FIMスーパーバイク世界選手権で6度の優勝を誇るジョナサン・レイ選手が、FIM世界耐久選手権で優勝を目指すために必要な努力の内容を明かしてくれた。
北アイルランド出身のジョナサン選手は、チームメイトのレオン・ハスラム選手とアレックス・ロウズ選手とともに、Kawasaki Racing Teamから、EWCの中でも特に有名で過酷な日本ラウンドの"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会に出場し、見事準優勝を獲得した。
予選を2位通過したカワサキ ZX-10RR #10は、9周目に一度トップに立ち、29周目から30周目にかけて、この厳しい展開のレースをリードして見せた。しかし、セーフティカー導入のタイミングが悪く、トップとの差が確定的となり、さらに、すさまじい追い上げを見せていたジョナサン選手が周回遅れのマシン2台をパスしようとした際に転倒してしまい、タイムをロスしてしまった。これが決定打となり、カワサキファクトリーチームは、優勝したTeam HRCに次ぐ準優勝にとどまった。
「バックルームスタッフ、戦略担当者、ケータリングスタッフ、栄養士、医師。チームの一人ひとりが、この忙しいスケジュールのなか、本当によく頑張ってくれた。」と鈴鹿8耐で2勝を挙げているジョナサン選手(35)は我々に語ってくれた。「1シーズン内で、WSBKのチャンピオンと鈴鹿8耐優勝という2つの目標を持つことは、そう容易いことではないんだよ。ここではたくさんの熾烈な戦いがあって、僕たちはベストを尽くしたんだ。ただ、惜しかったよね。でも、今回の結果も、チームメイトや他のみんなの頑張りにも本当に誇りに思えるんだ。2位という結果は少し悔しいけど、僕たちはベストを尽くしたんだ。胸を張って家に帰るよ。レースではいくつかミスや問題があったけど、それが耐久レースなんだよ。僕たちは、その表彰台に立ったんだ。だから自分たちの努力に誇りを持たなくてはね。カワサキとスポンサー各社のおかげで、このような結果を残すことができた。でも、もっといい結果を出すためにまた戻ってくるよ。」
情報提供元 [ FIM EWC ]