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2023 FIM世界耐久選手権 “コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第44回大会 結果報告

■開催日2023年8月6日
■開催場所:日本/鈴鹿サーキット
■チーム名:Team Kawasaki Webike Trickstar
■ゼッケン:#11

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参戦ライダーおよびレースリザルト

ライダー“ブルー”:ランディ・ドプニエ
予選ベストラップ:2分07秒676

ライダー“イエロー”:渡辺一樹
予選ベストラップ:2分07秒731

ライダー“レッド”:グレゴリー・ルブラン
予選ベストラップ:2分08秒661

予選順位

12位:タイム(上位2名のアベレージ)2分07秒704

決勝結果
12位:周回数210:ベストラップ/2分09秒481

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レースレポート

5日/ 予選

1回目、2回目ともにドライコンディションでの予選となった。
ライダーブルー、ランディ選手の1回目予選では、オープニングラップで良いポジションにつけていたため、計測1周目から自己ベストを大きく上回るハイペースでアタックしていたところ、200Rシケインで転倒を喫してしてしまう。転倒のタイミングで別のアクシデントがあり赤旗中断となったため、幸いにもすぐにマシンをピットまで戻し予選再開までにマシンを修復することができた。予選再開後すぐに転倒の影響を全く感じさせない走りで、タイムアタックをしてチームベストの2分07秒676を記録。2回目予選でもアタックしたものの惜しくも記録更新とならず、ライダーブルー総合順位11位で予選終了となった。ライダーイエロー、渡辺選手の1回目予選は、レッドフラッグが2回出る荒れた予選となった。直前の転倒によるマシンのチェックをしながらの予選となったため、リスキーなアタックはせずに2分08秒234で予選を終える。2回目予選では、このタイムがチームのグリッドに影響するという緊迫した雰囲気の中スタートした。良いポジションに位置し、果敢にアタックに挑み1回目予選からコンマ5秒を縮める素晴らしい走りを見せ、2分07秒731 ライダーイエロー総合順位10位で予選を終えた。

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ライダーレッド、グレゴリー選手の予選は、1回目予選は本番車両の確認、2回目予選は渡辺選手がアタックに使用したタイヤでのアタックという限られたタイヤ本数の中での予選となったため、大きくタイムを伸ばすことができず、2分08秒661 ライダーレッド総合順位11位 で予選を終えた。

チーム上位2名となるランディ選手、渡辺選手の合算タイムにより決勝は12番グリッドからのスタートとなった。

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6日/決勝レース12位

台風の接近により風が強く、不安定な天候の中での決勝レースとなった。スターティングライダーを務めるのは、鈴鹿サーキットでの走行経験が1番多くコースの理解が深い渡辺 一樹選手。
レースが開始する11時30分時点では日差しも出ており、ドライコンディションでレースがスタートする。12番グリッドからスタートし、ファーストラップは9番手につけメインストレートまで戻ってくる。そこからペースを上げ、順調に順位をあげていき、最初のスティントを5位で終えランディ選手にバトンをつなぐ。続くランディ選手も積極的にアタックをし、良いペースで周回を重ねていくも、他のチームも良いアベレージで走行を重ねているため、なかなか順位を上げることが出来ず、2スティント終了時点で5位を維持したままグレゴリー選手へバトンをつなぐ。グレゴリー選手の走行時間は決勝レース中1番暑い時間帯にもかかわらず勢いのある力走を見せる、しかし鈴鹿サーキットを走り慣れている日本人ライダー達はハイアベレージで周回を重ねていき、順位を5位から7位に落としてしまう。その後アベレージの良いランディ選手にライダーチェンジし、順位変動しながらもレース前半はじっくりとペースを守って周回を重ねていく。

そして渡辺選手に交代した5スティント目、マシントラブルが起こり緊急ピットインをする。幸い大きなトラブルではなかったため、修復作業を行い約3分という迅速な作業でコースに復帰し世界耐久レースチームの強さをみせた。

これにより、9位から16位まで順位を落としてしまうも、渡辺選手の力走により順位を14位まで巻き返す。

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8スティント目を走行するグレゴリー選手がマシンに異変を感じて緊急ピットイン。フューエルタンクを乗せ換え、さらにこのタイミングで雨が強く降り出したため、レインタイヤを装着し、3分44秒のピット作業でコース復帰するも、順位を15位まで落としてしまう。

グレゴリー選手からバトンを受け取ったランディ選手がラストスティントを務める。

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徐々に路面が乾いてきたので、残り時間が1時間のタイミングになるまでレインタイヤで引っ張り、1時間を切ったタイミングで通常ルーティンのピット作業を行いスリックタイヤに変更し、ラストスティントに臨む。ランディ選手の猛追により、少しづつ順位を上げ、13位でチェッカーフラッグを受ける。

