Maco Racing Teamは、21年シーズン目の究極のライダーとマシンの試練の場であるFIM世界耐久選手権2023年シーズンに向け、活動を開始した。
このスロバキアチームには、既存のフランス人ライダーのエンツォ・ブーロム選手とオーストラリア人ライダーのアンソニー・ウエスト選手と、昨年9月のボルドールで素晴らしい活躍を見せたハンガリーの若手ライダー、バリント・コヴァーチ選手が遅れて合流した。Maco Racing Teamは、エース級メンバーを従え、2023年シーズンを戦うことになった。
「3人のライダーは、もうすでに我々と一緒に仕事を開始しているから、我々が何をしようとしているのか、何ができるのかを理解している。」と、Maco Racing Teamのオーナーであるマーティン・クズマ氏は語った。「我々は、今までのチームの最高の結果以上のものを得たいと思っているし、さらにもっと上を目指しているんだ。」
Maco Racing Teamは、過去にEWCで数多くの表彰台を獲得し、世界選手権の最終ランキングでもトップ5入りを果たしている。2022年シーズンでは、プライベートチームとして6位に入り、フォーミュラEWCクラスでは、3度トップ10入りを果たしている。今シーズンも、#14を装着するヤマハ YZF-R1を使用し、スペインでのプレシーズンのテスト走行に重点を置いて、開発を進めている。
エンツォ・ブーロム選手(26歳)は、バレンシアで行われたウエット&ドライコンディションでの数日間のテスト終了後、次のようにコメントしてくれた。「感覚が戻ってきたし、たくさんの事をこなすことができたよ。Maco Racing Teamには、このようなシーズン前テストを用意してくれたことに感謝したいよ。これで、ルマン24時間レースの事前テストの前にペースがつかめると思うよ。」
バリント・コヴァーチ選手は、こう付け加えた。「変わりやすい天候だったから、ドライとウェットのセッティングを試したんだ。大きなサーキットでの走行は今年に入って初めてだったけど、どっちでも良いペースで走ることができたよ。良い経験がいろいろできたから、ルマン24時間レースが楽しみだよ。方向性は良いけど、まだやるべきことはたくさんあるんだ。」
Maco Racing Teamは、EWCへの参戦と同時に、アルペ・アドリア国際モーターサイクル選手権にもMaco Racing Team Alpe Adriaとして参戦する予定だ。チェコ人ライダーのラディスラフ・チェメリック選手とスロバキア人ライダーのトマーシュ・スヴィトク選手は、スーパーストック1000クラスに、ルカーシュ・ヴェーグ選手は、Maco Racing Junior Team Alpe Adriaからスーパースポーツ300に出場する。一方、スロバキア国際選手権では、マティアス・バラジュ選手とシモン・ヴェーグ選手がPW50、ルシアン・ヴェーグ選手がMiniGP 110、マルコ・クズマがPitbikeクラスで走行する予定である。エンツォ・ブーロム選手は、アルペ・アドリア選手権にも出場する予定だ。
Original Source [ FIM EWC ]