イギリスからFIM世界耐久選手権に唯一参戦しているADSS 97は、EWCシーズンのスタートをルマンで成功させることを決意し、そのためにさらなる努力を重ねてきた。
しかし、4月のルマン24時間レースではダンロップ・スーパーストック・トロフィー12位、総合20位となったADSS 97は、先月、ベルギーの伝説的なサーキットで2日間に渡る事前テストを行い、今週開催されるスパ24時間EWCレースに備えた。
このテストでは、スパ・フランコルシャン・サーキット(6.985km)に慣れる機会を得ただけではなく、ジェームズ・エドワーズ選手、クリス・プラット選手、ジョナサン・レイルトン選手のライダートリオとリザーブライダーのジョニー・ブラックショー選手は、カワサキ ZX-10RRの基本セットアップを改善や、ルマンで通常より多いピットストップを求められた燃料切れ問題の対策として、新しい燃料タンクの採用とそのテストも実施する機会を得ることができた。ADSS 97は、この変更により問題は解決したと報告している。
「我々は昨年のボルドールや最近行われたルマンでEWCの厳しい洗礼を受けたからね。次のスパでのレースが待ち遠しいよ。」とADSS 97のクレイグ・ワトソン監督は語っている。「最初の夜間走行練習では、ライダーからの視認性がどの程度のものなのか、気になるところだね。このサーキットでのレースでは、夜間の視認性が問題視されているから、今回のレースだけのために、ライトを追加したんだ。走行テストでライトブラケットの強度を試験してみたんだけど、10時間の走行テストでは、振動に対する問題は見つからなかった。ライトキットの明るさを実際に試すのは木曜日の夜間走行練習時になるね。」
ライダーのクリス・プラット選手はこう付け加えた。「スパは以前、6時間レースで走ったことがあるんだけど、そのときから大好きになったコースだし、今回の24時間レースのために改修されたこのコースは、僕の目から見ても世界最高峰のサーキットだと思うんだ。そのスピード感とドキドキ感が最高なんだ。早く走りたいよ。」
ルマンでリザーブライダーを務めたジェームズ選手は、今回のスパではジョニー選手と交代し出場する。
情報提供元 [ FIM EWC ]