選手権だと思っていたんだ。でも、スパは、僕の考えを変えてくれたよ。」とヴルグリネック選手(24歳)は語り始めた。「実は、以前からレース参戦の話はあったんだけど、自分には合わないかなと思って、断っていたんだ。でも今、それを目の当たりにして、続けたいとは思うようになったんだけど、今のところはあまり考えたくないんだ。ボルドールは、このチームとこの選手権での2戦目だったから、できるだけいい仕事をしたかったんだ。来年はどうなるかわからないけどね。」
今年初めのスパ・フランコルシャン・サーキットでのレースについて、ヴルグリネック選手は、こう語った。「楽しかったよ、特にコースは気に入ったよ。ここでのレースは、初めてだったけれど、その2、3日前にトレーニングする機会があったから、まったく初めてというわけではなかったんだ。それでも素晴らしいレーストラックで、素晴らしい経験ができたとおもっているよ。」
「真っ暗闇の中を走るのは初めてだった。照明器の下で走ったことはあったけど、本当の真っ暗闇の中では走ったことがなかったからね、とてもいい経験になった。結果は望んでいたものではなかったけど、でも自分の仕事は完璧にできたと思うよ。期待されたことはできたと思う。スパらしからぬ天候にも恵まれたし、僕の初レースとしては、これ以上ないくらいいいレースができたと思っているよ。」
「体力的にはそれほど難しくなかったんだけど、初挑戦としての失敗は、一睡もなかったことだね。ずっと起きて、レースを走り抜けようとしたんだ。でも、朝の6時頃、明るくなり始めたときは本当にきつかったんだ。バイクの上で、超眠たくなってしまったんだ。でも、夜間走行は最高だったね。一番楽しかったよ。」
情報提供元 [ FIM EWC ]