グレッグ・ブラック選手は、先週末に開催されたFIM世界耐久選手権2022年シーズン第3戦、"コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会でYoshimura SERT Motulが3位表彰台を獲得したことについて、「想定外」だったと語った。

今回のレースではシルバン・ギュントーリ選手とザビエル・シメオン選手に加え、スズキの生え抜き選手である渡辺一樹選手が最後のシートを獲得した。渡辺選手にシートを譲る形となったグレッグ選手だったが、チームからチームキャプテンの任を受け、日本にやってきた。しかし、シルバン選手が怪我で欠場、ザビエル選手もコロナ感染症検査での陽性反応が出たため、レースに出場できなくなってしまった。グレッグ選手は、急遽、渡辺選手との2ライダー体制でレースに臨むことになったのだ。

このハンデを背負った状態で、しかも、22番手からのスタートにもかかわらず、このEWCディフェンディングチャンピオンチームは、グレッグ選手の見事なスタートにより、オープニングラップだけで合計15台抜きという離れ業を成し遂げ、一時トップに立つことにも成功した。

グレッグ選手からブリヂストンタイヤを装着するスズキ GSX-R1000Rを受け継いだ渡辺選手は、鈴鹿サーキットスペシャリストライダーとして、その能力を遺憾なく発揮し、ハイペースを維持。

猛暑の中、しかも3人目のライダーがいないという体力的なハンデがある中、Yoshimura SERT Motulは表彰台獲得を目指し、ひたすら走り続けた。そして、その報いは突然、思わぬ形で転がり込んできた。残り1時間のところで、3位を走行していたYART - Yamaha Official Team EWCが周回遅れのマシンをパスしようとした際、接触し転倒、後退したのだ。

イギリス生まれのフランス人ライダー、グレッグ選手は、「状況を考えると、これはちょっと想像していいなかったよ。信じられないよ。」と語る。「僕はチームリーダーとしてここに来たんだ。でも、最終的には練習走行やレースに参加することができた。最初は優勝を狙っていたんだけど、ザビエルとシルバンがレースに出られなくなってしまったから、戦略変更をせざるを得なくなってしまったんだ。それで、変更した目標は、『できるだけ多くのポイントを確保する』ことだったんだ。僕らにとっては、レース序盤からうまくいったんだ。トップ2チームはとてもハイペースだったよね。でも、その2チームはチャンピオンシップを争っているわけではないんだよ。つまり、彼らの目標と我々の目標は違うってことなんだ。日常的に彼らと戦うのはとても難しいことだけど、僕たちはうまくポイントを確保することができた。最後の1時間は有利にレースを進めることもできた。今回のレースでは体力勝負で、最後まで集中力を保つのがとても大変だったから、この3位という結果にはとても満足しているんだ。ここではチームもマシンも完璧だったよ。耐久レースで大切なことは、自分を信じて諦めないことなんだ。それができたからこそ、この結果が出せたんだと思うよ。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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