鈴鹿サーキットは、FIM世界耐久選手権の継続的な成功に不可欠な役割を果たし続け、そして、日本のサーキットレースを代表する8時間耐久レースが2024年のEWCレーススケジュールに再び加わることが決定した。

7月19~21日に開催される"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会は、EWC2024年シーズンの注目すべきレースのひとつであり、見逃すことのできない見応えのあるレースとなる。

午前中にスタートし、夕方にはゴールする鈴鹿8耐は、EWCレースの中では、長いレースではないものの、最もタフなレースのひとつと言われている。
その理由は、8の字型のテクニカルなコースレイアウトと、レース時期は、高温多湿のコンディションにあり、EWCのスター選手たちは、肉体的にも非常に厳しい状況に陥るからだ。

8月の最初の週末に開催された鈴鹿8耐2023年大会だったが、2024年大会は、パリ五輪と重ならないよう、7月の最終週末に開催される予定だ。

プロモータ、WBD SportsのEWCシリーズ・ディレクター、ジャン・バティスト・レイ氏は、次のように語っている。 「鈴鹿8耐は、世界中から注目を集めるイベントであると同時に、基本的には日本の二輪産業の素晴らしさを伝えるレースである。そして、現在では、EWCにとって非常に重要な大会となっており、選手権のキーポイントとなるレースでもある。
また、熱狂的なファンが多く集まるレースでもあり、毎年、壮大で忘れがたい素晴らしい雰囲気を作り出している。
そして、EWCへ継続的に参加をするホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハの母国レースである鈴鹿8耐は、同時に、現在EWCにとって重要なパートナーであるWebikeにとっても、ホームレースであり、また、会場運営者でありレース主催者であるHonda Mobilityland Corporationとの長期的な提携関係を拡大できることは、この上ない喜びである。」

鈴鹿8耐は、新型コロナウィルス感染症のパンデミックの影響により、2019年から開催されていなかったが、2022年、遂にFIM EWCレーススケジュールに復活することなった。
ホンダのテストコースとして鈴鹿が開かれてから20年後の1982年、飯島 茂雄選手と萩原 紳治選手がホンダマシンを駆り、日本のファン念願の日本人初優勝を飾った。それから、31年、前年に引き続き、Team HRCは、2023年にも鈴鹿の栄冠を手に入れた。

1978年7月30日に行われた第1回鈴鹿8時間レースで、アメリカ人のマイク・ボールドウィン選手とウェス・クーリー選手が、Yoshimura Racing Suzukiから参戦し、優勝している。また、1982年大会では、8時間レースと銘打たれていたが、台風の影響で6時間しか行われなかった。

鈴鹿8耐の優勝者には、ウェイン・レイニー選手(1988年)、エディ・ローソン選手(1990年)、ミック・ドゥーハン選手(1991年)、バレンティーノ・ロッシ選手(2001年)などの名前も刻まれている。

FIM世界耐久選手権2024年シーズンの全レース日程と詳細については、追って発表される。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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