Falcon Racingは、FIM世界耐久選手権2022シーズンにて、トップ5への入賞を狙っている。
2021年シーズンでは、スーパーストッククラスでシーズン最高成績のトップ5入りを果たしたFalcon Racingのミカエル・ル・デヴェハット監督は、4月14-17日にフランスで開催されるルマン24時間レースから開幕を迎えるEWC2022年シーズンの全ラウンドでトップ5入賞を目標に掲げている。
Falconは、ヤマハ YZF-R1を駆るダヴィッド・シュヴァリエ選手、テオ・アイセン選手、ロイック・ミレット選手、タンギー・ツェッペル選手の4人のフランス人ライダーのスキルを結集させ、今シーズンでの成功を狙う。そして、ミカエル監督もそれに期待を寄せている。
「2021年シーズンは、我々にとって信じられないくらいの好成績だったんだ。」とミカエル監督は語る。「多くのことを学び、多くの経験を積むことができたよ。昨年のボルドールでの結果もだけど、シーズン全体を通して、自信になったんだ。2022年シーズンに向けて、もう一歩大きく踏み出すことができるよ。目標は、全戦でSSTトップ5に入賞すること。昨年は10位、6位、5位、そして最終戦で6位と、我々のようなチームにとっては素晴らしい結果だった。そして、その結果が、全レースで5位入賞することは可能だと思わせてくれたんだ。」
ミカエル監督はこう続けた。「もちろん、2022年シーズンでも、少なくとも2021年と同じ結果のSST4位は取りたいと思っているよ。正直なところ、1レースは表彰台トップに立ちたいとも思っているし、もしかしたらシーズン全体でもそれができるかもしれない。でもそうなるためには、これまで以上にプッシュし続け、もっと精進しなければならないね。」
Falcon Racingのヤマハマシンを使用するという選択は変わらないが、チームはBMD Performancesと協力し、2022年に向けてサスペンションの開発を進めている。「そこがマシンの準備という点において、唯一去年と大きく違う点なんだ。」とミカエル監督は言う。「経験上、R1は信頼性が高くて、効率的なマシンで、できる限り、そのままの状態で、シンプルにいきたい。それが、例年うまくいっていたポイントだと思っている。それに、Yamaha FranceとMotoPerformances Pontarlierとのスポンサーシップも継続できたんだ。とてもうれしいよ。他のスポンサーとも、今シーズンの契約について話し合い中で、もうすぐそれも発表できると思うよ。」
Falconは、1月からスペインのバレンシア・サーキットで冬季テストを開始し、ライダー達はノルディックスキーなど、厳しいウィンタートレーニングにも取り組んできた。
Falcon Racingの4人のEWCライダー紹介
Falcon Racingは、2022年のFIM世界耐久選手権に向けて4人のライダーを登録している。彼らの素顔とコメントを紹介しよう。
ダヴィッド・シュヴァリエ選手
Falcon Racingの中で最も経験豊富なライダー。チームメイトが最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートすることにかけては申し分ない。彼は「SSTで少なくとも1回は表彰台に上ること」を目標に掲げている。「もちろん、シーズンを通して表彰台に上ることができたら、それは素晴らしいことだと思うよ。そういう夢を見る権利を僕たちは勝ち取ったんだ。このチームに参加しているということが、すでに夢の中にいるようなものだしね。だから一緒に素晴らしいことをやっていけるんだよ。」そして、フランス人ライダーのダヴィッド選手は、EWC第2戦となる6月のスパ24時間EWCレースに向け、こう付け加えた。「スパは世界で最も美しいサーキットだとみんなが言っているよね。そこで走るのが楽しみで、毎日ビデオを見ているんだ。僕は怖いもの知らずで、こういう高速サーキットも大好きだし、ラディオンコナーが楽しみなんだ。もっと精進する必要があるけど、心配はしていないよ。みんなでいい仕事をして、辛さを分かち合いながら、サーキットを攻略するためにベストを尽くすよ。」
テオ・アイセン選手
Falcon Racingに加入して2年目のシーズンを迎えるテオ選手。彼の目標は、「少なくとも一度は表彰台に上ること。そして、個人的な目標は、ラップタイムを向上させ、より安定した走りを習得すること。」と語ってくれた。そして、「ルマンでは1.5秒の短縮を目指しているんだ。これは簡単ではないけど、僕はそれができると思っているし、やってみせるよ。」と付け加えた。EWC2022年シーズンに向けてのコンデションつくりに関して、アイセンは「身体と脚の力をもっとつけたいと思っているんだ。昨シーズンでは、心肺機能や腕力は対応できたんだけど、脚がもたなかった。脚のトレーニングに力を入れているんだよ。」と語った。
ロイック・ミレット選手
2021年、Falcon Racingでの初陣で安定した成績を残したロイック選手は、次のように語った。「昨年と同じように、表彰台に一回は上りたいと思っているよ。僕たちはそれができるはずだし、本当にできたら素晴らしいよね。そのためには、僕たちはやるべきたくさんの事をしなければいけない。」ロイック選手は、EWC2022年シーズンに向け、クロスカントリースキーと筋力強化のトレーニングを行ったという。
タンギー・ツェッペル選手
Falcon Racingの4人目のライダーとして加入した新人ライダー。タンギー選手は、「みんなに強い印象を与えたい。」と考えているようだ。「コースに出るのは楽しみなんだけど、それって、誰かが怪我とかの問題があって、その代役をするということだからね。それって、良いことではないんだよね。」と彼は語った。
情報提供元 [ FIM EWC ]