マチュー・ギネス選手は、FIM世界耐久選手権2022年シーズンにおいて、スーパーサブという役割に徹することにより、「24時間レース制覇」という夢を実現させようとしている。
元FIM EWCチャンピオンで、フランス・スーパーバイク選手権でも3度のタイトルを獲得したマチュー選手は、Wójcik Racing Teamと手を組み、ルマン24時間レースとボルドール24時間レースのまだ優勝を果たしていない2つの24時間レースに出場する。
マチュー選手は、クリストファー・バーグマン選手とともに、他のレースとの予定が重なったため、ルマン24時間レースには参加できなくなった、ランディ・クルメナッハ選手とダン・リンフット選手の代役として、ポーランドチームのEWCフォーミュラクラスを出走するヤマハ YZF-R1 #77に搭乗する。尚、シェリダン・モライス選手はブルーライダーとして予定通り参戦する。
「ル・マンとポール・リカールで行われるホームレースにWójcik Racing Teamの一員として参加できることは本当にうれしいよ。」とマチュー・ギネス選手(33歳)は語る。「昨年、このチームを間近で見ていて、そのプロ意識の高さに感銘を受けたんだ。だから、僕はチームとチームメイトを本当に信じているよ。」それに、またヤマハ YZF-R1でFIM EWCに参戦できることをとてもうれしく思っているんだ。モチベーションも高いよ。全力を尽くすつもりだよ。FIM EWCの8時間レースでは何度か優勝しているけど、24時間レースではまだないんだ。ルマンとボルドールではともに2位が最高成績だったんだ。僕の夢は、もうひとつ上のレベルに行くことなんだよ。」
グジェゴジュ・ヴイチック監督はさらにこう付け加えた。「マチューは、FIM世界耐久選手権での実績が示しているように、トップレベルのライダーであることは間違いないんだ。我々のラインナップはすでに決定しているけど、ライダーには他にもやらなければならない仕事がある。そのため、マチューには彼のホームレースとなるこの伝統ある2戦でチームの強力な支柱として参加してもらう機会を設けさせてもらった。24時間レースで勝つことが彼の念願であることは分かっているけど、今年のグリッドの厚みを考えると簡単なことではないよね。でも、チーム全体としても表彰台を狙っていくよ。」
Wójcik Racing Teamは、PKN ORLENのサポートを受け、マレク・シュコペック選手、ケビン・マンフレディ選手、ダニー・ウェッブ選手が駆る#777号車でスーパーストッククラスにも参戦する。バリント・コバックス選手は引き続きリザーブライダーとして参加する予定だ。
情報提供元 [ FIM EWC ]