Yoshimura SERT Motulのライダートリオの1人であるシルバン・ギュントーリ選手によれば、来月のに開催される"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会に向け、FIM世界耐久選手権2023年シーズン前半戦の悔しさと、決して諦めないという決意をモチベーションの源にしているという。

このスズキチームは、ルマン24時間レースでの転倒とスパ24時間EWCレースでのテクニカルトラブルにより、2戦を終えた現時点で、暫定チームランキング首位を走るYamalube YART Yamaha EWC Official Teamと52ポイント差となり、タイトル争いへの追い上げを見せるため、覚悟をもって8月4~6日に開催されるEWCホームラウンドに臨む。

元世界スーパーバイクチャンピオンのギュントーリ選手(41歳)は、次のように語った。「最初の2レースでは、本当に悔しい思いをしたんだ。だって、優勝する力はあったからね。ルマンでは、不運にも誰かのクラッシュに巻き込まれて、大きくタイムをロスしてしまった。 スパでは、とても速かったけど、小さなテクニカルトラブルがあった。シーズンスタート時には、かなりイライラしていたけど、鈴鹿8耐ではもっといい結果を出したいと思っているよ。」

フランス人ライダーのギュントーリ選手は、こう続けた。「チームは、いつも強いファイティングスピリットを持っていて、2017年の鈴鹿8耐で初めてYoshimuraに参加したときから、それを感じていたんだ。苦境に立たされても誰も諦めない。これは耐久レースではとても大切なことなんだ。」

「僕らのマシンは本当にパワフルで、レース中、だれでもオーバーテイクすることもできる。大体、レース中に徐々に調子良くなっていくし、何度も実践してきたんだ。練習して、ペースを上げて、上げて、上げて......。で、大体、レースでは僕らが一番強いんだ。で、自信が持てて、上位で戦えると思えてくるんだよ。過去の歴史からも分かることなんだけど、苦境に立たされた時のYoshimuraこそ、強いんだよ。」

ギュントーリ選手は、グレッグ・ブラック選手、エティエンヌ・マッソン選手とともに、Yoshimura SERT Motulのラインナップを形成し、鈴鹿8耐に臨む。ギュントーリ選手が昨年のレースを怪我で欠場したのに対し、ブラック選手は、渡辺 一樹選手とコンビを組み、2人でのライディングというハンディをものともせず、表彰台を獲得した。

イギリス出身のブラック選手(34歳)は、こう振り返る。「カズキと僕の2人だけで走ったときは、本当に強かった。このレースで真価を発揮するのはいつも難しいことなんだけど、(昨年は)初めてすべて発揮できた気がするよ。3位でフィニッシュできたのは、本当に良かったし、僕のベストライディングの一つだと思っているよ。」

「去年のレースでは、予選でタイヤの選択を間違えてしまって、失敗してしまったんだ。かなり後ろのグリッドからのスタートだった。だけど、スタートはうまくいって、順位を上げることができた。いくつかのコーナーでは、首位に立つこともできたんだ。」

「目標は、表彰台を獲得することと、レースで強くなることなんだけど、今年は、3人のライダーがいるからね。去年ほどハードなレースにはならないだろう。

グランドスタンドにいる日本のファンや、ヨシムラレッドをはじめとするたくさんのカラーに彩られた日本人観客を見るのは、いつだってうれしいものだよ。」

"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会は、8月6日(日)11時30分(日本時間)にスタートする。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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