YART Yamaha Official EWC Teamは、FIM世界耐久選手権2023年シーズン第2戦の予選で、予選1回目に集中し、その結果、2年連続でスパ24時間EWCレースのポールポジションを確保した。

本日(金曜日)、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた予選1回目で、ライダーのニッコロ・カネパ選手、マービン・フリッツ選手、カレル・ハニカ選手がそれぞれのグループでトップに立ち、オーストリアチームが今シーズン初のポールを獲得した。

イタリアのスター、カネパ選手は、ブルーグループでセッションをスタートさせ、2分19秒154を記録し、ライバル達を1秒近く引き離した。その結果、2021年に他界した元サーキットマネージャー、ナタリー・メイレ氏の功績を称えたナタリー・メイレ・チャレンジ・トロフィーを獲得した。

YART Yamahaは、昨シーズン優勝を狙ったが、終盤にマシントラブルに見舞われ、ベルギーのBMW Motorrad World Endurance Teamに勝利を奪われてしまった。しかし、そのコースでヤマハチームは、再び圧倒的な速さを見せつけた。

しかし、予選2回目では、ブリヂストンタイヤを装着するこのチームの独壇場とはならなかった。ダンロップタイヤを履くライバルチームのBMWが猛アタックを仕掛け、2番手に入り、3番手にはYoshimura SERT Motulが食い込んできた。

ダンロップ・スーパーストック・トロフィークラスでは、Tecmas-MRP-BMW Racing Teamがポールを獲得し、Team 33 Louit April Motoが2位、National Motos Hondaが3位を獲得した。

ポールポジション争いの行方
YART Yamahaが予選1回目を制したのに続き、ブルーセッションでBMW Motorrad World Endurance Teamのマーカス・ライターバーガー選手が2分20秒295でトップタイムを記録し、トップ通過を果たした。

一方、Yoshimura SERT Motulのシルバン・ギュントーリ選手は、イエローグループで2分20秒512をマークしてトップに立ち、レッドグループではチームメイトのエティエンヌ・マッソン選手が2分21秒286のトップタイムを記録した。

予選1回目のブルーグループでは、カネパ選手が6周目に2分19秒154を記録し、ライバルを1秒近く引き離す好スタートを切り、午前中のフリープラクティスでトップに立ったYART Yamahaの勢いは止まらなかった。

カネパ選手のタイムに続いて、イエローグループではドイツ人レーサーのフリッツ選手が2分19秒352をマークし、レッドグループでは昨年予選最速だったハニカ選手が2分19秒347を記録した。その後、スイス人ライダーのロビン・ムルハウザー選手が2分22秒531のトップタイムを記録し、YART Yamahaはグリーンリザーブグループでも優位性を確保した。

チーム&ライダーのコメント

アンドリュー・ピット(YART Yamaha Official EWC Team、クルー・チーフ)

「今朝はかなり準備ができていたから、予選に集中することができたんだ。明日は、ウォームアップも練習走行もないから、予選1回目に集中する予定だったんだ。今日はとても濃い1日だった。我々には作戦があって、その作戦は成功したよ。ライダー達に感謝するとともに、懸命に働いてくれたチームのみんなにも感謝したいね。あとはコースがどうなっているかを見るだけだね。十分な明るさがあることを祈りつつ、明日のために祈るよ。目標は、自分たちのできるペースで最後まで走りきること。もし最後まで行ければ、信じられないようなポジションに立てると信じているよ。できる限りの準備はしてきたからね。24時間レースにはその保証はないんだ。でもこの時点では、もうこれ以上は無理。明日、またみんなにチェックしてもらうけど、レースに向けての準備は万全だよ。ここでは、エンジンに負担がかかるのは間違いないんだ。安全な方向でバイクをセットアップして、できるだけエンジンに負担をかけないようにしているよ。でも、ライダー達は今日も素晴らしい仕事をしてくれた。ライダー達は、僕たちが要求したことをきちんとこなしてくれて、タイヤを正しく使ってくれたよ。」

ニッコル・カネパ選手(YART Yamaha Official EWC Team)

