Team Moto Ainは、過去のボルドール24時間レースにおいて、スーパーストッククラスで2度の優勝と、トップカテゴリーのフォーミュラEWCクラスへ移籍し、6度目の挑戦となった昨シーズンでは、総合2位と見事な活躍を見せた。そしてFIM世界耐久選手権2022年シーズンでは、最終戦となるボルドール24時間レース決勝に向け、順調に調子を上げてきている。
1.8kmのミストラル・ストレートを走行するため、エンジンは限界に達し、さらに天候の変化も予想される。また、クラウディオ・コルティ選手、コランタン・ペロラリ選手、アイザック・ビニャーレス選手という既存のライダーラインナップがピレリタイヤを装着するヤマハ YZF-R1を駆り、今回のレースに挑むため、Moto Ain Teamのピエール・シャピュイ監督は、過去のボルドールで得たような結果を期待していない。だからと言って、ピエール監督は、チームの "ホーム"レースの参戦回数だけを稼ごうとも考えていない。
「ここに来るのはいつでも楽しいよ。」とピエール監督は語る。「ボルドール24時間レースが2015年にル・カステレに戻ってきて以来、スーパーストック部門で2度優勝して、昨年はフォーミュラEWCクラスで2位という素晴らしい成績を収めることができたしね。チームのみんなにとって、その記憶は今でも鮮明に残っているんだよ。それと、我々のベストパートナーのIpone社も、このサーキットから数キロのところに本社を構えているんだ。」
「事前テストでは、いくつかのシャシーとエンジンを試したんだ。コランタン、クラウディオ、アイザックの3人は、毎回同じようなタイムで走ってくれているから、1人がうまくいけば、他の2人もうまくいくという感じで、マシンのセットアップはいつも楽なんだ。今回のベストタイムがレースでのベストタイムよりもコンマ5秒も短縮されたから、すごくポジティブになれて、励みになっているよ。だけど今回、タイヤメーカーも変えたから、各パーツの実質的な効果やピレリタイヤへの負担を予測するのが難しいんだ。」
「去年のレースでは、ノーマルエンジンに賭けたんだ。純粋に、エンジン性能だけで他のチームとはかなり差があったんだけど、でもそのおかげで685周を走りきることができて、総合2位を獲得できたんだ。」
情報提供元 [ FIM EWC ]