Viltaïs Racing Igolのヤニック・ルコット監督は、ルマン24時間レースで、トップ5入賞が確実視される中、彼のチームがリタイアしたことについて、フランスのトップチームのメンバーが共有する失望感こそが最悪だった、と語った。

9番グリッドからスタートしたViltaïs Racing Igolのヤマハマシン#333は、今回のFIM世界耐久選手権レースで13ポイントを獲得したものの、残り6時間半のところでマシントラブルが発生し、その奮闘にふさわしい見返りもなく、レースを終えることになってしまった。

Viltaïs Racing Igolは、夜間に電気系統のトラブルを抱えたが、一時は3位まで浮上することに成功。しかし、日曜日の9時10分、2022年に新加入したエルワン・ニゴン選手が、エンジントラブルによりピットインを強いられ、好成績への望みはそこで絶たれた。

クルー達は最善を尽くしたが、故障は修復不可能で、ドイツ人ライダーのフロリアン・アルト選手やエルワン選手と同じく今年の新加入メンバーで南アフリカ人ライダーのスティーブン・オデンダール選手の奮闘もむなしく、Viltaïs Racing Igolは、レースをリタイアせざるを得なかった。

「不満はないんだ。」とルコットは言う。チームや、指示にきちんと従ってくれたライダー達、EWCで最速の給油を行ったテクニカルチーム、参加してくれたすべての人達、今回の好成績に導いてくれた人達に対して、ただただ、申し訳なく思っているんだ。」

「今回の事は悔しいけれど、我々のようなチームには、団結力、結束力、忍耐力といった強さがあるんだ。でも、勝負事には、自分達ではどうしようもできないときもあるんだ。エンジントラブルがなかったら、4位入賞は確実だっただろう。それはワークスマシンと同じ装備を持っていない我々にとっては、十分と言える順位だったんだけどね。残念ながら、このリタイアはチャンピオンシップでは大きな痛手となる。だけど諦めないよ、我々はいつの日かチャンピオンになるためのパワーと決意があると確信しているからね。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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