「マシンのフィーリングがとても良くて、すごく速くて、安定した走りをすることができたんだ。本当に、本当にうれしいよ。本当にチームに感謝したいね。チームメイトも僕と同じくらい明らかに速かったからね。チームメイトにも感謝したいよ。今日は、全員が本当に力を見せつけることができたから、明日のレースが楽しみだよ。このスパは去年初めて走ったんだ。長いコースで、難しくてテクニカルなコースなんだ。今年はずっと快適に感じているよ。昨年はすべてが新しかったからね。このコースはとても速いから、気を引き締めて走らないといけないんだ。マシンはもちろん、タイヤも、そして僕らライダーも良くなっているのが分かった。このコースには、信じられないような部分がたくさんあるんだ。本当に難しいサーキットだよね。僕はここで歴史的なレースやクレイジーなレースを見て育ったけど、ここでバイクに乗れるとは想像もしていなかったんだ。だから、本当にEWCにありがとうと言いたいよ。僕たちにとっても、観客にとっても、素晴らしいイベントになったよね。」

イルヤ・ミハルチク選手(BMW Motorrad World Endurance Team)

「今年は去年に比べてコースが少し遅くなっているようだけど、とにかく僕たちは素晴らしい仕事をしたと思うよ。遅くなったとはいえ、どのライダーも速くて、とてもいいペースだったよ。マシンは、かなり良さそうだし、フィーリングはとても良かったんだ。性能はかなり高かったから、準備は万全のようだね。レースに向けて幸運が訪れることを祈りつつ、この美しいコースでの走りを楽しむことにしようと思っているよ。耐久レースでは、何も期待してはいけないし、そういう気持ちがあれば何かを成し遂げられると思うんだ。自分の中に何かがあれば、違う方向へ進むこともあるしね。僕は去年のことは考えないようにしているよ。ただバイクに乗って、楽しみたい。24時間の終わりには、それがわかるだろうからね。」

シルバン・ギュントーリ選手(Yoshimura SERT Motul)

「去年のレースは、僕たちにとってあまり良いレースではなかったんだ。メカニカルな問題もあったけど、レースペースはとても良かったし、マシンは、ここでもとてもフレンドリーだから、かなり良いペースを維持することができたよ。とてもいい感じだったと思うよ。バイクのフィーリングは最高だったから、チームメイトもチームも喜んでいるよ。去年よりもかなり暑いね。みんなかなり滑るだろうね。暑いから体にも負担がかかりそうだよ。ここはとてもユニークなサーキットだから、本当の意味でのテストになるよ。ここは、長いコーナーと強い加速で、リアタイヤに負担がかかるコースなんだ。全員が自分のペースをマネージしないといけないと思うよ。」

アルノー・サッソーネ監督(Tecmas-MRP-BMW Racing Team)

「スパ・フランコルシャンみたいな厳しくて高速なサーキットでバイクを走らせるのは、とても大きな挑戦なんだ。これは我々、Tecmasにとって初めてのことなんだ。スパ・フランコルシャンでは、耐久レースでも他の選手権でも走ったことがないから、このチームと共にポールポジション獲得という結果を出すことができて、本当にうれしいんだ。水曜日は、これまで走れなかった分、かなり頑張ったし、3人のライダーにとって魅力的で較的安定したマシンを作ることができたよ。ルマンでの勝利の後で、我々が望んでいた結果を得ることができた。この勢い、この流れの中で、我々は走り続けているんだ。レースはとても長いし、いろいろなことが起こるだろうけど、我々は本当にいいリズムを持っているんだよ。」

ベストラップ
予選1回目 ブルーライダー:ニッコロ・カネパ選手、2分19秒154
予選1回目 イエローライダー:マービン・フリッツ選手、2分19秒352
予選1回目 レッドライダー:カレル・ハニカ選手、2分19秒347
予選1回目 グリーンライダー:ロビン・ムルハウザー選手、2分22秒531

予選2回目 ブルーライダー:マーカス・ライターバーガー選手、2分20秒295
予選2回目 イエローライダー:シルバン・ギュントーリ選手、2分20秒512
予選2回目 レッドライダー:エティエンヌ・マッソン選手、2分21秒286
予選2回目 グリーンライダー:ロビン・ムルハウザー選手、2分22秒622

次の予定 夜間練習走行は21:30-23:00(中央ヨーロッパ時間、以下CET)、スパ24時間EWCレース第2回大会決勝は、明日(土曜日)14:00(CET)にスタートする予定だ。表彰式は14:10(CET)、レース後の記者会見は14:30(CET)に132号室にて行われる予定。

LIVE TIMING:https://www.its-live.net/#/live/ewc/2023/24hspa

視聴方法:https://www.fimewc.com/where-to-watch

情報提供元 [ FIM EWC ]

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