Viltaïs Racingは、2023年、ヤマハではなくホンダマシンを駆り、ダンロップではなくピレリタイヤを装着して、FIM世界耐久選手権でのさらなる栄光を目指し、活動を開始する。
Viltaïs Racingは、2022年9月にボルドール24時間レースで劇的な勝利を収め、FIM世界耐久選手権チームランキング3位とプライベートチームのタイトルを獲得したが、今回、ヤマハとの14年にわたる提携を終え、新たにホンダとパートナーシップを結ぶ事となった。
ヤニック・ルコット監督率いるViltaïs Racingは、4月13日から16日にかけてフランスで開催されるルマン24時間レースを皮切りに、4大会で構成されるEWC2023年シーズンにおいて、今や有名となったゼッケン333を新しいホンダ CBR1000RR-R Firebladeでも継続使用する予定だ。
これまでViltaïs Racing Igolとして活動してきたフランス・オーベルニュのチームは、2023年にはHonda Viltaïs Racingとして活動し、EWCとフランス・スーパーバイク選手権でCBO Racingと新たなパートナーシップを結ぶ。Viltaïs Racingは、ホンダとの提携がプライベートチームとしての地位を変えるものではないことを強調している。
「ヤマハとの連携により、我々は、素晴らしい経験を積むことができた。エリック・ドゥ・セーヌ氏のサポートに心から感謝したい。」とViltaïs Racing Teamのヤニック・ルコット監督は語った。「心苦しい限りだ。しかし、新たな野望を抱いて、チームは、ブランドを変更することになった。この新しいプロジェクトに賛同してくれる多くのパートナーが集まっている。私は、彼らが私たちに寄せてくれた信頼をとても誇りに思っていますし、私たちはそれにふさわしい存在になるつもりだ。私たちのこれからの物語は、必ず成功すると私は信じている。」
ホンダ・フランスのブルーノ・スコトニッキ氏は、次のように語っている。「EWC2022年シーズンでは、ホンダは1台だけであった。Viltaïsと合流することによって、マニュファクチャータイトルも狙えるようになる。マシンの準備も、ライダーの選択も、素晴らしい資質を示している美しいチームだと私は思っている。非常にプロフェッショナルな仕事ぶりで、ここ数年、非常に手強いライバルとなっていた。だから、我々がこのチームと契約したことは当然のことだと思っている。」
CBO Racingのジェレミー・バラダ氏は、次のように語った。「Viltaïsと共にEWCの冒険に参加できることは光栄であり、とてもうれしく思っている。CBOは、ファミリービジネスであり、情熱的で、人間を優先事項と捉えている。そのことから、我々の価値観とViltaïsの価値観は、完全に一致しているのだ。」
ピレリのスティーブン・ノイマン氏は、次のように語った。「ヤニック監督と私の間には、プロフェッショナルとしての強い結びつきがある。彼との交流の中で、我々は同じビジョンを持っていた。そして、チームのことを少しずつ知っていくうちに、チームやViltaïsの精神にすっかり共感するようになった。なので、このプロジェクトに参加できることは、とても光栄なことなんだ。」
ホンダ・フランスとViltaïs Racingの提携は、今週初めにムーランにあるViltaïs Racing本社で行われた記者会見で発表された。会見には、ヤニック・ルコット氏、ジャック・ラハイ氏、シプリアン・ボウジュ氏(Viltaïs)に加え、ブルーノ・スコトニッキ氏(Honda France)、ジェレミー・バラダ、フィリップ・デ・スーザ氏(CBO)、クリストフ・ルイノ氏(Igol)、スティーブン・ニューマン氏(Pirelli)らが出席した。
Viltaïs Racingは、2008年と2009年にヤマハマシンを駆り、2つのフランス耐久レースのタイトルを獲得し、3年連続でマニクール12時間レースで勝利を収めた。2017年にはFIMエンデュランス・ワールドカップも制覇している。一方、ホンダは、2022年シーズンでF.C.C. TSR Honda FranceがFIM世界耐久選手権タイトルを獲得した。
Honda Viltaïs Racingのライダーの詳細は、追って発表される予定だ。
情報提供元 [ FIM EWC ]