National Motosは、FIM耐久レースに参戦して51周年を迎えるにあたり、筋萎縮性側索硬化症の研究と患者のケアを支援するNPO団体、ARSLAとパートナーシップを結ぶ。

パリを拠点とするこのチームは、フランスの中心地、ラ・デファンスにあるホンダのバイクディーラーを母体としており、チーム監督のステファン・ハダディ氏とテクニカルマネージャーのエリック・コラン氏の兄弟により運営され、1971年に耐久レースに参入した。FIM世界耐久選手権2022年シーズンに向け、これまでと同様に意欲的に活動をしている。

National Motosは、4月14-17日にルマンで開催されるEWCレースのダンロップタイヤワンメイク・スーパーストッククラスに、スイス人ライダーのセバスチャン選手とバレンティン選手のスエット兄弟と、フランス人ライダーのギョーム・レイモンドがホンダ CBR1000RRを駆り、参戦する予定だ。

National Motosのステファン監督は、次のように語っている。
「我々のチーム精神は変わっていないよ。父と母がチームを設立して以来、このスポーツとホンダというブランドへ、我々の情熱すべてを注ぎ続けてきたんだ。我々はホンダディーラーであり、それが我々の本業だからね。毎シーズン、いつも大変だけど、毎年、二輪耐久レースに参加して、我々とホンダの存在をアピールし続けることがとても大事だと思っているだよ。それが我々の歴史であって、できるだけ長くその歴史を継続したいと思っているんだ。」

National Motosは、ル・ブルジェにあるINCM( Instituts National du Cycle et du Motocycle:全国サイクル&モーターサイクル協会)とアルジャントゥイユにある国立自動車・オートバイ専門学校のGARACとのパートナーシップを継続する。このパートナーシップは、メカニックを目指す若い学生に、貴重な実務経験と新しいスキルを身につける機会を提供することを目的として、2021年に開始された。ステファン監督は「彼らは新しい世代であり、我々はテストやレースを通じて、若者達をチームに溶け込みさせて、彼らに多くの重要なテーマを学ぶ機会を与えているんだよ。彼らに知識を伝えることは、我々にとってもとても大切なことなんだ。」と語ってくれた。

2022年、National Motosが新たに結んだARSLAとの提携は、ステファン監督が「私の父は、10年間この症状に苦しんでいたんだ。だから、この重要な医療団体をもっとアピールしたいと思っているんだよ。」と説明するように、より個人的な理由によるもののようだ。

National Motosを代表するライダーと2022年のチームの展望について、ステファン監督は次のように続けた。「我々のライダーの能力はとても似ていて、最初のテストの結果はとても良かったんだ。もちろん、毎シーズン、より良い成績を残すことが重要だと考えているけど、耐久レースは予測が難しいからね。特に今シーズン3回ある24時間レースでは、事故やマシントラブル、天気の変化など、何が起こるかわからないからね。スパ・フランコルシャンもルマンやル・カステレとは全く違うサーキットで、新しいチャレンジとなると思っている。だけど、過去に父がこのサーキットにチャレンジしているから、チームにとっては半分だけ新しい歴史となるのかな。最大限の準備をして挑むよ。」

情報提供元 [ FIM EWC ]

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