ポール・リカール・サーキットで行われ、最後の90分間ではドラマチックな展開を見せたボルドール24時間レース第100回記念大会で、Viltaïs Racing Igolが、FIM世界耐久選手権初勝利となる優勝を遂げた。
ERC Endurance- Ducatiはトップを順調に快走していたが、マシントラブルでストップしたため、Wójcik Racing Teamが先頭に立つことになった。
しかしその直後、このポーランドチームのヤマハマシンはスローダウンしたため、マチュー・ギネス選手はマシンをピットに戻して修理を行った。
その後、ダン・リンフット選手がヤマハ #77をコースに戻したときには5分以上が経過しており、勝利への望みはなくなっていた。同じくフランスを拠点とするヤマハプライベートチームのViltaïs Racing Igolは、フロリアン・アルト選手、エルワン・ニゴン選手、スティーブン・オデンダール選手の活躍によりリードを広げ、その勢いは留まるところを知らなかった。
一方、Wójcik Racing Teamは、今季最高成績となる2位を獲得。そして、ジル・スタフラー監督が引退する前の最後のEWCレースとなったWebike SRC Kawasaki Franceは3位を獲得した。
しかし、ERCライダーのデビッド・チェカ選手とシャビ・フォレス選手とっては、チャズ・デイビス選手が背中を痛めてレース続行が不可能となり、レースの大半を2人で担っていたため、終盤の失速は非常に辛いものとなった。ガレージでは感情的になる場面もあったが、デビッド・チェカ選手はドイツチームの迅速な修復により、最後の1時間は冷静さを取り戻し、レースに復帰した。そして、ERC Endurance-Ducatiは、終了間際の2時間にも予定外のピットストップを行ったFIM世界耐久選手権タイトル獲得チーム、F.C.C. TSR Honda Franceに続く5位を獲得した。MACO Racingは、6位と大健闘した。
RAC41-Chromeburnerは、スーパーストッククラスでBMRT 3D Maxxess Neversを上回り、昨シーズンとは逆の順位で優勝した。そして、Team 18 Sapeurs Pompiers CMS Motostoreは、マシントラブルでリタイアしたもののFIM耐久ワールドカップタイトルを獲得した。
情報提供元 [ FIM EWC ]