FIM世界耐久選手権2022年シーズン第3戦、”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース第43回大会のポールポジションを決するトップ10トライアルが行われる予定だったが、悪天候により40分間の計時予選へと変更され、YARTがEWC参戦組をリードする中、Team HRCのCBR1000RR-RSP #33に搭乗した長島哲太選手が2分04秒934を記録し、ポールポジションを獲得した。

鈴鹿の天候はそれまでいろいろなコンディションに見舞われていたため、ポールポジション決定方法は各チームから推薦された2名による40分間の公開セッションに変更された。

Team HRCは、長島選手が最初にブリヂストンタイヤを装着したマシンで、最初のタイムアタックに挑戦し、その時のタイムでポールポジションを獲得した。

「ポールポジションを獲得できて、本当にうれしい。」と長島選手は語った。「残念ながら、今日、トップ10トライアルはできなかったけど、
でも、とにかくポールポジションからスタートできるのはとてもいいことだと思いるよ。だから明日は頑張ります。」

次に速いタイムを記録したのは、これも鈴鹿限定チームのKawasaki Racing Team Suzuka 8HのZX-10R #10で、ジョナサン・レイ選手がフリープラクティス2回目での失敗を取り戻すかのようにセッション終盤に2分05秒149を記録した。

「ラップタイムにはとても満足しているよ。」とジョナサン選手は語った。「今朝はブリヂストンのソフトタイヤを初めて使ったので、少し戸惑ったんだ。今まで、レース用タイヤを使用していたからね。ソフトタイヤのグリップを甘く見ていたよ。」

「ほとんどのライダーが計時予選を1周もしていなかいないのに、スーパーポールで決定するのはおかしいと僕も思っていたんだ。トップ10トライアルの変更したレースディレクターの決断を僕は支持するよ。その代わりに、40分間でラップタイムを計測することになったんだ。そのおかげで、ソフトタイヤに少しずつ慣れてきて、良いラップタイムが出せたんだ。確かに途中でいくつかミスもしたけれど、2位という結果に満足しているよ。」

「テツ(長島哲太選手)に『いいラップおめでとう』と伝えたいね。今週はチームメイトがとても良い仕事をしてくれたから、最高のスタートポジションを手に入れることができたよ。」

EWC勢でトップに立ったのはYART – Yamaha Official Team EWC #7だった。計測方法の変更に伴い、3人全員がセッションに参加し、3人とも2分05秒台のタイムを記録した。

2分05秒776のマービン・フリッツ選手、2分05秒981のニコロ・カネパ選手を抑え、カレル・ハニカ選手が最後に出したタイム2分05秒776が最も速いタイムとなった。しかし、この近接したタイムがYARTライダーの相性の良さを物語っている。

「ホンダとカワサキにおめでとうと言いたいね。彼らと同席できてうれしいよ。」とカレル選手は語った。昨日はひどい転倒をしてしまったので、本来ならトップ10はチームメイトのためにあるべきものです。今日、ヤマハ勢の中でのトップタイムでここにいることができたのはとてもうれしいよ。でも、とても重要な事は、僕たちチーム全員が速いということなんだ。」

「このレースに向けては、テスト走行で彼らよりも少しペースが足りないことがわかったから、今週はその点を改善てきたんだ。ドライ・コンディションはもちろん、ウェット・コンディションでも改善されているのを感じることができたよ。おそらくまだ、ミックスコンディションでの改善が必要だろうけど、明日はうまくいくといいなと思っているんだ。」

EWC勢2番手にはFCC TSRのCBR1000RR-R Fireblade #5のジョシュ・フック選手が2分06秒204を記録。BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM M1000RR #37のマーカス・ライターバーガー選手が2分06秒897で予選9番手となった。

情報提供元 [ FIM EWC ]

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