Maco Racingは、先月開催されたボルドール24時間レース第100回記念大会で6位に入賞し、FIM世界耐久選手権での20年目のシーズンを有終の美で締めくくった。
エンツォ・ブーロム選手とアンソニー・ウエスト選手に、直前に新メンバーであったカミーユ・ヘデリン選手と交代したハンガリーの若きライダー、バリント・コヴァーチ選手が加わったスロバキアチームだったが、決勝レースでは、何度も技術的な問題や転倒などを抱え、3時間もの後れをとったが、見事にその困難を乗り越え、トップ6入賞を達成した。
チームオーナーのマーティン・クズマ氏はこう語る。「多くのポイントを獲得して、できるだけ最終的なランキングを上げるとういうのが我々の計画だったんだ。」公式予選の2回目まではすべて予定通りに行っていたんだったが、この予選でエンツォが転倒して、病院に運ばれて検査を受けることになったんだ。エンツォは帰って来たんだけど、ドクターが『スタートはできると思うけど、レースではいつまで持つかわからないよ。』って診断したんだ。」
「レースには速いライダーが2人必要で、エンツォがどうなるかわからなかったから、それほど速いタイムを出していないカミーユの代役を確保したほうが良いと判断したんだ。最終的には、バリントが我々と一緒にレースをする準備が整っていたから、チームに迎え入れたんだ。彼は、トレーニング中もレース前にも一切、我々のマシンに乗ったことはなかったからね。だから決勝レースぶっつけ本番だったんだよ。だけど、彼はすぐに順応して、素晴らしいタイムを出してくれたんだ。」
アンソニーがレースをスタートさせた後、すぐにトップ10に入って、そのまま、エンツォとバリントが続いたんだ。だけど、彼のスティント中にマシンの後部にトラブルが発生して、その修復で順位を落としてしまった。その後、一旦は調子を取り戻してプッシュしたんだけど、またトラブルが発生して、その後には転倒してしまった。
その後も、プッシュし続けて、すべてがうまくいったんだ。最終的には6位でフィニッシュできたよ。結局、我々はこの3つのトラブルで表彰台を逃して、悔しい思いをしたけど、チームとしてはみんなが110%の力を発揮してくれた。エンツォは怪我にもかかわらず、素晴らしい走りを見せてくれたし、バリントは完璧な走りを見せてみんなを驚かせていたよ。彼はまだ21歳だからね。まだまだこれからだよね。アンソニーは、完璧に仕事をこなすし、迅速かつ信頼できる。彼のチームへの参加は我々にとって大きな財産となったよ。」
ボルドールでは、我々は過去に4位を2回獲得していて、今回は6位でフィニッシュした。もちろん、できる限り上位でフィニッシュしたいとは思っているけど、24時間レースはそんなに優しくはないんだよ。その時の運もある。だから、今回の結果には満足しているんだ。チームメンバー、ライダーのみんな、素晴らしい仕事を本当にありがとう。また、スポンサーやパートナーのみんな、そして何よりもファンのみんなにも本当に感謝するよ。
Maco Racingは、FIM世界耐久選手権2022年シーズン最終チームランキングで12位を獲得した。
情報提供元 [ FIM EWC ]