その後確定リザルトが発表され、#11 Kawasaki Webike Trickstarの順位は12位となった。

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【KWT選手からのコメント】

ランディー ドゥ プニエ 選手

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今日のレースは13位という結果で、正直満足がいくものではありませんでした。この週末、3人のライダーが揃って良いペースで走行ができていたので決勝でも良い結果が出せることを望んでいました。テクニカルトラブルによる3~4周のロスがなければTOP5、更に表彰台獲得の可能性もあったと思っています。
しかしこれがレースですし、大切なことは非常にポジティブな気持ちで次戦ボルドール24時間を迎えることが出来ることだと思っています。
いずれにしても今日は運に味方されなかっただけで、パフォーマンスにはとても満足しています。

ボルドールには大きな期待を持って臨みます。ライダーのコンディションも良いですし決勝2週間前に2日間のテストを行うので、そこで更にセットアップを詰めることができるし旧チーム(SRC)はボルドールで何度か優勝経験もあり、マシンとの相性も良いサーキットなのでベストを尽くして戦うのみです。最終戦にふさわしいレースをしたいと思います。

決勝中、グランドスタンドでたくさんの緑色の旗が振られているのを見て、とてもパワーをもらいました。
それに応えられるよう皆さんの前で表彰台を獲得したかったですが、今回は叶わなかったので次戦のボルドールで必ずリベンジしたいと思います。

渡辺 一樹 選手

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目指していたレースは出来ませんでしたが、トラブルが出た中でもチームは素早い対応をしてくれて、最小限の被害で済んだと思います。
もちろん僕たちが目指すべき場所はもっと良いリザルトで、今回のレースはTOP10に入れれば、現状のチームにとっては良い結果だと思っていましたが、そこに届かなかったのは事は非常に残念です。トラブルがなければ可能性として6、7位ぐらいまでは狙えたんじゃないかなと思うので反省点だと思います。

来月にはボルドール24時間耐久レースがあります。
ポールリカールサーキットは、マシンに対しての負荷が非常に高い、直線が2㎞あるようなサーキットなので、よりバイクに対して信頼性を問われるレースになりますが、今シーズンの最終戦という形になるので、今年得た課題や問題を解決し、最終戦にその集大成を結果として表せられたらいいなと思います。

暑い中や最後に雨が降る中での観戦は大変だったと思います。
現地では、緑色のライトや旗を振っていただいたり、またテレビを通してレースを見ていただいたり色々な形で応援いただきありがとうございました。
次戦、ボルドール24時間耐久ロードレースも頑張りますので引き続き応援よろしくお願いいたします。

グレゴリー・ルブラン 選手

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まずは完走できてよかったです。13位という結果で終わってしまいましたが、TOP4~5、最悪でもTOP10を獲れるパフォーマンスだったと思います。
決勝中にテクニカルトラブルに見舞われタイムをロスしなければ上位ポジションを獲得できたことは間違いありません。
4位の#1とは1Lap差だったので表彰台獲得の可能性もあったでしょう。
しかしチャンピオンシップを考えれば、ポイントを獲得できたしポジティブな気持ちでボルドール24時間に挑みます。ボルドールでは必ず表彰台を目指します。

僕はボルドールで4度優勝しているので、その記録を更新できるよう全力を尽くします。
しかし鈴鹿とは違い、ボルドールは再び24時間のレースなので別の戦略を立てなければなりません。
長いレースでは今日のようなトラブルが起きても優勝のチャンスがありますし優勝もしくは最悪でも3位表彰台を獲得することが目標です。
次戦のボルドールで必ずリベンジしたいと思います。

皆さん鈴鹿まで僕たちの走りを見に来てくれて本当にありがとう。
グランドスタンドで沢山のカワサキフラッグと緑色のライトを見たときは感激でした。
また来年ここで会えるのを楽しみにしています。

鶴田竜二 チームマネージャー

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Team kawasaki Webike Truckstarとして初の鈴鹿8耐に挑みました。
チームそして私にとっては地元開催である大事なレースだったので今回のレースは何としても良い結果を残したかったです。
勝つ為のパッケージを全て手に入れて準備出来た訳ではありませんが、それでも今までになくマシンのセットアップやライダーのパフォーマンスも順調に進んでいました。
しかし決勝レースで思わぬトラブルに見舞われ、我々は目標としていたポジションより大きく順位を落とした結果となってしまいました。

ライダーやクルーはとても良いパフォーマンスを発揮出来ていただけにとても残念でしかたがありません。
ただレースに所謂タラレバはありませんがトラブルさえなければ、我々は目標としていたポジションに迫る良いパフォーマンスは出来ていたとチームの皆が実感出来たレースでもありました。

次回のレースでは今回のトラブルの原因を早急に解明し、更に勝つ為の準備を徹底し良い結果を残すべくチーム一丸となって臨みます。

最後になりましたがいつも我々を応援して下さっているファンの皆様にはとても感謝しております。
応援ありがとうございました。

情報提供元 [ TRICK STAR ]

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