FIM世界耐久選手権のタイトルを狙うカレル・ハニカ選手とアラン・テッカー選手は、来月開催されるボルドールでの勝利が彼らにとってどのような意味を持つかを語った。

チャンピオンシップをリードするテッカー選手のF.C.C. TSR Honda Franceと、ハニカ選手のYAMALUBE YART Yamaha EWC Official Teamのポイント差は13ポイント。そして、EWC2023年シーズンフィナーレは、最大85ポイントが獲得できるため、エキサイティングであると同時に、予測不可能な結末が展開されるかもしれない。シーズン最終戦となるボルドール24時間レースは、9月14~17日に南フランスのポール・リカール・サーキットで開催される。

「僕は、ボルドールで優勝したことはないし、表彰台に上ったこともないんだ。でも、このレースはとても好きだし、このレースで優勝して、チャンピオンになることが今年のモチベーションになっているんだよ。」とテッカー選手は、語った。「僕は、このサーキットからそれほど遠くないところで生まれたんだ。鈴鹿のようなテクニカルなサーキットではないけれど、とても速いサーキットで、ミスをすれば大きな問題になるんだ。」

28歳のテッカー選手は、負傷したジノ・レイ選手の代役として、昨年9月のボルドール24時間レース100周年記念大会からF.C.C. TSR Honda Franceに復帰した。彼は昨年、チームメイトのマイク・ディ・メリオ選手、ジョシュ・フック選手とともに、日本チームのFIM世界耐久選手権制覇に重要な役割を果たした。

「昨年は、最も難しいレースだったよ。」と、テッカー選手は語る「優勝を争うチームに入れば、大きなプレッシャーがかかる。良いライダーだと呼ばれるのは簡単だけど、ミスをすれば悪いライダーだと言われるしね。去年、ボルドールに来たのは、ジノが転倒したからで、1レースだけの契約だったんだ。今は、1年契約だし、チームのこともよく分かっているよ。 今年は、少しレースが楽になるといいな。」

チェコ人ライダーのハニカ選手(27歳)にとって、ボルドールでの勝利は夢のような瞬間だ。

「このためなんだよ。僕たちは、チャンピオンシップを戦っていて、このレースで優勝したら、チャンピオンシップを獲得することできるかもしれないからね。」とハニカ選手は語った。 僕は、ボルドールで優勝したことがないから、この金のトロフィーを手にすることは、僕の夢のひとつなんだよ。」

ポール・リカール・サーキット(全長5.673km)がもたらす挑戦、そして昼夜を通して行われるこのレースについて、ハニカはこう語った。「(体力的に)鈴鹿よりタフでないことは間違いないし、長いバックストレートで休めるのはいいことだね。でもライバルが強いことは分かっているよ。トップスピードが少し足りないけど、僕たちは、ボルドールではいつも強いんだ。このレースは、チャンピオンシップで最も重要なレースであって、できるだけ多くのポイントを獲得しなければならないからね。」

チームメイトのニッコロ・カネパ選手とマービン・フリッツ選手とともに、6月のスパ24時間EWCレースで表彰台に上ったハニカ選手は、こう付け加えた。「レースは、マシンにとって間違いなくハードなものになると思う。だから、自分たちの得意分野を活かして、そこに集中しなければならないと思っているよ。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

関連キーワード
おすすめの記事