元FIM世界耐久選手権チャンピオンのエルワン・ニゴン選手は、昨年の2022年8月に開催された"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会に参戦したが、その約2ヶ月後に彼がレースから引退するとは想像もしていなかった。
Viltaïs Racing Igolが、2022年シーズンの1戦である日本のレースに参戦しないことを決定していたため、フランス人ライダーのエルワン・ニゴン選手は、EVA RT 01 Webike TRICKSTAR Kawasakiから、大久保光選手、佐野優人選手と共にこのレースに参戦することとなった。
鈴鹿でのレースウィーク中、当時38歳だったニゴン選手は、こう語っていた。「3週間前に『参加するかい?』って聞かれて、僕は『OKだよ!』って答えたんだ。僕にとって、Trickstarは、家族のようなものなのだからね。参加できてとてもうれしいよ。僕たちは以前、3年間も一緒に戦っていたんだ。だから、僕にとってはまったくの新しい挑戦ではないんだよ。でも、マシンとチームを同時に変えるという難しいチャレンジではあるけどね。」
「エンジンのフィロソフィーがまったく違うのからね。初日はちょっと大変だったんだ。でも、何周か走ったらよくなったよ。1日くらいは、時差ボケもあったし、天候も対応するのに難しかったけどね。でも、昨日までには速く走ることができたよ。トップ10は可能だし、5位から10位はチームの目標だから、そのためにプッシュしていくつもりだ。」
しかし、残念ながらニゴン選手、大久保選手、佐野選手は、142周でリタイアに終わった。その翌月、Viltaïs Racing Igolのボルドール24時間レース優勝に貢献した後、ニゴン選手は25年のキャリアにピリオドを打ったのである。
Original Source [ FIM EWC ]